お買物手帖
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■お気に入りのものたちです。
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46   ガラスペン
UPDATE:
2005/10/29 (Sat) 

伊東屋でCipin社のガラスペンを買った。
 
最近、よく買うようになった万年筆のインキをすぐに試すツールとして活用してみようと思ったのが、購入した一番の理由。
 
それ以前、昨年の伊東屋100周年で出版された、「ザ ステーショナリー―銀座・伊東屋100年物語」や「ステイショナリー・ワンダーランド―伊東屋の文房具たち」などでガラスペンが紹介されていて、いつか欲しいなと頭の片隅に残っていたのも、影響がおおきいかも。
 
本などには、国産の佐瀬工業所の評価が高いが、こちらは全部がガラスの製品となると、6千円前後する。
そう頻繁につかうものでもなさそうなので、さすがにこの価格はもったいないような気がするが、伊東屋の本に出ていたシピンというドイツのブランドは2千円くらい。
これなら、お試しとしては、まあいいかなという感じ。
 
あと、このシピン、渋谷の東急ハンズの文具売場でも、万年筆などの筆記具のケースに展示してあったので、モノ的にもわるいものではないと判断した。
 
伊東屋でガラスペンが置いてあるのは、万年筆売場の1つ上のフロア。
ガラスペンというものは、まったく未経験のしろものなので、試し書きがしてみたいなと思っていると、試し書き用のペンが10本くらい置いてあり、店員さんに声をかけてと案内があった。
 
さっそく、レジのお姉さんに声をかけると、レジのカウンタでの試筆となった。
ここのフロアのレジはいつも混雑しているので、ちょっと恥ずかしいなと思いながら、佐瀬工業所のものとシピンのものを用意してもらった。
 
まずはシピン。
初めてのガラスペンだったが、思ったより書きやすい。
ガラスをひねったペン先が淡くブルーのインキに染まる姿は、思わずうっとりとしてしまう。
試し書きの紙一枚に思いっきり落書きをしてしまった。
 
次は佐瀬工業所。
シピンに比べると、ペン先が全体的に肉付きがよく、ねじりも数が多いような気がする。
実際に書いてみると、恐ろしいほどのインキフロー。
ハガキ一枚は一付けで余裕で書けるというのが、実感できた。
 
好みは、シピンのほうがしっくりきたので、シピンの中から選ぶこととした。
デザインとしては、伊東屋の本に掲載されていた、赤と青の模様がねじりに入っているものにしたいと思っていたのだが、似たようなものが数本あって、自分の記憶のあやふやさが悲しい。
 
お姉さんに頼んで、伊東屋の100周年関係の本、2冊を持ってきてもらった。
結局、本に載っていたペンと、私が選んだペンは軸の形態が違ったので、自分の好みの軸の形態の中で、似たようなデザインの物を2本選んで、どちらかにしますと、お姉さんに伝える。
 
お姉さんは、新しい物を2本とも出すので、それを試し書きして選んでみてはとアドバイスしてくれた。
ガラスペンは、一本一本がペン職人による手作りなので、形が一緒でも、すべて書き味は異なるとのこと。
なので、実際に買うものは試し書きをしたものの中で選ぶのが良いということだ。
 
店員さんがいうとおり、同じ形なのに、書き味は全く異なる。
これまた、しっかりと試し書きをして、自分にあった一本を選ぶことができた。
 
買うと決めたペンは、お姉さんが丁寧に紙オシボリでインキを落として、ガラスマイペットでピカピカに磨いて、箱にいれてくれた。
ガラスマイペットのスプレーをいきなり取り出した時は、ギョッとしたが、よく考えれば
ALLガラスなので、なるほどと思った。
(でも、最初に自宅でインキ瓶にペン先をつける前に、ガラスマイペットとインキが反応したらイヤなので水洗いした。)






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