大阪市内の高密度な分譲住宅の計画。１０軒の住戸は互いに壁で接するが、

構造的には完全に独立した３階建の住宅である。敷地中央を歩行者専用の緑

道（共有）を通し、各住戸へのアプローチとして、住宅地の顔となり、各戸の求

心力を高めるコミュニティスペースとして整備している。また、外周３方の道路

に面した各戸のガレージをピロティ形状として、中央の緑道と外周道路とを空

間的につなぐ役割を持たせた。このことで、敷地内外に視線が通り、防犯効率

を高め、かつ緑道に対して一定の開放感を与えている。住戸に接する側の２

階にルーフテラスを設けて、各戸の形態に独立性を与え、また対面する住戸

のプライバシーに配慮して、テラスや開口部の位置が決められている。

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