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第一話から、およそ三ヶ月が過ぎたが、ゴマの状況は一向に変化していなかった。しかし、ゴマはまだ諦めてもいなかった。 ゴマ:相変わらず、俺様はこの鉄格子の中にいる、ちくしょう、ちくしょう、う〜 俺様をここから出せ〜〜〜〜〜 母 :うるさい ゴマ:ううう・・・ その時、家の二階から誰かが降りてくる音がした ゴマ:うん?、この足跡は、父だな、朝ご飯を食べにきたようだな、それじゃー、俺様も朝ご飯にしようかな 父 :ゴマ、おはよう ゴマ:挨拶いいから、早く朝ご飯(食パン)をくれ 父 :そうか、ゴマもパン食べたいか? ゴマ:さすが、父は解っとるなあ 父 :ほら、ゴマ そう言って、ゴマにパンを差し出されたのだが ゴマ:こ、こら、パンはええけど、バターがついてないやんけ 父 :バターついていたら、ゴマは太るから、ついてないところやるからなあ ゴマ:バターついてない食パンなんかうまくないだろが、何が太るだ、てめーの方が太っとるやんけ 文句を言いながらも、もくもくと食パンを食べるゴマは、二人の会話を聞いていて、二人がどこかに出かけることが解った。 ゴマ:(チャ〜ンス、二人がいなければ、この鉄格子と突破出来るかもしれない)しばらくして、二人は出かける準備をして、玄関の方に移動していった。 母 :ゴマ、留守番頼んだよ〜 ゴマ:いってらっしゃ〜い、(ゆっくりしておいで、ニヤリ) そうして、二人はどこかに出かけていった。 ゴマ:へへへ、ついに出て行ったか、よし、これで俺様を邪魔する奴はいない こうしてゴマは、鉄格子をはずす方法を考えている時よくよく見ると、鉄格子の四つの留め金のうちの一つが、うまくはまっていないことに気づいた。 ゴマ:くっくっくっ、やっぱ日頃の行いがいいからだな。これなら考える必要もないぜ一撃でぶち破って新しい世界に飛び出してやるぜ! といって、ゴマは鉄格子に体当たりを食らわした。 鉄格子は、大きな音を立てて反対側に倒れた。 ゴマ:つ、ついに、新しい世界に飛び出せるぜ、うるさい人間どももいないこれでこの家は俺様のものだぜ。ウケケケケケ 次号に続く |
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