【特集】万年筆を買いに

■手帳とカバンのホームペーヂ
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筆記具関係のコラムのページ
私のお気に入りのペンや購入記の紹介
工房 楔(せつ)ペントレイ

神戸・元町にある萬年筆専門店、「Pen and message.」。
こちらのショップのオリヂナル木製ペントレイを入手した。
 
昨年末、文具ツアーの締めくくりを関西にしようと決めてから、わたしは、心の中の物欲をモールスキンに書き出してみた。
というか、しょっちゅう欲しいものはモールスキンに書き込んでいるので、正確には色々なペーヂに分散していたものを、見開き1ペーヂにまとめなおしつつ、足りないものを書き込んだというところか。
頭の中のものを紙に書き出してみると、それまでモヤモヤとしていたものが俯瞰することによりスッキリするから面白い。
 
まあ、いつものように、万年筆やらインキが列挙されるのだが、ご当地でないと入手できないものや、年末特有のものとしての、ショップのカード型カレンダなども書き出されている。
 
カード型カレンダとは、いわゆる、レジの横においてあるメーカーとお店のロゴが入ったカレンダのこと。
ショップカードと同じ感覚で、年末に訪れたショップでもらうようにしているのだ。
 
この時の文具ツアーでは、はじめてナガサワ文具センターに併設された「DEN」にも行ってみたのだが、そこに、このカード型カレンダが置いてあったので、ロデアの#11を1冊買って、カレンダを一緒にいただいた。
 
本当は、P&Mも、金ペン堂みたいにこういうカレンダを作っていないかな?と期待していたのだが、残念ながらP&Mにはない様子。
ちなみに、金ペン堂もナガサワ文具もパイロットのものだったので、お店のロゴが違うだけで、中身は同じ。
 
ご当地グッズとして記入していたものは、すでに紹介している関西圏の雑誌Lマガヂン。
たぶん、全国のタウン誌がそろっている渋谷のブックファーストに行けば、入手できるのであろうが、やっぱり、旬のものはご当地で入手したい。
わたしの場合、どんな小さなお買い物でも楽しみながらしたいので、その購入プロセス自体も重要なのである。
 
で、もう一つ、ご当地でないと入手できないものとして、このP&Mの「工房 楔(せつ)ペントレイ」が、モールスキンに書き込まれていた。
 
ペントレイといえば、北海道の名品、ソメスサドルのペントレイを丸善本店で入手し、机の上に常備している。
このソメスのペントレイは、丸善の収納用ペントレイから、その日に使う数本を移しかえて置いておく用としている。
なので、使い終わった万年筆は、また、丸善の収納用ペントレイに納められる。
 
一方、毎日かなららず使うペンがあるため、それら常に机の上に置いておくペン用のペントレイが欲しいと思っていた。
最初はペン立ての方が使いやすそうなので、同じソメスの革製ペン立てを考えていたのだが、ペン立ては軸同士がカチャカチャ接触するのが面白くない。
場所をとらずに、2、3本の常用万年筆をカッコよく置いておけるペントレイが欲しいなと思っていたのである。
 
そんな時、文具ツアーの予習でP&Mのサイトを見ていると、なかなか面白そうなペントレイがあるではないか。
木製で、サイズは大小2サイズ。
これは、小さいサイズの方が机の上にピッタリと収まりそう。
あと、木の種類も3種類あるとのことなので、それはご当地に行って、実物を見て決めることにした。
 
で、ショップ訪問時。
この時は、万年筆を選ぶのが第一の目的であったので、まずはそれをきっちりとこなし、対面調整が完了したあとに、続いてペントレイを選ぶことに。
お店のお姉さんにペントレイを3種出してもらい、比較検討した結果、一番濃いい色の胡桃の木にした。
 
サイズと色を決めると、木製品なので微妙に雰囲気がちがうため、この中から選んで欲しいと、同じ製品を数種類出してきてくれた。
個体差はあまり気にしていなかったのだが、たしかに木目の感じで微妙に雰囲気がかわってくるから面白い。
なんだか、数本の同じ万年筆を試筆して選ぶのと同じ感覚である。
 
自宅にもどり、包装をあけてみると、製作者の名刺と製品の説明が記されたカードが入っていた。
木製品は、革製品と同様に、ぬくもりがある。
素材そのものからの「ぬくもり」と、作り手から伝わる「ぬくもり」なのであろう。
そのぬくもりが、書斎にあるのが心地よいのだ。
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