6日目






この日も時間の読めない予定があるので、朝食はとらず6時過ぎには宿を出る。
マルセイユ駅のコインロッカーは8時過ぎからだったので、荷物を全部持って移動。
駅で軽食をとり、列車でラザルクドレギニャンという駅を目指します。

ここから10数キロ離れたところに、建築界では有名な中世の修道院、ル・トロネがあります。
が、交通手段はなくタクシーかレンタカーを使うしかありません。しかし果たしてタクシーが
そんなに簡単につかまるものか。悪い予感は的中しました。

タクシー乗り場にいてもタクシーが来る気配はない。看板に書いてある電話番号にわざわざ
テレホンカードを買って電話をかけてみるも通じない。ここで駅員さんにヘルプ。
駅の事務所でレンタカーに電話をかけていただきました。しかしそれでもなかなかつかまらない。

ようやくOKをもらったタクシーは10時からならという条件付きでした。見学時間が削られるけど
仕方ない。が、このタクシー、やってきたのは10:15。11:30には駅に戻るという条件を
伝えてとばしてもらいます。結局ル・トロネで許された見学時間は20分。大きな建物では
ありませんがあまりに短い。早足で歩きながらとにかく写真を撮ってまわります。





そぎ落とされた装飾と光と影の演出が特徴的な建物ですが、それほど強いインパクトは
受けませんでした。それは装飾のない現代建築を見すぎているせいなのか。



駅には11:25に無事帰ってきました。マルセイユに戻って朝食を食べたところと
同じ店で昼食をとり、一路、ニームへ向かいます。

ニームでの宿はJARDINS SECRETS。高級民宿というそうです。庭付きの大邸宅を改造して
ホテルにした感じ。敷地内にはゆったりとした時間が漂っています。
夕食もここでとれればいいのですが、残念ながらレストランはなく、店を紹介してもらう。

部屋で一息ついたあと、旧市街の方へ繰り出します。古代闘技場は外から眺めるだけ。
メゾンカレは大規模修復中でほとんど囲われていて見られず。それと対照をなす
ノーマン・フォスターによるカレ・ダールはうーん、ディテールがいまいちかな。



とりあえずリチャード・マイヤーみたいなグリッド状のサッシは似合わない。
大きな庇もなんか安っぽかったなあ。内部は中央に吹き抜け階段をもってきたコの字型プラン。
透光性のある段板やストリップエレベータで演出していましたが、新しさは感じられず、
物足りない。



その後、旧市街で連れ合いは帽子を購入する。スタンドでドリンクを飲んだあと
明日、明後日の列車のチケットを購入後、いったん宿に戻る。
少し休んでから夕食へ。Le9というお店。
旧市街は椅子とテーブルが街路に持ち出され、昼間とは一転して賑やかな雰囲気。



店はトラディショナルなフレンチということだったが、素材そのまんまという感じで、
あまり工夫が感じられない。値段と量を考えれば文句はありませんが。





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