蔵つくり
旧町歴史散歩へ戻る
重松流祭囃子
坂稲荷神社
元町交差点 秋田家 明治13年建築
天皇はこの表門を馬車で
出入りされた
勝海舟の署名がある 柱や梁には一揆時の傷跡
明治天皇宿泊の部屋と下付された下賜品 三ツ組木杯 川越鉄道(現在の西武新宿線)発足時の屏風と看板写真は斉藤氏
表門についての斎藤家の逸話
 明治天皇は御料馬車で中門まではいられ そこで御降車されたが この時表門が
低かったため御料馬車で通過するのは無理かと気遣われた ところ 駅車(ぎょうしゃ
馬を取り扱う人)が巧みにこれを切り抜けたので 当主はじめ周囲にいた人々が
驚愕されたとのことです

以上斎藤家表門にある所沢市教育委員会の掲示板より
所沢市の旧市街はここ10数年で著しく変わった。 それには諸般の事情がある
ようだが、蔵つくりの家並みから高層マンションへの変貌である。斉藤武司氏の店
 所沢市指定文化財
明治天皇行在所跡明治16年(1883)4月 明治天皇は飯能付近で挙行された
近衛諸隊春季小演習天覧のため行幸し(飯能市の天覧山の由来はここら来ている)
途中所沢で休泊された行在所として定められたのが ここ斎藤家である。
斎藤家の私日誌によると 当時同家ではその行幸に備え表門や中門を新しくし
障子・襖・畳は新調 庭や植木の手入れ また軸物や古器等を俳人から借用するなど
細かな点にも気を配ったようです そして当日は屋敷の周囲を白黒交互に染め抜いた
麻布の幕(写真)で張り巡らし 表門(写真)から中門へ至る両面には紫の縮緬(ちりめん)
を張りました行在所での天皇がどのように過ごされたかは記録に残されていませんが
下賜品(かしひん)として三ツ組木杯(写真) 紅白羽二重(こうはくはぶたえ) 御下賜金が
徳大寺宮内卿(きょう)より下付されました建物は昭和20年代に一部移築があったものの
奥庭からの景観は当時のたたずまいをしのばせてくれます
所沢ペアート