還暦を迎えた2006年5月、古来日本人の心に刻まれて忘れられない風景は「富士」と「桜」だと思い、それまで約10年間で撮り貯めた「富士」と「桜」を主催者に持ち込み個展開催を申し込みました。還暦記念のお情けも幸いしたのか審査も何とか通り、生まれて初めての個展を誕生月の10月に開催することが出来ました。
初めてのことで戸惑いましたが、知り合いのプロの方からプリントの手配や当日の設置まで色々アドバイスを頂戴し、なんとかスタートできました。
場所が提供会社のサービスセンターと同じフロアという地の利もあり大変大勢の方に見て頂きありがたいことでした。特に審査員の先生達が皆でお立ち寄り頂き署名簿にサインをしていただいたのが私の宝物となりました。
その時展示した作品を下記に掲載します。
開催中いろいろな方から励ましやお小言を頂きましたが、ある日、会場で私の富士山の写真をカメラで撮っていらっしゃる方があり、どうして撮るのですかと聞いたら、その方の奥様が療養中で外には出られないのだけれどどうしても富士山が見たいと仰るのでせめて写真でも見せたいとのことでした。そこで持ち合わせていた小さいプリントを1枚差し上げたら大層喜ばれたので、個展をやってよかったなと思ったものです。
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