水車のお話をしてくださった大正生まれの
元青年のご幼少の頃のエピソード
水車の冬と夏の違い
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水車小屋の思い出は、「精出せば凍る暇なし水車」と言いますが

真冬ツララが一杯ぶら下がり、見るからに重そうにガタン、ガタンと

回っていたのを思い出します。


それでも止まることは有りませんでした。

凍る暇なしとはその辺のニュアンスを表現したものでしょう。

それから夏の渇水期になると用水が無くなり

綺麗に乾いてしまう事がありました。

子供の頃、

その止まっている水車に乗ってぐるぐる廻して遊んでいるのを、

近所の小父さんに見つかり、大目玉を食った事もありました。

大笑い
水車泥棒のお話

今思い出しました!!

古きよき時代でしたが、何時の世にも悪人はいて、

「浜の真砂と五右衛門が…」と、詩に残した通り、

盗人は存在するもので水車泥棒が時々ありました。

それで入り口の戸に
落とし錠と言うのをつけていました。

そのかぎを戸の穴にさして錠を持ち上げて戸を開けていました。

厳密に言えば戸の下部に1.5cm角位の穴があるのが現実です。

(鉄棒を折り曲げて柄をつけたようなものです。)

そしてその鍵は水車小屋の近くの家に預けてありました。

勿論昔の田舎では家の戸締りなんかしませんでしたから、

留守でも自由に鍵の利用ができていました。

(管理人の言葉)昔の隣近所は親戚付き合いをしていたのですね