【特集】万年筆を買いに

■手帳とカバンのホームペーヂ
 http://www7b.biglobe.ne.jp/~techou_bag/
筆記具関係のコラムのページ
私のお気に入りのペンや購入記の紹介
趣味文Vol.8を丸善で買う

趣味の文具箱も、回を重ねてVol.8が出た。
ゆっくり読めるのは週末なのだが、この手の書籍は、どうしても発売日に入手したくなるので、仕事帰りに回り道して丸善に立ち寄り入手。
 
前回が、あまりパッとしない内容だっただけに、今回はどうかなと思ったが、中身を確認せずにレジに並ぶ。
自宅に戻り、パラット見てとりあえず安心。
まともな方向に、編集方針が戻ったようだ。
 
個人的には、やはりVol.1及び2の内容が一番良い。
いまでも、参考にするのはこの2冊が圧倒的に多い。
 
インクの情報、ペン先の情報を取ってみても、万年筆を選ぶ上での参考になる情報が満載されている。
しかし、そのVol.1及び2で情報が少なかった店頭での試筆について、今回のVol.8に掲載していただいたのはうれしい。
 
わたしが最初に万年筆を試筆して購入したのは、南青山の書斎館だった。
平日の昼間に行ったので、ヒマな時間帯だったのだろう、丁寧に万年筆のことを教えていただきながら、1時間以上かけてじっくりと考えながら試筆することができた。
その時、対応してくれたお姉さんが、今の書斎館の店長の奥野氏だった。
 
運が良かったのは、試筆についての知識を全く持っていないまま訪れたのだが、ゆっくり丁寧に対応していただいたこと。
これが、夕方の伊東屋だったら、いったい何をどうやってこの万年筆を選んだのかよくわからなかったに違いない。
(たしか、初めて試筆というものをお願いしたのは伊東屋だった気がする。)
 
趣味の文具箱の編集部の皆さん。
ぜひ、Vol.1及び2をベースに、その後の号の参考になる情報をピックアップして再編集した「趣味の万年筆」号を、出版していただきたいものである。
 
システム開発でも、新規に開発するより、現行システムをベースに開発する方が、はるかにコストが少なくて済み、リスクも低い。
写真も使い回せば、かなりの低コストで、内容のある一冊ができる気がするのは素人考えだろうか。
(Vol.3以降、すべてVol.1及び2の焼き直しですと言われたら最後ですが)
 
   ◇
 
さっそく、レビューの方だが、多くの方の目を引いたのは、P5のスズキ「隼」記念万年筆の紹介ではなかろうか。
 
■P5 今時の文具箱
赤軸に黒キャップの万年筆。
広島のパイロット、セーラー万年筆の非買品モデルである。
 
セーラー製品に、全く食指が動くことはないのだが、正直、これは欲しいと思った。
きっと、浜松でデザインを考えたのだろうが、工業製品はあらためてデザインが命だと思う。
 
ドイツの万年筆のコピーを平気で作る度胸がある会社なのだから、少しだけ色を調整した似たものでいいので出してくれないかな。
出せば売れると思うのだが。
 
■P26 万年筆通が選ぶベストセラーモデル
神戸・三ノ宮のナガサワ文具センタで長年、筆記具を担当されていた、吉宗史博さんの文章による超定番万年筆の紹介。
取り上げている万年筆は、ペリカンのM1000と800、モンブランの149と146の4本。
 
吉宗さんは、この度独立して、神戸でPen and messageという万年筆専門店を立ち上げられるとのこと。
ご自身の、ナガサワBC時代の「筆記具担当者のひとりごと」でも書き綴られているが、万年筆にたいして、本当に愛着を持っておられることが伺える。
 
時間が確保できれば、広島に帰省する途中に、新神戸で途中下車して立ち寄ってみたい。
ぜひ、成功されることを願っている。
 
■P76 ペンの達人になる
万年筆、ペンシル、ボールペンについて知っておくとよい基本的内容が紹介されている。
 
■P86にはルーペの紹介。
個人的には、私が使っているPEAKのものが安くて、なおかつスカート付きで使いやすいのだが、今回は紹介されていなかった。
 
■P89は、なんと紹介してよいのだろう。
やわらかいペン先ということで、グラインダでペン先を削って加工した万年筆が掲載されていた。
個人的に、こういうことは個人が趣味でやる分には良いが、あまり出版物で紹介する内容ではない気がする。
 
バイクのデザイナが、自分のデザインしたバイクが暴走族に思いっきり改造されたのを見て、良い気持ちがするだろうか?
デザイナでない私がみても、悲しい気持ちになる。
ただ、車の改造雑誌も出ているので、「万年筆改造(調整)マガジン」みたいな本があるかは知らないが、その類の本に掲載すればよい内容だと思う。
 
■P96 試し書きマニュアルの紹介
 
■P109 万年筆の作法と流儀
毎日使うからはじまる、万年筆の作法からインクの吸入、手入れの仕方まで。
万年筆を日常使いしている方にもためになる内容。
 
と、こんな感じのVol.8。
皆さんは、どのページが面白かっただろうか?
更新日時:
前のページ 目次 次のページ



tetyou_bag@hotmail.comtetyou_bag@hotmail.com