【特集】万年筆を買いに

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筆記具関係のコラムのページ
私のお気に入りのペンや購入記の紹介
●万年筆を買いに(フラナガン・LamySafari ペン先B購入記)

私が初めて万年筆を購入したのは、2004年の年末に広島に帰省したときだ。
今では、ちょっとした文房具店でもサファリの取り扱いがあるが、この当時、広島ではサファリはおいてあっても、色やペン先の太さを選べる状況ではなかった。
 
そんな広島で、サファリの青軸(ペン先F)を東急ハンズで、赤軸(F)を駅前のルブラックで、アルスタ(F)を府中のダイヤモンドソレイユの中にあるフタバ図書の文房具売場で購入した。
その当時、わたしが常用していた筆記具はパイロットのハイテックCの極細0.3ミリで、インキはブルーブラック。
細いペン先で、手帳の小さい予定欄にカリカリ、ビッシリと予定を書き込んでいた。
 
一方、お店も、Fがやはり売れ筋なのだろう。
その時に置いてあったペン先は、いずれもFで、極細ゲルペン派のわたしも迷うことなくFのペン先をセレクトした。
 
その後、年が明けて2月か3月に伊東屋で限定オレンヂを購入した時も、当然のごとくFを買うつもりだった。
しかし、発売から半年近くが経過していたこともあり、在庫はMしか残っていなかった。
このときも、しょうがないからMで我慢するか、という感じだったのを覚えている。
 
そんな状況だった私の万年筆の好みも、だんだん太字へとシフトしていき、今では購入する万年筆のほとんどが太字だ。
 
そんな私が、万年筆に興味を持ち始めた時期に発売されていた万年筆の一本に、伊東屋100周年記念の「サファリ ブルースター」があった。
このときすでに、サファリを5本近く持っていたこともあり、あまり食指が動かなかったので、詳しく調べることもなく、この万年筆はスルーしていた。
 
しかし、ずっと後になって、この伊東屋限定アルスタには、国内で取り扱いのないペン先Bもあることに気が付く。
でも、気が付いた時には、ペン先Bどころかブルースター自体が完売状態。
これが、全国販売ならばデッドストックを探すという手ものこされているが、伊東屋限定ということなので、伊東屋の店舗しか取り扱いがなく、デッドストックの可能性は限りなく0に近い。
 
ちなみに、この時は、万が一のデッドストクックを求めて、伊東屋の全店舗を回った。
電話で確認という方法では、とぼけたバイトちゃんが電話にでて、適当な回答をされる可能性もあるので、対面で、信用できそうな店員さんに声をかけて確認して回った。
 
ブルースターのペン先Bを捜し求めたおかげで、伊東屋全店舗制覇はできたが、目的のブツにめぐり合うことはなかった。
欲しい物が入手できないというのは、やはり精神衛生上よろしくない。
 
このときの教訓から、気になったものは、とりあえず確保という行動をとることになる。
 
   ◇
 
今年になって、このブルースターが限定でなく、通常販売されることとなった。
だが、残念ながら通常どおり、一番太いペン先はM。
 
ペン先Mを神戸のP&mで、できるだけ太めに調整してもらおうかなと思いながら、関西系ショップをあれこれチェックしていたら、何と大阪のフラナガンのサイトにペン先Bのサファリがたくさん出ているではないか。
 
ということで、夏休み文具ツアーの第一弾は関西文具ツアーに決定。
目的は、サファリのペン先Bを買いあさることだ。
 
当初の予定は、ブルースターを一本。
あと、青、赤、黄の中から、程度が良いものを2本選び、計3本の太字のサファリを関西からつれて帰るつもりだった。
 
心斎橋大丸の千房で腹ごしらえをして、心斎橋ハンズで涼んだ後、いよいよ目的の農林会館へ。
久しぶりのフラナガンは、店内レイアウトが変わっていた。
 
まずはゆっくりと店内をチェック。
店頭にも、しっかりとペン先Bが置いてある。
 
お姉さんに在庫の状況を尋ねてみると、店頭に出ている以外では、太字は各色それぞれ一本の在庫がある程度。
お願いして、在庫を全部見せてもらう。
 
すると、お姉さん、当初の予定のブルースター、青、赤、黄以外にも、限定ライム、スケルトンのBまで出してきた。
いずれも在庫は一本ずつ。
 
予定外のライムとスケルトンが目の前に並び、考えが変わってきた。
 
「全部確保・・・か?」
頭の中でざっと計算。
アルスタ6,000円×1、サファリ4,000円×5。
約26,000円。
 
アメ横でM400を買ってもお釣りが来る値段である。
少し迷うが、ここでしか今のところBを買う手段はない。
本数を減らすか?
でも、あとで欲しくなったらどうする。
 
迷う、迷う、迷う。
 
そう、迷ったときはとりあえず確保だ。
ということで、サファリ6本まとめ買いである。
 
当面の用途は、モンブランの激臭インキや、シェーファーなど、吸入式で使うのに怖いインキを楽しむのに活用する予定。
気楽に使える太字が一気に6本。
 
昨年入手した太字の白とあわせると、7本のサファリの太字である。
まずは、シェーファーのインキあたりから試してみようと思っている。
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