以前から欲しいモノの一つに、万年筆専用の収納ケースがあった。
現在、万年筆の収納に使用しているのは、3つのケース。
いずれも東急ハンズのオリジナル製品で、大きいものが一つと小さいものを二つ使っている。
大きいものは、現在、インキを入れていないものの休眠ボックスとして利用。
小さいモノは、2つ並べて机上でペントレイ兼用で使っている。
このハンズオリジナルの収納ケースは、万年筆専用ではなく本来の用途は、アクセサリーケース。
なので、万年筆が転がらないように収納できる「溝や仕切り」がない。
ペンを取り出すとき、詰めて入れていると、隣のペンと接触することがあるので、できれば専用のケースが欲しいと思うようになってきた。
◇
ペンの収納についての情報は、趣味の文具箱のVol.5にある特集が充実している。
P66から4ページに渡り、「趣味と実用のペン収納術」という特集が掲載されている。
その中でもP68に掲載されている、丸善の森林楽シリーズが、価格もお手頃なので気になっていた。
この森林楽シリーズ、丸善本店であれば万年筆売場のさらに奥にある、革製品や輸入雑貨がおいてあるコーナーにあるのだが、万年筆関係のものが見あたらない。
卓上小物入れや、オーバーナイタなど、万年筆以外の用途のものもたくさんシリーズの中にあるのだ。
店員さんに「万年筆の収納ケースがないか?」と尋ねてみると、万年筆関係のモノは万年筆売場に置いてあるとのこと。
しかし、万年筆売場に行ってみても見あたらないので、このときはカタログだけ貰って帰った。
一度、どこかで実物を見てみたいなと思いながらも、緊急に必要なものではない。
いつの間にか記憶の片隅に追いやられ、たまに物欲リストを眺めていると思い出すという状態が繰り返されていた。
そうするうちに、大阪の心斎橋ハンズでこの森林楽と似た万年筆ケースを発見。
そこにあったのは、豊岡クラフトという会社の製品で、その他、色々な木製品も一緒に展示してあり、これも中々よい雰囲気。
一瞬、心斎橋ハンズから発送してもらおうかと思ったのですが、森林楽の現物をまだ見ていないので、どこかでブツを見て、比較検討したいと思い、その場での購入はパス。
この豊岡クラフトという会社も、趣味文Vol5のペン収納ケースの特集で、名前を見た記憶があったので、自宅に戻ってサイトを検索してみた。
すると、ガッチョーンである。
丸善におろしているのが森林楽ブランド、自社ブランドが「シニアコレクション」のブランドで出しているとのこと。
そんなニアミスが置きながらも、本物の森林楽とはいっこうにご対面ができない状態が続いていた。
◇
そんな中、事態は急展開を向えた。
年末の万年筆ムックの発行ラッシュの中、いずれの本も、昨年9月にオープンしたラゾーナ川崎内にオープンした、丸善の紹介記事を掲載していた。
丸善本店と同等の文具売場面積という紹介に、いつか覗いてみたいと思っていたのだが、先日趣味文Vol.6を読み返していて、ある写真に釘付けに。
万年筆売場の紹介の写真に、あの森林楽シリーズのペントレイがしっかりと写っているではないか!
これは、すぐにでも川崎に向かわなければとプランを作成。
建物はJRの川崎駅直結で、丸善は一番駅に近い側にあるので、とても便利。
紹介記事どおり、とても広い店内。
万年筆のディスプレイもカウンター方式ではなく、島方式なので、店員さんを気にせずにじっくりと眺められるのがいい。
目的の森林楽のペントレイを探すと、趣味文の写真と同じようにディスプレイされていた。
店員さんに声をかけ、在庫アリとのことだったので、早速確保。
5,250円だが、作りも丁寧で、書斎のアクセントとしても良い買い物ができたと思っている。
後日談になるが、その後、本店に行ったら、同じペントレイが、万年筆売場に大量に置いてあった。
豊岡クラフトの方で、まとめて生産したのだろう。
ちょうど、国産万年筆のカウンターの後ろあたりに大量にディスプレイされているので、興味のある方は、是非、丸善本店でご覧いただきたい。
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