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 ぶらり歩き    
 4.境川を歩く (21)                               平成14年9月7日  
 JR東海道本線に隣接して架かっている大道橋を過ぎると、境川に沿う歩道は舗装していない土の道となる。一部水溜りがあったり、雑草が茂っていたりして注意して歩く必要がある。そして、東橋大道橋の間に「何種類の鳥を見つけたか」と記したパネルが立てられているとおり、鳥の鳴き声が耳に飛び込んでくるようになる。

 新屋敷橋(写真57、あらやしきばし)を過ぎると、川幅が少しずつ広くなるとともに、両岸には係累されているモーターボートが目に付いてきて、海が近づいたことがわかる。
 しばらく歩いていくと、先程の鳥のパネルも記載されている大型のトビが2羽頭上を飛び去っていった。

 江ノ島を目の前にした山本橋のたもとに、純日本家屋の教会(写真58)が建っている。このような建物形式の教会を目にするのは始めてのことであるが、片瀬聖ヨゼフ・カトリック教会といい、明治24年(1891年)にヘンリック神父と片瀬の開発に尽力した山本庄太郎との出会いが発端となり、昭和14年(1939年)に教会として献堂されたものである。 

 今回のウォーキング最後の橋となる弁天橋(写真59)は架け替え工事が行われており、大型のクレーンが立てられて、背後の江ノ島が霞んで見える。
 江ノ島に向かう途中で川岸に降りて太平洋に注ぎ込む境川の河口を眺めると、無限の大きさをもつ太平洋に飲み込まれる広い川幅の眺めは橋本辺りを流れる境川からはとても想像できるものではない。成長した子どもが世に飛び立つような感慨を覚える。
 境川ウォーキングはここで完歩したことになるが、ついでに江ノ島見物をしていく。

 境川沿いを神社仏閣を訪ねながら橋本から江ノ島まで歩いて来たが、これまでは見逃していたような場所、石碑などに境川沿いの地域の歴史のつながり、人々の生活など発見することができ、歩く楽しさを十分に感じることができた。これからのウォーキングに弾みをつけてくれる貴重な体験であった。
  
 
写真57(新屋敷橋)

 写真58(片瀬聖ヨゼフカトリック教会)
 
写真59(弁天橋)

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