【特集】万年筆を買いに

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昔の万年筆の広告

以前、日本橋丸善でペリカンの絵ハガキを購入したことを紹介した。
 
そのときにも触れたのだが、以前から、万年筆のクラッシックな紙モノには興味があった。
万年筆専門店などで、額に入れられてディスプレイされているのをよく見かけるが、そのほとんどは売り物ではない。
たまに、売り物を見つけても、アホみたいな値札が付いていたりするし、実際、売り物にめぐり合える確率は皆無に近い。
 
こうした紙モノは、これまでの経験則からいえば、万年筆関係のお店より、雑貨店などの方がめぐり合える可能性がある。
店主が、そういう古い紙モノが好きな場合、買い付け品の中に、まれに文房具系のものが混入していたりするからだ。
ただ、こうした場合も、ポスタなどの大きなものではなく、絵葉書やビューバなどの小物だったりすることが多い。
 
   ◇
 
話は変わるが、古い紙モノといえば、萬年筆に興味をもつ以前というより、もっとずっと前。
学生時代のころから、古いアメリカの広告デザインやウオーフォールなどのポップアートが好きだった。
なので、コカコーラの古い広告の印刷されたグッズなどを部屋にディスプレイしたり、昔のアメリカの雑誌の広告ペーヂの切り抜きなども集めたりしていた。
 
そんな中、もう10年以上昔になるが、広島ハンズの2階にフレームコーナーがあり、色々な額縁に混ざって、大量のアメリカの雑誌の広告ペーヂを切り取ったものが、一枚1,000円程度で販売されていた。
 
アメカジ大好きな私は、広島に帰省するたびに、缶詰や自動車、清涼飲料水の広告を少しずつ買い集めていた。
これらの広告は、いまでもローテーションで常時4枚が、わが家のリビングでフレームに収まってディスプレイされている。
 
その後、適当な枚数が集まったので、自然とフレームコーナーに立ち寄ることもなくなった。
しかし、万年筆に興味を持ち始めて、
「もしかして、あの古い広告の中には、万年筆の広告もあったのではないだろうか?」
と思いはじめた。
 
しかし、いくら思い出そうとしてみても、本当に万年筆に対して全く興味がなかったのだろう。
広島ハンズの古い雑誌の切抜きの中に「万年筆の広告」があったか、思い出すことが出来なかった。
 
そうなると、実際に足を運んで見るしかない。
数年前のある日、淡い期待を抱いて帰省時に広島ハンズに探索に向かった。
だが、その時には、万年筆どころか、古いアメリカの雑誌自体が、もう置いていなかった。
 
担当者が変わってしまったのか、古い雑誌の切抜きのかわりに置いてあったのは、サイズは同じA4なのだが、大量のミッキーマウスの絵だった。
 
せっかく、万年筆の古い広告が入手できるかもしれないと思ったのだが、まあ、常時生産できるものではないため、しょうがない。
 
万年筆の古い広告と、ニアミスしていたのかもしれないが、その後、広島に帰省の度にハンズをのぞいてみても、古い雑誌の切抜きを見かけることはなかった。
 
で、半分忘れかけていたころ、偶然の出会いがあった。
 
   ◇
 
今まで、この雑誌の切り抜き、なぜか広島ハンズでしか見かけたことがなかったのだが、年明けに初めて渋谷ハンズに行ったとき、大量の雑誌の切抜きが、10年前の広島と同じく、一枚1,000円で置いてあるのを発見。
 
立てかけて置いてあったその束の一番上には、自動車の広告が置いてあったのだが、今回のターゲットは万年筆の広告。
大量の在庫を全部めくってみると、「ビンゴ!!!」である。
 
万年筆の広告は、全部で5枚。
そのうちの一枚は、万年筆本体の広告というより、何かのデザインの中に万年筆が描かれており、製造会社は不明。
残りの4枚は、ワラマンとシェーファだった。
 
会社不明の一枚は、すぐに除外したのだが、問題は残りの4枚。
いくら欲しかったといっても、紙切れに4,000円出すのはちょっと抵抗がある。
 
やはり、出しても2,000円台だろうなと思いながら、さて、この中から2枚を選ぶならどれにしようと迷う。
どれも、いい雰囲気なのである。
 
そのとき、またまた奇跡が起こる。
頭から一枚1,000円と思い込んでいたのだが、なぜか万年筆の広告は、どれもみんな一枚500円の値札が付いているのである。
 
万年筆って、そんなに人気がないのだろうか?
と思いながらも、買うほうからすれば、安いにこしたことはない。
 
ということで、4枚全部ゲット。
税込み2,100のお買い物である。
 
パッケージは、一枚ごとに厚紙の台紙が入っており、それが透明ビニル袋に入れられている。
なので、そのまま、1枚ずつのローテーションで、部屋の中に立てかけて飾っている。
 
思ったとおり、なななかの良い雰囲気である。
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