【特集】万年筆を買いに

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私のお気に入りのペンや購入記の紹介
丸善 オリジナルペンシース Vol.2

ずっと品切れ状態が続いていた、丸善のオリヂナルペンシース。
4、5ヶ月くらい前から、再び店頭に並び始めている。
このペンシース、ある時期から、革職人の方が引退されたとのことで、店頭からすっかり姿を消してしまっていた。
本店にほんの少しだけ、現物在庫が残っているみの状況だった。
 
この、丸善オリヂナルペンシースのことを知ったのは、大阪・心斎橋にあった丸善。
店頭に、幾つかのサンプルがおいてあり、品質の割りに価格が安いので、これはお買い得と感じた。
しかし、その時は荷物が増えるのを嫌い、オアゾの本店で買えばいいやと、大阪での購入を見送った。
こういう、見送りは、過去の経験からすると、たいていが失敗の元。
この時もそうだった。
 
後日、オアゾの本店を訪れたときには、在庫の種類も少なく、オマケに色はクロのみ。
わたしは、革製品は基本的に茶系統しか買わないので、結局、本店では買わずじまい。
 
また、ペンシースを買いに大阪まで行く気にはさすがにならず、その後、しばらくはペンシースのことは忘れていたのだが、ある日、資料の棚卸をしているとペンシースのカタログが出てきたので、また、思い出す。
まじまじと眺めていると、やっぱりかなりのお買い得。
 
黒でもいいかな?と、気を取り直して、再度本店に向かったら、その間、すでに半年近くの時間がすぎており、3本刺しの現品があるのみだった。
その日から、私の丸善オリヂナルペンシースを求める旅が始まった。
 
休日や出張を利用して、全国、あちこちの丸善を訪問。
その中での成果は、昨年のゴールデンウイークに博多の丸善で、デッドストックを一つ発見しただけ。
それ以外は、まず、オリヂナルペンシースの在庫どころか、そのの存在さえ知らない店員さんがいるお店がほとんどだった。
 
状況が変わったのが3月ごろ。
本店で、革製品を作る職人さんの手配にめどが立ったので、生産再開すると教えてもらった。
なんでも、お客さんからの要望が多かったので復活させたらしい。
 
お客さんからの要望が多い?
・・・。
 
一年近くかけて、かなりの場所の丸善で、ブツが残っていないか尋ねてまわったのが少しだけ気になる。
まあ、私以外にも望む人は多かったのであろう。
 
   ◇
 
そんなペンシース復活の話をする中、店員さんが、そういえばと、面白いペンシースを出してきた。
胸ポケットに入れることを想定したのか、薄い型のペンシース。
 
わたしが捜し求めていたのは、いわゆる金ペン堂タイプと言われている、ファスナー付きのものだったので、目の前に出されたペンシースは、まったくOUT・OF・眼中のものだった。
 
手に取って眺めてみると、胸ポケット収納に限らず、用途は広そう。
例えば、カバンのポケット収納用としても使えそうだ。
色は黒しかなかったが、値段を聞くと、2千円ちょっとという。
ポイントでまかなえる値段だったため、その場で確保した。
 
この時は、まだ復活品が緑箱から黒箱にチェンジするとも知らなかったので、あまり、ありがたみもなかったのだが、今では貴重な緑箱入り。
また、復活品は、かなり品番を絞っての生産になっているようなので、箱だけでなくブツも貴重な逸品なのかもしれない。
 
こうしてみると、黒の革製品も味があっていいなと思う。
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