手帳のページ

■手帳とカバンのホームペーヂ
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 60   ■リフィルの自作
 

ちょうど一年ほど前、休みのたびに、あちこちの文具店を回っていた。
目的は、Lamyの水性ボールペン、Swift。
ちょうど筆記具に興味を持ち始めていた時で、手帳用のペンで、周りのだれも持っていないものが欲しかった。
 
このSwift、色はその当時、黒とシルバーのパラジュームコートの2色があり、わたしが欲しかったのはシルバーの方。
しかし、一年前は、各店で黒だけが限られたお店にあるのみ。
 
最初に見つけたのが、伊東屋の銀座本店で、黒が一本だけあった。
黒すら、いくら探してもなかった状態だったので、おもわず買いそうになったが、よそでシルバーがあったら悔しいので買わなかった。
 
それからSwiftを捜し求める旅が始まった。
 
翌週、わたしは新宿でSwiftを探していた。
まず向ったのは、小田急10階の新宿伊東屋だ。
 
ここでも、黒が一本あるのみ。
やはり、ここでも購入は見送り、次にハンズまでテコテコ歩いて行った。
 
今では、どのお店にLamyが充実しているかは、だいたい頭の中に入っているが、この当時は、まだ初Safariをゲットしたばかりの状態で、Lamyの知識は売っているお店を含めて、すべてが乏しかった。
なので、ハンズはLamyの取り扱いが少ないのは今では常識だが、このときは淡い期待を抱きながら、寒空のサザンテラスをあるいていていた。
 
当然、ハンズにはSwiftは一本もない。
次は新宿ロフトかなと思いながらも、だんだん面倒くさくなってきた。
 
こうした、モノを探す場合、自宅で目星を付けた所に片っ端から電話して、在庫があるところに買いに行けばいいのだが、それではお買物の楽しみが半減してしまう。
探しながら、他のモノもあれこれ眺めるのが、また楽しいのだ。
 
しかし、新宿ハンズからロフトまで歩いて行くのは非常にだるい。
ハンズのエレベータの奥の階段のところで、新宿ロフトにSwiftがあるか電話してみることにした。
 
わたしのケイタイはauなので、ezwebからイエローページにアクセスして電話番号を調べる。
しかし、このケイタイ版のイエローページが恐ろしく使い勝手が悪い。
 
まあ、ケイタイのサイト自体、異常にトロイのでそれだけでイラのわたしはダメなのだが、
いくらやっても、新宿ロフトがヒットしないのだ。
新宿三越とか、他にヒットしそうなキーワードを入れてもダメ。
 
結局、新宿ロフトを調べながら、なぜかヒットした渋谷ロフトに電話をかけて、新宿ロフトの電話番号を聞くという、なんとも間抜けなことをハンズの東側の階段でやっていた。
 
新宿ロフトに電話をすると、やっぱりSwift自体、取り扱いがないとのこと。
ロフトになかったら、次は渋谷まで足を伸ばそうと思っていたが、この電話番号検索で一気にやる気が失せてしまった。
 
その後わたしは、紀伊国屋に移動して、趣味の文具箱を立ち読み。
あまり勧められることではないが、丸善と書斎館の電話番号を丸暗記して、3階のテラスに出た。
そして、そこから丸善と書斎館に電話をした。
 
結局、シルバーのSwiftは書斎館にあった。
もう一度、紀伊国屋に戻り、書斎館の地図を丸暗記。
この日、初の書斎館訪問となったわけだ。
 
この時の教訓として、いつも行っているお店や本を読んで気になったお店は、ケイタイに電話番号を登録しておく必要があるということ。
自宅では、インターネットで本当に簡単に電話番号を調べることができるようになったが、外出先で電話番号を調べる困難を、このときはイヤというほど思い知らされた。
 
早速、「丸善等のTEL、ケイタイに登録」とTODOに記入したのだが、目的のSwiftも入手してしまい、ノド元過ぎれば何とかというように、なかなか時間を取って入力しようという気がおきない。
 
結局、一年ちかくたって、ようやく重たい腰を上げたのだ。
きっかけは、大阪のフラナガンというショップの情報を手帳に記入しようとおもったこと。
 
まず、趣味文や万年筆スタイルで、まずはいつものお店+行ってみたいお店をピックアップ。
いつもの所は電話番号だけでいいが、行ってみたいところは地図情報が必要。
 
そうなると、紙に記録ということになるのだが、思ったより量があったので、リフィルを自作してみることにした。
リフィルの自作自体、あまりやらないのだが、まあ、ケース・バイ・ケース。
 
とりあえずいちいち住所や電話番号を入力するのは面倒くさいので、各店のサイトから必要な情報のテキストをコピーしてワードに貼り付け。
 
地図は地下鉄の情報も欲しいので、GoogleMapではなくマップファンから取ってきて貼り付け。
 
最初はそれだけでプリントアウトしようと思ったのだが、各店のロゴを入れてみたり、Web上で全角、半角バラバラの電話番号や地番などの数字をエクセルを介して半角に統一してみたりと、ビジュアルを気にしだしたら、思いっきりはまってしまった。
 
デジタルデータの利点は、一瞬にして複製が作成できること。
 
2枚プリントアウトして、一つはシステム手帳のリフィル(こちらは両面仕様)、もう一つはモールスキンのダイアリ2006のオマケに付いていたアドレス帳に貼りつけた。
街中で見る時は、モールスキンに情報をのせておいたほうが便利なので。
 
ちなみに、写真の伊東屋のリフィルに地図が掲載されているのは丸の内店のもの。
こういう所は、外出先で、時間が空いた時に急に行ってみたくなることが多い。
こうして整理しておくと、安心である。
 
(2006/01/29)



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