お買物手帖
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 38   サファリスケルトン+Lamyコンバータ
UPDATE:
2005/7/24 (Sun) 

先日、以前からねらっていたカルティエのボトルインクをやっと伊東屋で見つけた。
このボルドー、色味が独特のため人気があるのか?それとも輸入量が少ないのか?その理由はわからないが、カルティエを扱っている百貨店の万年筆売場でも、取扱いがなかった。
 
仕事帰りに、伊東屋に立ち寄れる環境にあればいいのだが、なかなかそういうわけにもいかない。
なので、たまに行く時には、普通に立ち寄れる人に比べると、気合が違う自信がある。
このときも、かなり気合を入れて、万年筆売場にいそいだ。
 
万年筆売場の棚(伊東屋は勝手に見ることができるのがいい)をみると、カルティエのボトルは3種類。
色のシールが貼ってあり、その中に赤いシールもあったので、これがボルドーかなと思いながら、店員さんに声をかけた。
値段も確かめずに1本くださいというと2100円という。
なんか高いような気もしたが、ずっと探していたものなので一本購入。
 
箱を開けてみると、なかなか貴賓のあふれる姿をしている。
そのまま香水のボトルにも使えそうな雰囲気だ。
未使用のサファリのイエローがあったので、つけペンみたいにして色を試してみたかったが、最初に使うのはスケルトン+コンバータと決めていたのでとりあえずはお預け。
 
そして、後日、伊東屋でサファリスケルトンとコンバータ2本を購入した。
伊東屋では、中2階のいわゆる万年筆売場と4階のロディアなどが置いてあるフロア(8月初めまで改装中のようですが・・・)の2フロアでサファリの取り扱いがある。
 
不思議なことに、サファリは間違えて軸をねじ込んでインキがセットされないように、店頭販売時には紙軸が挟まっているのだが、中2階に置いてあるものは、全てこの紙軸が取り除かれている。
そして、購入する時に、カウンターで一本、オマケのインキカートリッジをつけてもらうことになる。
 
この紙軸、購入後に、別に何に使うわけでもないのだが、やっぱり購入する時は本来付いているものが付いているほうが気分がいい。
なので、4階で購入することにした。
あわせて、一緒にコンバータを2つ購入しようとしたら、コンバータは中2階の扱いになるという。
 
まず4階で清算してメルシー券をもらい、中2階でそのメルシー券を足して使ってコンバータを購入した。
 
自宅に戻って、スケルトンを手に取ってみると、とても透明度が高い材質で作られていることがわかる。
ペンとインキ、役者がそろったので、厳かにペン先をカルティエのボトルに差し込んだ。
 
・・・。
 
何と、ペン先がちょっとしか入らないのだ。
 
ペン先の部分は入るのだが、インキの部分には、本当にペン先しか到達しない。
飲みたいものが目の前にあって、飲めないとはまさにこのことだと思った。
 
昔話で、鶴ときつねが意地悪をしあって、狐が鶴に平たいお皿にスープを入れてすすめたら、クチバシがとがった鶴は、平たいお皿のスープが飲めず、仕返しに狐には細い首の花瓶のような器にスープを入れてすすめるというような話を思い出した。
 
瓶を斜めにしたら何とかハート穴のところまでインキが届くので、その状態のままにホールドして、家族にコンバータのネジをくるくると回してもらった。
なんとか、コンバータの半分くらいまでインキを吸い上げることができたので、まずは一安心。
 
カルティエの万年筆って、こんな細い口にはいるくらいの太さだったかなと、サイトなどで調べてみても、サファリとそう変わりない太さ。
 
では、ということでボトルについて検索してみると、どうもカルティエのボトルは他の瓶に移し替えて使うことを前提にしているようだ。
 
手元にあるボトルを見てみると、確かに昔、理科室に置いてあった薬品の瓶のように、液だれがしないように丸くなった口をしている。
 
このインキを快適に使うには、口の広いインキビンに移し替えて使うのが前提ということなのか?
世の中、こういう「こだわり」もあるのかと改めて感動した。
 
インキ注入に苦労したからということを割り引いても、この濃いワインカラーには十分な魅力がある。
そして、このボルドーがスケルトンの魅力を、十二分に引き出してくれると思った。






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