お買物手帖
■手帳とカバンのホームペーヂ
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■お気に入りのものたちです。
 脈絡なく思いつくままにUPしていきます。
 77   Pelikan No1
UPDATE:
2008/1/14 (Mon) 

廃番になると、異常なまでに物欲が高揚する。
それまで視界に入っても、全く気にならなかったものが、ある日突然「廃番」というキーワードが添付されただけで別物に見えてくるのだ。
この衝動は、本当に恐ろしい。
 
   ◇
 
最近、渋谷にはめったなことでは行かなくなった。
自分が歳をとったのか、趣向が変わったのかは知らないが、今、訪れて楽しい街は、銀座、日本橋、丸の内界隈(たまにアメ横)だ。
 
そんな私が、たまに渋谷に行く目的は、たいがいがラーメン。
ホームペーヂの方では、あまり紹介することはないが、私の日常は文具店に足を運ぶより、圧倒的にラーメン屋に足を運ぶ方が多い。
文具店でペンやノートを手にするより、ラーメン屋で割り箸とドンブリを持っている方が多いのだ。
 
渋谷で一番のお気に入りのラーメン屋は「唐そば」。
渋谷にはこのお店が2件あるが、わたしが行くのはハンズのカバン売場のところの出口から、公園通りに向って歩くとすぐ側にある方のお店だ。
 
ここのラーメンを食べに行くついでに、渋谷の文具・雑貨系のお店を回るのだ。
ただし、行程としては、ラーメンが最後。
 
まず渋谷に到着したら、東急の中の伊東屋に行く。
最近、改装して万年筆売場が小ぎれいになったが、私は以前の方が好き。
本店は、ペンシース売場が縮小してしまったが、この渋谷店も、ペンシース売場がどこかに撤去されてしまったのか、改装当初に行ってみた時は気がつかなかった。
ここは、本店で品切れのものが残っていたりして、私的に穴場だったのだが、なんだがそういう秘密のスポット感がなくなってしまったのが悲しい。
 
伊東屋のあとは、ロフト。
ここでは、文具とインテリア家具をチェックすることが多い。
 
つづいてパルコBC。
最近は、園芸、庭造り関係の本を見る程度。
そして同じフロアにある雑貨屋をチェックして、デルフォニクスに行く。
 
ここは、行くたびに何か珍しいモノがポンと置いてあるから好き。
広島にある雑貨屋「ルブラック」はかなりここを意識した造りになっているのか、雰囲気がとても似ている。
 
デルフォニクスで筆記具やノートなどを細かくチェックしていると、ペリカンのNo.1ボールペンがグラスに大量に刺して置いてあった。
で、そこには「廃番に付き在庫限り!」とある。
 
このボールペン、定価1,050円で安いなとは思い、存在は知っていたが、全く食指が動かなかった。
 
ルイジ・コラーニがデザインと紹介されることが多いが、このルイジ氏というのが何者かも知らないし、巨匠?がデザインした以前に、その見た目があまりにもチープすぎるのがどうかな?と思っていた。
 
知らないオッサンがデザインした、見た目チープなボールペン。
なので、今まで見たことはあったが手に取ったことはなかった。
 
でもデルフォニクスで「廃番」の2文字を見て、思わず手に取ってみた。
すると以外に持ちやすいではないか。
またまた、自分の思い込みに反省である。
食わず嫌いとは、こういうことを言うのか?
 
いや、それは違う。
この「廃番」の2文字は、人間の触感をもマヒさせてしまう恐ろしい言葉なのだ。
持ちやすいのではなく、「廃番」の2文字が私の感覚を麻痺させ、持ちやすくしているのだ。
 
そのまま、私の行動は、次のステップに移行していた。
恐ろしいことに、色を白と黒のどちらにしようという選択行動だ。
ここまで来ると、買わないという選択肢はありえない。
 
結果、選んだのは白。
ペリカンマークが目立つ方をセレクトした。
 
レジに持っていくと缶のケースに入れてくれた。
 
どう見ても、ペンのデザインより、缶ケースのデザインの方が優れている。
それ以前に、ペン本体より、缶ケースの方が見た目高そうな気がするのだが・・・。
(もしかしてこの缶もルイジ氏デザインなのだろうか?)
 
そのデルフォニクスを後に、ハンズを冷やかし、ラーメンを食べて帰宅。
 
いつもは、買うという行動に満足して、買ったものをすぐに開封することはほとんどないのだが、ふと思い立って、このペリカンのボールペンを開封。
そして、分解してみた。
 
中のリフィルはいったいどんなものが入っているのだろう?と思ったからだ。
ペンを持った時はイメージは、三菱の一番安いボールペンのように、インクが入っている軸の部分が安っぽい半透明のビニールでできたものかと思ったら、ペリカンの通常の金属ボディのリフィルだった。
 
今まで、ペリカンのボールペンは持っていなかったので、リフィルの定価をWebで調べたら840円と出ていた。
ということは、
本体1,050円−リフィル840円=210円。
この210円が純の本体価格と思えば、まあ、このチープ感はしょうがないかと納得してしまった。
 
このペンは、ペリカンコレクションとして保存しておく予定である。






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