　【特集】万年筆を買いに

先週、手帳とカバンの掲示板に衝撃的な書き込みがあった。

にゃっ太さんからの関西情報で、何と、フラナガンにサファリのペン先Ｂが置いてあるというのだ。

昨年の３月に、大阪のフラナガンにはじめて行ってみたのだが、その時の目的は２つ。

ひとつはサファリのＢ、もう一つはサファリのカリグラフィーペンを入手することだった。

このフラナガンというショップは、独自のルートで海外から文具を買い付けてくるらしく、国内の代理店では取り扱いのないペン先でも、ここに来れば置いてあると期待しての訪問だった。

しかし、この時はカリグラフィーは入手できたが、残念ながらサファリのペン先Ｂは入手することができなかった。

それから、色々なお店、とくにオーナーが海外から買い付けをしていそうな所を色々と回ってみたのだが、やはり成果はない。

どこも、サファリに限って言えば、国内で通常に流通しているペン先の太さしか取り扱いがなかった。

一方、文具系ブログを主催する方々の中には、直接、海外通販でサファリのＢを入手されている方もおられる。

わたしが、さっと思い出せるだけでも、こちらの方々がサファリのＢをブログで紹介している。

http://bleistift.blog12.fc2.com/blog-entry-152.html

「不定期刊行かわら版」の、とめさん

http://tomenokawaraban.livedoor.biz/archives/50191967.html

http://blog.goo.ne.jp/plastiky/e/78d246ce6cedf1331b80dc42e35c9c83

こうした記事を見るたびに、欲しいなと思いながらも、わたしには入手できる手段がない。

通販苦手のわたしが、海外通販に手を出す勇気はどこにもなかったからだ。

そんな中で、時間の経過と共に半分忘れかけていたサファリのＢだったのだが、文頭で紹介したように、掲示板にいきなり国内店舗でも販売しているとの情報があったので、さあ大変。

最近、おとなしくしていた私の物欲に一気に火がついてしまった。

一瞬、フラナガンまで日帰りで行ってこようかとも思ったが、ここは何とか理性が勝つ。

ゆっくりと深呼吸して、まずはインターネットでサファリのＢの情報を入手することにした。

そこでわかったことは、次のとおり。

・通常に売られているサファリのペン先は従来と同じＥＦ～Ｍ。

（Ｂは通常ルートでは流通しておらず、新たな取り扱いが始まったようではない）

・２００７年限定色の白と黒については、店頭での販売は、まだ始まっていない。

・２００７年限定色について、店頭での販売予定にＢはない。

（伊東屋限定のブルースターのように、正規ルートでＢが売られることを期待したのだが、どうもその予定はないらしい）

あと、黒は万年筆だけで、白はボールペンとのセット販売との情報を掲載しているサイトもあった。

掲示板の方に、玉さんから寄せられた情報でも、丸善で受け付けている予約がやはり、白は万年筆とボールペンのセットもので、ペン先の太さはＦとＭのみとのことらしい。

色々と調べてみると、通常の店頭販売でペン先Ｂを入手することは難しそうということがわかってきた。

引き続き、２００７年限定色について詳しく調べてみると、どうも関西方面の通販業者が平行輸入したと思われるものが、先行して販売されているらしかった。

わたしが検索しただけでも３つの通販サイトがヒット。

品切れのところもあるが、いずれもサファリの白について、ペン先のＢが用意されているようだ。

黒についても、ペン先交換で用意できると、示しているサイトもあった。

とりあえず、通販ではあるが、あれだけ探し回っていたサファリのペン先Ｂが入手できる手段が目の前にあった。

通販はイヤだが、このチャンスを逃したら、次はいつサファリのＢにめぐり会えるかわからない。

以前、初めての通販でペリスケＭ２０５のＢを入手したときと同じ理由だった。

やはりサファリのＢは欲しいということで、一番安いサイトで取り寄せてみることにした。

実際送られてきたブツも、運良く？私の厳しい検品をパス。

その後、各取り扱いサイトを見ても、ペン先Ｂは全て完売になっていたので、注文のタイミングも良かったと思っている。

今回の購入については、限定色というよりペン先Ｂに固執していたのだが、実際のブツを手にしてみると、サファリの白もいい感じである。

廃番になった白サファリはクリップが黒いワイヤーだったと思うが、今回の２００７限定の白のクリップは、シルバー色。

これが、白のボディとマッチして、涼しげな雰囲気が良い。

一方、あれだけ入手したかった、ペン先Ｂであるが、こちらは特大のイリジュームが付いていて、気持ちよいくらいに太い文字がかける。

個体差と思うが、私の手元に届いたサファリは、若干のスタブ気味で、ペリカントラディショナルの丸研ぎのＢとも少し感じがちがって面白い。

書き味は当然、サファリの滑らかさそのもの。

ニブが太く、フローがより潤沢な分、これまで所有するＭよりも滑らかに感じる。

ぜひ、通常の販売ルートでも、サファリのペン先Ｂを取り扱って欲しいものである。