日時 2019年5月27日(日) 開場13:00 開演13:30
場所 柳橋会館
出演者 
会田桃子 バイオリン  北村聡 バンドネオン   三枝伸太郎  ピアノ
新緑の春を愛でる間もなく真夏日を迎えた5月の最終日曜日、タンゴのトリオを迎えて通算40回目の地域振興コンサートを開催しました。
炎天下にも拘らず、開場40分前にはいつものようにお客様が並び始め、20分前にはすでに長い列。熱中症を心配して今回は15分早めての開場でお客様を迎えました。
暑さ負けから当日キャンセルのご連絡をいただいたお客様も数名おられましたが、開演と同時に、会場をいっぱいにしたお客様と出演者がアットホームな雰囲気の中で触れ合える素晴らしいコンサートとなりました。

毎回、コンサート締めに行うアーティストとのフリートークは、今回J:com撮影のため
急遽開演直後に実施。会場の雰囲気が和らいだところで演奏開始に
オープニング曲「瞳の中の海」(三枝伸太郎作曲)をトリオで演奏 
情感豊かに演奏するヴァイオリニスト
会田桃子氏
中森明菜「難破船」を熱唱、
その歌唱力で会場を唸らせる会田氏
   
日生劇場公演を間近に控える
作曲家・ピアニストの三枝伸太郎氏。
大好きな古墳の話で盛り上がる
バンドネオン奏者・北村聡氏 
アンコールはタンゴに欠かせない「ラ・クンパルシータ」で
 
会場からは割れんばかりの拍手でフィナーレを飾る3人

 

 演奏曲目
第一部
1 瞳の中の海               2 首の差で                3 El último café (最後のコーヒー)     4 Milonga séptima(9月のミロンガ)     5 りベルタンゴ              6 Yo soy maria(ブエノスアイレスのマリア)
7 ブエノスアイレスの冬   

第二部
1 Al cielo desierto(砂漠を越えて)
2 Desayuno con vos(君と朝ごはん)
3 Wの悲劇
4.難破船
5 悪魔のロマンス
6 アディオス ノニーノ(さよならお父さん)
  
 アンコール ラ・クンパルシータ

出演者プロフィール
会田桃子 (ヴァイオリン)

桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業。在学中よりアストル・ピアソラやアルゼンチンタンゴに興味を持ち、バンドネオン奏者・小松亮太のタンゴバンド「小松亮太&タンギスツ」でタンゴの演奏を始める。小松氏のバンドでは数年間ソロヴァイオリン奏者を務め、国内外のコンサートで活躍。その後、タンゴの本場アルゼンチンで現地のミュージシャン達とのコンサート、ブエノスアイレス市立タンゴオーケストラ学校への短期留学などで研鑽を積む。2000年に自身のタンゴバンド「クワトロシエントス」を立ち上げ、ライブ及びコンサート活動、タンゴダンスショー、アルバム制作等を精力的に行う。「ピンクショコラ」「ORQUESTA AurorA」「更なるタンゴの可能性を模索しようバンド」「M. Locura」などのリーダーバンドも手がけ精力的な活動を展開中。また、タンゴ以外の様々な音楽シーンで活躍。クラシック、ジャズ、フラメンコ、ポップス、ブラジル、キューバン等、その活動は多岐に亘る。ポップスシーンでは、数多くのシンガーのバッ クオーケストラのコンサートマスターを務め、これまでに、ピーボ・ブライソン、倖田來未、平原綾香、大黒摩季、小柳ゆき、杏里、中西圭三、別所哲也、 HIROなどと共演している。
クアトロシエントスでは、2004年にヴァイオリンのラミーロ・ガジョをゲストで招き、2005年には韓国 の人気番組EBS スペース共感に、チェリスト、ソン・ヨンフン氏と出演。その後、数回に亘る韓国、香港での公演、豪華客船でのショーを度々行っている。また、ファンカルロスコペス、ミゲル・アンヘル・ソト等のタンゴダンサーと共演を数多く行っている。

北村 聡 (バンドネオン)
奈良県出身。関西大学在学中にバンドネオンに出会い、小松亮太に師事。アルゼンチンではフリオ・パネのレッスンを受け、オルケスタ・エスクエラ・デル・タンゴで学ぶ。03年バンドネオンの最高峰、レオポルド・フェデリコのジャパンツアーに参加。07年バルパライソで行われた世界タンゴサミット、またミゲル・バルベーロ氏のセステートに日本より招集され、モントリオール国際タンゴフェスティバルに出演。10年オルケスタ・アウロラでブエノスアイレス、モンテビデオのタンゴフェスティバルに出演、好評を博す。11年元ピアソラ五重奏団ピアニスト、パブロ・シーグレルのアジアチームに選抜され、国内はもとよりシンガポールのモザイクミュージックフェスティバル、ジャカルタ国際タンゴフェスティバルでも演奏、成功を収めている。
これまでに、鈴木理恵子、店村真積、荘村清志、須川展也、ユンソン、鈴木大介、大萩康司、菊地成孔、川井郁子、夏木マリ、金子飛鳥、中島ノブユキ、カルロス・アギーレ、ビクトル・ラバジェン、いずみシンフォニエッタ大阪、仙台フィル、奈良フィル等と共演。 NHK「龍馬伝」、「カーネーション」、「八重の桜」はじめ様々なレコーディングに参加、美しい音色と繊細な表現には定評がある。 現在、小松亮太ユニット、オルケスタ・アウロラ、クアトロシエントス、パブロ・シーグレルTJTE、西塔祐三&オルケスタティピカ・パンパ等で活動している。

三枝伸太郎(ピアノ)
神奈川県出身。東京音楽大学大学院音楽科作曲専攻修了、作曲を糀場富美子、西村朗、有馬礼子、川辺真各氏に、ピアノを田代慎之介、高坂朋聖各氏に、ジャズ理論をRick Overton氏、ジャズピアノをBruce Stark氏に師事。現在、ピアニストとしてはジャズ、ポップス、タンゴ、ブラジル音楽などを中心に幅広く活動。 
2007年、ヴィアナ・ド・カステロ国際音楽祭に参加。2008年、BBC制作の村上春樹ドキュメンタリー番組において、Rick Overtonのユニットでの演奏が紹介される。2008年よりバンドネオン奏者小松亮太氏コンサート・ツァーレコーディングに参加。バンドネオン奏者、早川純主宰の超モダンタンゴ・ユニット 「Tango-jack」で作編曲も務める。
また作曲家として映画音楽、演劇のための音楽を手がけており2009年よりパフォーミングアーツ・グループのパパ・タラフマラの作品に音楽で参加。映画音楽の仕事と「Frog」(長久允監督)、「茜さす部屋」(星崎久美子監督)、「ブーケガルニ」(波多野純平監督)の三作2009年に「ゼロ年代全景」として渋谷アップリンクにて特集上映される。またキティ・フィルムより演劇『体感季節』『博士と太郎の異常な愛情』(いずれも作・演出/堀江慶)の2作品のDVDが発売されている。