2014/12月14日(日)
★地域振興クリスマスコンサート★

  

出演:佐藤通弘(津軽三味線) 吉見征樹(タブラ・パーカッション)
開場:13:00 開演13:30
会場:柳橋会館


 衆院選挙と重なった今回の地域振興コンサート。空気の冷たさが身に染みる冬の寒さも加わって、お客様の出足が心配されましたが、早々に投票を済ませて駆けつけて下さった方や、コンサート終了後に投票場に行くからと、急いで帰路につかれたお客様など様々に予定をこなしている様子でした。 会場を埋め尽くしたお客様の熱気で場内はムンムン、熱の入った演奏と笑いを誘うMCに客席から掛け声が出て終始楽しいコンサートでした

佐藤通弘氏のソロで始まった一部も、吉見氏が加わってさらに演奏も迫力を増す
タブラ・吉見征樹氏 津軽三味線・佐藤通弘氏
互いの演奏術を知ったDuoで、楽しげな演奏を繰り広げる吉見、佐藤の両氏
それぞれの楽器を丁寧に説明する2人
掛け声の手本を示し、お客様を誘い込む2人。場内はこの後全員でこのスタイル
アンコールを終えて汗だくで終演挨拶をする演奏者に、客席からは拍手の渦 
 アーティスト紹介インタビューでズバリの質問に「エーッ!」と度胆を抜かれた佐藤氏を尻目に涼しい
顔の吉見氏。長年に培われた仲のいいDuoでした。 

 
 演奏曲目
一部 
1.津軽三下り(佐藤通弘ソロ)
2.津軽音頭 (佐藤通弘ソロ)
3.十三の砂山、ドダレバチ
4.黒石よされ節
5.むかし、むかし
6.新内恐れ節
二部
1.吉見ソロ
2.弘前城桜吹雪
3.夕陽の津軽三味線
4.ジョンから元気
5.夏、宵祭り
アンコール
  荷方節
 
出演者プロフィール

佐藤通弘(津軽三味線

1957年、町田市生まれ。13歳から三味線を始め、弘前の山田千里師に入門、1981年、師範「山田里通」の名を許され帰京。
82、83年と全国津軽三味線競技会でA級優勝し、その後、サックス奏者・坂田明、前衛音楽家・ジョン・ゾーン、フォークシンガー・三上寛といった異ジャンルのアーティストたちと精力的なコラボレートをみせる。
85年、ジョン・ゾーンとレコーディングしたアルバム「厳流島」をニューヨークで発表。同年、ニューヨーク、カナダ各都市で17回の演奏を行なう。
88年、スイスのハットハット社よりCD「ロダン」をリリース。日本クラウンレコードでも発売される。また映画「津軽」の音楽担当。
91年、国際交流基金の助成によりニューヨークなど数ヶ所での公演を行う。翌年、「佐藤通弘津軽三味線楽団」を結成、オリジナル曲を主にした演奏活動を始める。
93年〜95年にはソロアルバム「佐藤通弘の仕事」、CD「津軽三味線の世界 佐藤通弘JONKARA」、「夏・宵・祭」をリリース。
なかの芸能小劇場にて”音の回廊”を13回行う。また、欧米でのジャズ・フェスティバルや舞踏家・大野一雄のニューヨーク公演にも参加。
97年11月、”音の回廊”で文化庁より芸術文化新興基金助成金を交付され芸術祭に参加。2000年以降は東欧、オーストラリアなど十数か国で公演を続け、実況録音盤をリリース。2010年にはエイベックス・マーケティングからスタジオ録音盤「ひびきあう音色 からみあう感性」をリリース。
現在、年間80本以上のステージをこなしながら、津軽三味線の可能性を拡大している。

吉見征樹(タブラ)
大阪生まれ。1984年からタブラを始める。85年より幅広い音楽を追求すべくニューヨークへ。
87年からは、インドのボンベイにてタブラの大御所ウスタッド・アララカ・カーン師とその息子ザキール・フセイン師に師事する。
タブラの可能性を追求するため、インド古典音楽はもとよりあらゆるジャンルの音楽家、ダンサー、アーティストなどとの共演、ミュージカル、
ファッションショー、演劇などの音楽を手掛ける。 また、TV、ラジオのCM、テーマ曲、映画、CD等のスタジオ録音など数多く携わっており、
国内外を問わず精力的にセッションを続けている。
インプロヴィゼイションを得意とし、どのようなセッションにおいても自在に絡みつく、その演奏は太鼓でありながらもメロディアスであり、タブラであらゆるジャンルとの共演をこなす貴重な存在である。
参加プロジェクトは「宇崎竜童」全国各地公演・TV他、「友部正人」全国ツァー、国立劇場の「長嶺ヤス子 三国妖狐伝」、加藤直演出「真夏の夜の夢」シアター・コクーン公演、他多数。
主な参加グループには「ARABINDIA」「STOY」「Spanish Connection」「MASARA」「彼岸の此岸」「しらせ」「一噌幸弘トリオ」「DRACO」などがある。