二つの道

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ふっふっふ、皆さんお久しぶりですね
さて、健太君と美沙さんのその後はどういった感じになったのですかね〜?
まあ、賭け事に嫌気が差していた彼がまた、競馬等にのめりこむというのは考えられませんがね。
その辺りは彼らの問題ですから私にはわかりかねますがね。
さて、今回の話は少し趣向を凝らしてみましょうかね。
ヒントになったのは某ゲームや、知合いのページです。まあ、ゲームの方は作者の趣味だと思っていただいて結構ですよ。
わかった方は作者にメールを出すなり、掲示板にカキコするなりしてみるのも面白いかもしれませんよ。
では、今回もしばしの間、不思議な体験を行って下さい
それでは、運が良ければまたお会いしましょう
ふっふっふ・・・・・・
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のどかな空気が流れていた。
清らかな小川も流れていた。
(平和だ。こんなに静かだと心が洗われるようだ)
しかし、そんな憩いの一時も長くは続かなかった。
ドタ、ドタ、ドタ、ガラッ
「お〜い、なにやってんだ風呂行くぞ風呂〜!」
旅の共の一人である佐々木健二が大声で叫んでいた。
(…今迄のすばらしい時間が嘘のようだ)
私は今迄の時間がとても貴重だったと感じた。
「おいおい!何を物思いにふけってるんだ?小十郎…相談なら風呂で聞いてやるからよ。さっさと行こうぜ」
そう言うと健二はどすどすと音を立てながら風呂に向かって行ってしまった。
私の名は『宮本小十郎』。一人旅がしてみたくはじめたこの旅も既に一年が経っていた。
その私の旅もいつのまにか人が増えていたのだった。
一人は先ほどの『佐々木健二』そして、もう一人が……
「きゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
ばたばたばた、ばたん!
「小十郎!また健二が覗きに来たよ〜!もうあたしがお風呂に入ってる時は引き止めておいてっていつも言ってるでしょ!」
そして、この文句を言ってる女がもう一人の共で『長岡友美』である。
(ったく、だいたい勝手についてきておいてなんで私がこんな理不尽な事でおこられるんだ?)
「ちょっと聞いてるの!もう、今度から気をつけてよね」
友美は言いたい事を言い終わったらしくすぐに風呂に戻っていった。
(ああ、先ほどの静かな時間が恋しい)
私は心底そう思っていた。
この程度の騒ぎは日常とかしていたのだった。
私の中ではなんでそんな事で争うのかは理解に苦しむ所だがまあ、慣れてしまえばそんな事も気にならなくなるものだった。
「さて、私も風呂に行くかな」
私が部屋のドアを開けた時、何か違和感のようなものを感じた。
よく注意して周りを見たが、景色自体は何も変化が無かった。
だが、音だけが一切聞こえなくなっていたのだった。
それに気づいた時、次の変化が始まった。
今迄あったはずの風景がだんだんと透き通ってきたのだった。
そしてかわりに現れたのは、一つの椅子と二人の人物の姿だった。
「ほっほっほ、今回は登場の場面もいつもとは違うようだの〜作者の奴も色々考えておるという事かの〜。のう?カイン」
老人が自分の横に立つ青年に話し掛けた。
青年は困ったような表情で頷いていた。
「志朗様、お客様がお待ちです。」
「おお!そうじゃったそうじゃった。待たせてすまんの〜。なにせ、こっちにいるのは久しぶりなのじゃよ」
私は一体何がおこっているのか理解できなかった。ただ、この老人達に付き合っていいものか迷っていた。
ふと後ろを見ると、ドアが一つあった。プレートにEXITとかいてあるので出口なのだろう。
私は考えた。このまましばらく様子を見るか。それとも……
「今おぬしには二つの選択肢がある。一つはこのまま、わしの話に付き合う事。
 そしてもう一つは後ろのドアを開けて帰る事じゃ。どちらを選んでもかまわんよ。」
私は少し迷っていた。
(この老人の話を聞いてみるのも面白そうだ。でも、聞いてしまったらもう戻れない気がする……)

貴方はどちらを選びますか?
1、面白そうだし聞いてみよう♪
2、いや、怪しいので帰るとしよう
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