お買物手帖
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 68   ミニコンポを買った
UPDATE:
2007/1/21 (Sun) 

今までコラムなどで紹介したことがあるか、はっきり覚えていないのだが、銀座伊東屋にいく時は、セットでいつも松屋に立ち寄っていた。
目的は、7階のBOSE直営店。
 
   ◇
 
数年前、家族で湯布院旅行に行った時、玉の湯という老舗旅館の喫茶店に、BOSEのWaveRadio/CDという、オーディオが置いてあった。
ダカーポの裏表紙などに、横尾忠則が「アトリエにこもる時は、このBOSEとお気に入りCDを持ち込んでいる」のようなコメントを寄せている広告が掲載されていたやつだ。
 
実物を、その湯布院の喫茶店ではじめて見たのだが、広告からのイメージ通り、歴史の教科書に出てきた「長崎の出島」の白いミニチュアがそこにあった。
 
幸い、他のお客が側のテーブルにいなかったので、棚の上のBOSEをいじくりまわしていたのだが、これがなかなかいい感じ。
ちなみに、湯布院の有名旅館には、このBOSEのオーディオが氾濫しているみたい。
場所をとらず、音も雰囲気も良いからであろう。
 
 
通販嫌いの私だが、一体いくらするのだろう?と自宅に戻ってすぐに、通販サイトにアクセスしてみた。
するとタイミングが悪いことに、なんとマイチェンして、Wave Music Systemという名前に変わったばかりだった。
 
見ると、CDはフロントローディングになり、本体のボタンは全廃。
以前のモデルと比較して、大幅な製造コスト削減モデルになっている。
 
あらら、と思ってこの時は、諦めたのだが、1年くらい前に、何の気なしに立ち寄った松屋のBoseのコーナーでこのWave Music Systemを発見。
実物を見ると、なかなかカッコいいではないか。
 
 
自宅の大型コンポは処分してしまい、CDを聞く事ができるのは、車の中か10年前に新聞屋が置いていったCDラジカセだけ。
まともな音でCDを聞く事ができる環境は、車の中しかなかった。
 
最近、自宅でも、もう少しまともに音が出るモノがほしくなってきたのだが、セッティングスペースは、リビングの奥行き30センチの棚の上という制約。
わが家は、家具は増やさないという暗黙の了解があるからだ。
 
何か新しい家具を家に持ち込む時は、基本的に何か一つ処分というシンプルライフを目指している。
なので、コンポのために新たなラックを設置という選択肢はありえなかった。
 
こんな奥行きが薄い条件の中でセッティングできるオーディオで、まともな音が出そうなものといえば、このBOSEくらいしか思いつかなった。
 
   ◇
 
湯布院の時には、お店の備品をいじくっている関係上、音量はそんなに上げれなかったので、早速、松屋BOSEで色々と試させてもらった。
 
噂どおり、CDラジカセよりかは、はるかにいい音を出している。
しかし、即買いにならなかった理由は次の5点。
 
@低音が好みでない
(ユーフォニューム的低音ではなく、トロンボーンの低音のように切れのある低音が欲しかった)
 
ACDがフロントローディング
(可動部分は、真っ先に壊れるので)
 
B本体にボタンが一つもない。
(これは気持ちの問題か?
テレビは、本体を触らずリモコンですべての操作をすることに何の違和感もないが、ビデオのイジェクトで、本体に触らずに行うのは使いやすいか?と考えると、かなり違和感があるかと・・・)
 
C通販サイトで返品可となっている
(これが一番の問題。返品商品はどうしているのか?サイトには、返品商品を新品として再流通することはないと書いてあるが・・・)
 
D価格
(CDラジカセ(カセットは付いていないが)にして75,000円は、高すぎる)
 
と、こんな感じで踏ん切りがつかず、いつものモノを買う時と同じように、他の選択肢がないかダラダラと調べているうちに、湯布院で見た時から2年近くが経過。
 
しかし、年明けに、ひょんなことから、別の候補が急浮上してきた。
近所の家電量販店の、ミニコンポ売場にポンと置いてあった新製品、
ONKYO CBX−Z1だ。
 
   ◇
 
電気屋のオーディオ売場に置いてあるミニコンポ。
何だか、できの悪いアニメに出てくる、宇宙船のコックピットみたいものばかり。
一体だれが、あんな変なデザインを部屋におくのだろうと、以前から思っていた。
 
でも、あれだけ、同じような製品ばかり並んでいるということは、きっと、世の中の高校生や大学生の大多数は、あの変なデザインを求めているのか?
ボタンが多くて、キラキラ光らないと、売れないということなのだろう。
 
しかし、その宇宙船のコックピット群の中に鎮座していた、一台のオンキョーのコンポが異彩を放っていた。
 
わたしは思わず、家族と顔を向き合わせた。
家族も、同じことを思ったみたい。
 
「これって、どうみてもBOSEの・・・」
 
しかし、試しに音を出してみると、これが中々・・・。
 
 
このコンポの売りはi−podを、簡単に接続できるドックが備わっていることみたい。
わたしはヘッドホンで音楽を聴く習慣は全くないため、i−podは所有せず、この機能はどうでもよい。
 
俄然、買いモードが高まってきて、1週間、この製品をサイトで調べまくったが、悲しいかなi−podとの接続記事ばかり。
CDを聴いてみてのレビューがどこにもない。
しかし、従来から定評のあるメーカーなので、スピーカ機構はしっかりとしているみたい。
i−pod用スピーカとしてではあるが、かなり評価が高かった。
 
後は、チェック用のCDをお店に持って行って、お店で再度色々と確認をして決断することにした。
 
 
その結果
 
@低音は、とても切れが良く、BOSEとは見た目は・・・だが別コンセプトみたい
 
金管楽器で例えると、BOSEが管の長い低音楽器が放つ低音ならば、このONKYOは管の短い金管楽器で放つ低音か。
 
ここは、好みの問題で、大型コンポでは低音はデフォルトか若干マイナス設定。
その一方で、高音を強調して再生する私にとってみると、ちょうどいい低音なのだ。
この製品の一つの特徴である、低音よりもクリアな中高音重視の構成が私の琴線にひっかかってきたのだろう。
なので、おなかに響くような人工低音を求めたい人には、正直もの足りないと思う。
 
ちなみに、以下は購入後の自宅で、CDをあれこれ試した結果。
 
ドボルザークの新世界は私の一番好きなクラッシックなのだが、広がりのある臨場感溢れる音を放ってくれる。
特に、ティンパニーのはじけるような低音も素直に再生できるところは、この価格帯の製品ではあまり見かけないのではないだろうか。
 
しかし、このオーディオの本領は、同じベートーベンでも、バイオリンソナタ「春」を聞くと、より体感できる。
バイオリンの伸びるようなメロディと合わせて、ピアノのベース音もすっきりと再生。
中高音の伸びは素晴らしく、夜中に小さい音で聴く事の多い場合に便利な音響構成だと思った。
 
あと、クラプトンのアンプラグドやPPMのアコースティックギターも綺麗に再現してくれるし、ペットサウンズもサージェントペパーズも文句ない音を出してくれた。
 
ただ、最近のテクノロジー活用の音源は試していない(というか持っていない)ので、どのような音を再生してくれるかは不明。
アコースティック系は満足いく音を響かせてくれると思う。
 
 
Aフロントローディング
この製品も、フロントローディングだが、小型のものでトレイ方式のものは殆どないため、この点は妥協。
ただし、故障の不安は非常に高いので、5年間保証があるお店で購入した。
 
 
B本体にもきちんと、可動ボタンがある。
これはかなりポイントが高い。
BOSEも、本体ボタンの要求は多いのであろう。
松屋の店員によると、後付けで操作ボタンが付けれるとのこと。
しかし、これを合わせると8万円超になり、サイト上のインプレを見ると、何だか安定感があまりよろしくないみたい。
 
 
C通販ではない。
もちろん、実店舗で購入。
 
 
D価格は35,000円と、BOSEの1/2以下。
これも大きな魅力。
 
 
家族と最後まで引っかかったのが、BOSEの亜種を部屋に置くのは・・・ということ。
しかし、モンブランの類似的デザインが売りのセーラーも、しっかりと市民権を得ているのということで、私の頭の中は整理。
あとは、切れの良い低音と、伸びやかな中高音+価格に押されて購入。
 
この手の製品を買おうと思ってから、約2年。
妥協せず、納得のいく商品に巡り会えて良かったと思っている。
 
   ◇
 
次なる作業は、書斎のオーディオの本格検討だ。
こちらは、以前の単品コンポのスピーカだけ保管してあるので、単品のCDとアンプを検討。
とりあえず、何年も前からマランツにしようと思っているが、相変わらずのダラダラ感をもって、悩んでいるところである。






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