年末の万年筆系ムック3連発のとりを飾る趣味の文具箱Vol.6が出たので、出張先の広島市内で確保した。
ちまたの評価はどうか知らないが、企画力を見ると、趣味文が他を圧倒している。
ユーザーの好みを、高額プレゼント付アンケートからきちんと拾い上げ、次回の企画にフィードバックしているのが、読んでいてヒシヒシと伝わってくる。
前2発と同様の商品やショップの話題を取り上げながらも、ココまで差があるのはやはり編集部の力の差か?
発売日が12月11日から19日に延びたことが、一部では「疑惑の9日間」と揶揄されていたが、コレだけの企画を9日で作るのは難しいので、ダブったお店のネタの調整などをしたと考えるのが正解であろう。
エイ出版社の編集部の方々が、前2冊の編集部よりやる気があったと私は判断した。
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まず表紙をめくると、幻のペリカン400と銘打った、白い400の写真。
これだけで、ペリカンファンとしては、「何じゃこりゃ〜」となる。
もう、この一ページ目だけで、他をいきなり引き離してしまった。
趣味文お得意の、ライティングを活用したキャップの透かし写真も面白い。
ゆっくりとページをめくっていくと、最近、興味を持っているペンの収納アイテムの特集もなかなか良い。
一点、気になるペントレイがあったので、もう少しリサーチしてみようと思う。
そんな感じで、オオ、とか嗚呼とか声を出しながらページをめくっていく中で、今回の記事で一番インパクトを受けたのが、P120のMAZDAのデザイン本部の中島氏のモールスキンに書かれた絵日記。
正直、これは思いっきり影響を受けてしまい、久しぶりに絵を書いてみたくなった。
トリは、何と言ってもP123からのユーロボックスの藤井氏によるペリカン工場訪問記。
その他、セーラ万年筆の特集やインクウエルにブロッターと、読んでいて飽きないというか、ここちよく物欲を刺激してくれる記事に困ってしまう。
Vol.7は4月20日発売とあったので、次号も楽しみに待ちたい。
これからも、編集部の皆さんの、熱意ある取り組みに期待したいものである。
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