【特集】万年筆を買いに

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丸善本店でソメスサドルのペントレイを買う

以前から目を付けていた革ブランド。
「ソメスサドル」。
 
直接気になりだした原因は、丸善本店で以前から置いてあった革製のペントレイ。
伊東屋の4階にも置いてあるのだが、これが中々しっかりした造りで、いつか欲しいと願っていた。
 
革製品を選ぶ上で、私が重要視することの一つに、質感がある。
具体的に言うと、「手触り」というやつだ。
 
革製品を選ぶ場合、いつも手にするものが楽しいと私は思っている。
そして、いつも手にするからには、触っていて気持ちいいものが良い。
 
反対に、いくらデザインが良くても、質感が気に入らなければ、その製品はあきらめた方が良いと思っている。
 
例えば、革の王様と言われるコードバン。
私もいつか欲しいと思っているのだが、お店で財布などのサンプルを手にするたびに、あのツルッとした手触りから、背中にゾクッとした、嫌な感覚がはしる。
 
この感覚、種類は違うが、黒板にチョークがギュギュッとこすれたり、発泡スチロール同士を擦り合わせたときに感じる、嫌な感触と似ている。
 
頭の中で、いくら王様とわかっていても、触って気持ちよいものでないと哀しい。
なので、革製品ファンとしては一度は入手したいコードバンなのであるが、いまだに買えずじまいなのである。
 
 
で、このソメスサドルの手触りなのだが、これがなんとも言えないシットリ感。
正統派のオイルドレザーで、とてもきめが細かい牛革を使っている証拠。
箱を開けたときに、いわゆる新しい革とオイルのいい匂いが広がる。
 
これまで、私の中の革製品と言えば、ホワイトハウスコックスとBREEがほとんどであったが、最近の興味は、このソメスサドルとイルビゾンテに移りつつある。
 
ホワイトハウスコックスについては、あの蝋引きの革は堅牢で素晴らしいと思うのだが、最近の値段は、どう考えても非常識。
私が買いあさっていた頃は、少し高いかな?と思いながらも、品質を考えれば、まだお得感の方が高かった。
しかし、今の価格を考えると、さすがに喜んで買おうという気には中々なれない。
 
一方のBREE。
こちらには何の不満もないのだが、現在、システム手帳とブリーフケースを使っていて、ここで少し、色が付いた革も使ってみたいと思いだした。
BREEのヌメ革は、シンプルで美しいのだが、同じヌメばかりだと、ちょっと単調で面白みがないと思いはじめたのだった。
 
 
オアゾの丸善に行く度に、万年筆売場の奥にある、高級ステーショナリーのコーナで、このペントレイを眺めていた。
しかし、中々、買うまでにいかなかった。
 
その理由は、値段。
このペントレイ、8,000円近くするのだ。
8,000円出せば、御徒町でペリカンのM205が一本買える。
 
同じ、ソメスからも廉価版で3,000円程度のペントレイもあるし、大阪に遊びに行ったときに、心斎橋ハンズに大量においてあった鴻池製作所のペントレイは2,500円程度。
 
これで半年近く悩んでいたのだが、情報処理技術者試験の合格ご褒美をまだ買っていなかったので、ご褒美第一弾として、このペントレイを買ってみることにした。
 
やはり、廉価版と比較して、絞りの加工がまったく違う。
このペントレイが書斎にやってきたら、机の上がグッと引き締まるだろうなと思い、丸善で購入。
 
これまで、海外の革製品ばかり目が行っていたが、国産の丁寧な造りの革製品も、なかなか面白いものが沢山ある。
このソメスサドルの直営店が、書斎館の近くにあるみたいなので、近いうちに訪問して、色々とチェックしてこようと思っている。
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