2014/10月19日(日)
  

出演:Blue VanTops (ブルーバントップ)
メンバー: 坂田梁山  (尺八)
     
 進藤陽吾 (ピアノ) 鳥越啓介(ベース) 伊藤ハルトシ (チェロ&ギター)

開場:14:30 開演15:00
会場:町田市市民フォーラムホール


休日の度に、台風や雨天に見舞われていた10月でしたが、幸運にもコンサート当日は久々に上天気に恵まれた日曜日となりました。開場1時間以上前から列をなしたお客様で、開場間もなく場内はほぼ埋め尽くされました。
満席のお客様を迎え、オンタイムで始まったコンサート。黒シャツに赤のスカーフを身に着けたメンバーが登場すると、客席から大きな拍手。「孤愁」をオープニング曲に始まった演奏は、どの曲もブルーバントップならではの編曲が冴える聴き応えある演奏。それぞれが多くの自作曲を持つメンバーが、大ヒットしたカバー曲を
この楽器編成を活かし、ブルーバントップでなければ聴くことの出来ないアレンジで次々と披露する。意外性をついた選曲に、会場のあちらこちらから、感嘆、感激、吐息といった反応が聞かれ、終演後、音楽を堪能したお客様の笑顔がいつまでも心に残る素晴らしいコンサートとなりました。


江戸信吾作曲の「孤愁」を4人揃っての演奏でオープニングを飾る
進藤陽悟 ピアノ 坂田梁山 尺八)
伊藤ハルトシ チェロ&ギター 鳥越啓介 ベース
このユニットの特徴を存分に活かして次々とアレンジの効いたカバー曲が演奏されると、
会場はシーン!
MCで時間を見計らう進藤  進藤のMCを受けて会場を沸かせる坂田
衣装は借り物という鳥越の説明に
会場は大爆笑
チューニングの違いを説明しながら
チェロとギターを使いこなすハルトシ
 激しいリズムの曲「情熱の踊り」(鳥越啓介作曲)を演奏し終わったポーズをショット
アンコールも終わって、メンバー揃って最後の挨拶  
 ファンからの差し入れを受けて舞台で披露。有難うございました。  

 
 演奏曲目
一部 
1.孤愁(作曲/江戸信吾)
2.霧の摩周湖(平尾昌明)
3.Ave Maria(グノー)
4.Regret(瀧廉太郎)
5.見上げてごらん夜の星を(中村八大)
6.津軽平野(吉幾三)

二部
1.たそがれ(坂田梁山)
2.シクラメンのかおり(小椋佳)
3.シチリアーノ(フォーレ)
4.Fujiyama Swing(進藤陽悟)
5.鳴龍(進藤陽悟)
6.La Danza de La Pasion(鳥越啓介)
アンコール 恋の予感(玉置浩二)

 
出演者プロフィール

坂田梁山 (尺八)

香川県生まれ。神戸大学在学中より岸原周山、川村泰山に師事。
1985年 NHK邦楽技能者育成会第30期卒業。NHK邦楽オーディションに合格。
1986年 民放FMゆく年くる年″に出演。
1987年 NHK FM邦楽のひととき″に出演(以後出演多数) 都山流師範試験主席登第。
1988年 第13回都山尺八コンクール金賞受賞。
1990年 鬼太鼓座公演に参加。坂田梁山尺八リサイタル開催。邦楽バンド「おりひめ」を結成、活動を開始。善行グループによる日・タイ親善バンコク公演に参加。
1992年アメリカ・メキシコ公演にて自作曲「夜のゆくえ」初演。劇団四季ミュージカル「九郎衛門」に参加。尺八・ピアノ・ギター・ベース・パーカッションによるバンド「ニュートラル」を結成し活動を開始する。
1993年片岡鶴太郎主演ミュージカルフィルダーチョイス″に出演。
1994年 NHKテレビ芸能花舞台″に出演。日本テレビズームイン朝″の「朝のポエム」に出演。「スペシャルイベント清水寺」において清水寺舞台で自作曲「夜のゆくえ」を演奏。
1995年 長谷検校記念第2回全国邦楽コンクールにて優秀賞(尺八部門第1位)受賞。
1996年 コンサートシリーズ「坂田梁山挑む!」を開始。
1997年 第12回国民文化祭かがわ‘97開会式ゲスト出演。ロスアンゼルスギターカルテット日本公演にゲスト出演。
1998年 NHKFM邦楽ジョッキー″にゲスト出演。
1999年 ニュートラルCD「水の月」発売。邦楽ジャーナル販売年間ランキング第1位。
2000年 尺八とピアノのデュオCD「青い花」発売。邦楽ジャーナル販売年間ランキング第1位。 
現在、都山流尺八代師範としてCD録音、テレビ、ラジオ、ミュージカル出演、古典から現代音楽に至るまで幅広く活動する。桐朋学園短期大学尺八科非常勤講師。

進藤陽悟 (ピアノ)

京都市出身。 上京後、ピアノを板橋文夫、キーボードを久米大作に師事。
21歳からジャズピアニストとして活動を始め、竹中直(ts)や池田芳夫(b)らと共演。映画音楽、ゲーム音楽などのスタジオ活動も行う。
その後、ドラムのファンキー末吉や二胡奏者のウェイウェイ・ウーらと「五条旗」を結成。東京、ニューヨーク、北京、香港などで数枚のアルバムをリリースする。
チェリストの吉川よしひろと結成した「ザ・チェロアコースティックス」でもCDを発表。
また、ファンクビッグバンド「TPO」のキーボード奏者として活動、さらに二胡奏者のヤンヤンやジャズ・バイオリニスト、maikoのアルバムプロデュースを手掛ける。
同時に、宇山光隆(ds)、長谷川泰弘(b)とで結成する「進藤陽悟トリオ」を率いて3枚のアルバムをリリース。
2010年9月にはピアノソロアルバム「Time Never Flows」をリリース。
2013年には二胡奏者、沈琳のアルバムをプロデュース。

現在、「進藤陽悟トリオ」と並行して
「五条旗」「TPO」「平松加奈コン・アルマーダ」にピアニストとして参加。

「Blue VanTops」メンバーとして演奏曲の編曲も担当する。

チック・コリアのようなラテン・フィーリングと流麗なタッチのメロディックなプレイで多くのファンを魅了している。

鳥越啓介 (ベース)

岡山県玉野市生まれ。高校時代、吹奏楽部に入部しコントラバスを弾き始める。
高校卒業後、社会人の傍ら地元のビックバンドなどで活動。1996年脱サラ、97年上京。
1999年PHATのメンバーとなり、2001年東芝EMI Blue Noteレーベルより メジャーデビュー。シングル1枚、アルバム2枚を残し、2003年渋谷クラブクアトロでのワンマンライブを最後に解散。



その後は、ジャズ・邦楽・ポップス・タンゴ・ブラジル音楽などその豊かな才能を駆使し、国内のみならず海外公演も含め、自らのバンドを展開し、また様々なセッションやレコーディングに参加。
椎名林檎、平原綾香、葉加瀬太郎、中西俊博、溝口肇、菊池成孔、東儀秀樹、他多数と共演。
現在、「Salle Gaveau」「Pot Heads」「M.Locura」「爆裂クィンテット」その他多くのユニットでメンバーとして活躍。ソロ活動も積極的に行なっている。
繊細且つ大胆でハーモニーを感じさせるその演奏は、コントラバスという楽器の固定概念に捉われず、独奏楽器としての更なる可能性を追い求め、幅広い音楽活動を行っている。

伊藤ハルトシ (チェロ&ギター)

小学校時代をオーストラリアで過ごし、3歳から始めたチェロで様々なコンクールに入賞。
中学受験を機に帰国、14歳からギターも始め、チェロとギターの研鑽を積む。
2003年、洗足学園音楽大学ジャズギター科に入学、同時にプロ活動を開始する。
Rock&Soulバンドやフュージョンインストバンドで活動、一方、チェリストとしてはクラシックグループで精力的にリサイタルを行なう。
洗足学園室内楽オーディションでは300組以上の中から第1位を受賞。
現在、自身のインストユニット「FabBond」で活動するほか、コブクロ、川嶋あい、JUJU、小椋佳、中西俊博、浜崎あゆみ、石丸幹二、竹本健一などのライブやレコーディングサポートをしている。
また、テレビドラマやCM音楽レコーディングなどでも活躍中。