初日






朝の5時半に出発。行きは高速の休日割引、帰りは深夜割引を利用。
さすがに眠くて、愛知の長島SAで仮眠。それ以降はクルマをオープンにして眠気対策。
第2東名の120km/hの速度制限はだいぶ楽させてもらった。

岡山で高速を降り、給油してから岡山大学へ。
最初に見たのが妹島和世のJunko Fukutake Terrace。妹島建築ではベストでした。
緩やかに3次元的に波打つ薄い屋根に曲面ガラスを用いた内部空間。
空調機吹出口までよく考えられています。印象としては鬼石に近い。


次に岡山大学病院へ。これも妹島建築でJunko Fukutake Hall 。
おそらく講演会などに使われるであろう小規模なガラス張りのホール。
印象はテラスと比べると大雑把。全く意味のない東屋があったり、
横方向の力はブレースが負担していますが、壁が混じっていてしまったり。


と、ここで時間が余ってしまったので、最終日に予定していた犬島に行くことに。
船の出る宝伝港は小さな漁村。乗客は自分ひとりだけでした。

帰路、閉館まで約2時間。受付の人に効率的な回り方を教えてもらいました。
まずは三分一さんの犬島精錬所美術館へ。展示は柳幸典によるもの。
最初は鏡を使った真っ暗な迷路。そのあとに三島由紀夫を題材とした作品が続く。
なぜ三島由紀夫なのかわからないし、精錬所の建物も生かされてるとは感じない。
ただ、まあ三分一さんの建築は上手い。特にディテール。迷路も悪くなかった。


急いでF邸へ。妹島+名和晃平。背の高い空間に自然増殖したような、
泡のような白いオブジェが絡んでいる。左右の小さな庭には小さなオブジェが。

次にC邸へ。妹島+半田真規。同じく背の高い空間に花のように着色された廃材。


少し戻って、妹島さんの中の谷東屋。コンパクトでかわいい。
屋根の3次元曲面を出すのに苦労した跡が見えた。


更に戻り、妹島さんのアクリル建築2つ。S邸とA邸。荒神明香とベアトリス・ミリャーゼス。
岡山の曲線ガラスを見てしまうと、アクリルはどうしても安っぽい。


最後は妹島+オラファー・エリアソンのI邸。指定された場所に立つと
自分が無限に増殖して見える。背景も外だったりするのが不思議。


以上で駆け足ながらなんとか一通り、見られました。
島はもちろん住人がいるのですが、ひっそりとしていて賑わいはない。
芸術祭が降ってきたけど、地元に馴染んでいる感じはしない。
これは他の島でも感じました。





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