【特集】万年筆を買いに

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私のお気に入りのペンや購入記の紹介
●万年筆を買いに(ペリカンM205スケルトン購入記)

とめさんのブログに遊びに行ったら、なぜか、私の祭の入手品を言い当てられてしまった。
せっかくの機会なので、祭入手品の最後の品をUP。
今回入手したのは、ペリカンのM205。
そう、少し前に再販されたスケルトンのやつだ。
 
もちろん、ペン先はB。
 
   ◇
 
今回、祭に通ったのは、ペリカンの万年筆相談で、昨年、勢い余って買い漁ったM250トラディショナルを山本師に調整していただくため。
 
私の考えは、以前から公表しているとおり、調整不要論者。
多数の在庫から、厳しい検品を経て、最上の一本を入手するのが、楽しい万年筆の買い方だと思っている。
しかし、毎回、多大な時間をかけて、そうした万年筆選びをするのも難しいため、現在は神田の金ペン堂か、ペリカンフェアの時に、山本師から購入することにしている。
 
だが、昨年のM250廃番騒動以来、M250の太字は検品云々などと悠長なことは言っておられず、発見即確保の状態が続いていた。
まあ、最低限の検品をした上での購入であるが、自宅で実際にインキを吸入して書き物をしていると、やはり細かいところが非常に気になってくる。
 
その原因は、全てペン先の微妙な段差。
性格だけでなく、指先まで神経質なのであろう。
ルーペで見なくても、その段差は紙に書いただけでどちらが下がったり上がったりしているのかわかってしまう。
当然、試筆時にも気がついているが、まずは確保と連れ帰る。
しかし、自宅で使っていると、お店の試筆時以上に気になってくる。
 
店頭で試筆していて、ペリカンの万年筆は段差が多い気がするが、それが店頭に多数並んでいるのを見ると、メーカー出荷時には許容範囲とされているのであろう。
しかし、スルッスベの書き味を求める私にとっては、ほんの少しの引っかかりも許せない。
 
ということで、山本師にまとめて見ていただくこととし、祭開催を心待ちにしていたのだっだ。
祭当日、気になる太字の万年筆を2日に分けて持ち込み、全て私好みの最上のスルッスベの書き味にしていただいた。
そして、最後の一本の調整をしていただいた後、パイロットのスケルトンを入手するのをあきらめていた私は、何気に山本師に、M205のスケルトンは再販されるのですよね?と尋ねてみた。
今年になって、丸善の店頭などで、大量のM205が並び始め、色々なところでワンタイムではなくなったとの噂が広まっていたからだ。
 
しかし、今のところ再販の予定は聞いていないとのこと。
どうも、年明けに店頭に並んだのが最後だったのだろうか?
 
しかしである。
M205、今回の祭用に2本、確保してあると言うではないか。
おまけに、太字もありますよとのこと。
 
聞いただけで、買うとも言っていないのに、あっという間にペン先の段差をチェックし、微調整を始めている。
そして、インキを付けたM205を、ハイ!と渡される。
もちろん、いつもの試してみてくださいのやつである。
 
M205は2本所有しているが、山本師の手にかかったペン先は、まったくの別物。
ステンレスのペン先でも、ここまでスルッスベの書き味になるのかと思うと、買わずにはいられない。
気が付いたら、M205を確保していた。
いつも、山本師と向かい合うと、このパタンになってしまう。
 
祭でペリカンを買うと、インキをサービスしてもらえるので、ブラウンを選ぶ。
これで、3年連続、万年筆祭でペリカンの萬年筆を入手した。
 
ちなみに、M205は
一本目を南青山の書斎館で入手。
これは、その後、数奇な運命をたどることとなるが、ある意味、この一本が防波堤となってくれたと、今では感謝している。
現在、インキ工房で作ってもらった、オレンジ色のインキを吸入している。
 
二本目は、四国高松のオカヒサ万年筆店で入手。
こちらは、幸いなことに無調整で、健全な状態。
Drヤンセンのナポレオンを現在は吸入。
 
3本目が欲しいと、頭の片隅にずっと思っていたのだが、やっぱり入手してしまった。
現在は、ウエルカムの儀式中なので、ペリカンのロイヤルブルーを吸入している。
慣らしが終わったら、次は何を吸わせてみようかな?
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