日勝キャンプ&タケノコ山(その1)


出発の日、午前中に用事があったので、集合に間に合わないと思っていた。
だから、みんな待たずに出発してね。
出発遅れたら設営マズいしね。

頼むから早く出発していてくれ。

が、願いむなしく、頑張って用事を済ませてしまったら、集合に間に合ってしまった。
でも、マジでこの悪天候の中、キャンプするの〜(半泣)?

ほぼ予定の時間通りに出発したのだが、しかし!

まんぞうの車は高速を夕張にむかい、x-papaのトラックは日高富川へ向かう。
冬の274号線はイヤなんだと。

確かにそりゃそうだ。トラックで雪の樹海ロードは通りたくはないな。

でもさっきどこ通っていくか相談してなかったっけ?
まぁ、いいか。

しかし、なんでスキーにトラックで来るのさ???


寝袋他の荷物ががまんぞうの車にのって助かったよ…

離れ離れになったまんぞう一行と日高の道の駅で合流。
なんやら何処でキャンプするか打ち合わせ中の模様。
我慢できないほどじゃないけど、時間有りそうだからその間にトイレに行っておこう。

タッタッタッと小走りで。
強風で雪が全部飛んで、歩道の化粧タイルは乾いてる。

しかし、出入り口付近だけは、踏み固められた雪がブラックアイスバーンと化しており…

勢い良く一人高速バックドロップ!!!
ポケットの中で握り締めていたキーホルダーと携帯を放り投げ!!!

エア台で抜けてもここまで足上がんねぇだろ!!!ってくらい、
言い換えれば、トラックドライバーバックフリップ失敗的な体勢のまま背中だけで受身!!!

痛ってぇ!!!

頭を打たないだけ良かったけど…

マジいてぇ。

そうこうしながら、道の駅を出発し2台で日勝峠を上がっていく。
この天気、この風、ヤバくね?
といってる間に、3月になり日は伸びたといっても、どんどんあたりは暗くなってくる。

しかも、私がのっているトラックは、x-papa曰く
「空荷で滑りまくり。一台にまとめて、このトラックは下の駐車場においてくればよかった」

えぇ〜。そういうことはもっと早く言おうよ。
確かに直線ですら直ドリ状態。コーナーは、踏むと滑るし、でも滑らないまでアクセル緩めると
どんどん失速するしで、ブンブンブンと若干セナ足的なアクセルワークで登っていく。

え〜、登りでトラクションかからなくてこれなら、下りのブレーキはもっとやばいじゃん。

なんてことを思っている間に、日勝トンネル脇の駐車場に到着。

やばいよこの風。。。
峠は降りようよ。。。


しかし、もう1台に乗っていた3人はテキパキ準備し、スコップを持って、雪を掘り始める。
えぇ〜決行するの。。。

スキー履いて、少しは山の中に行くものと思っていたけど、駐車場脇でやるのね。

仕方ない。
そのままウェアだけ着て、スコップ持って参加する。

2箇所から攻めるのだ。
 



時々、地吹雪のような強風が吹く。
そのため、中で掘っている方が、暖かくて楽なのだ。
穴の前に掻き出される雪を除ける方は、風雪にさらされて、大変!

この時、普通のスニーカー(しかも靴紐ゆるゆる)で雪を掘った私の靴の中に大量の雪が流れ込んでしまい、
靴下はびちゃびちゃに湿ってしまったのであった。


掘れた。
 


外は、リフト止まるどころじゃないような、ものすごい吹雪。(本当に吹雪いている時は洒落にならなくて、写真を撮れない)
推定風速25m/秒オーバー。



念願かなって笑みがこぼれるドクタ。どMですね。
鍋を準備するアラマン。
 



鍋の湯気で湿度100%
眼鏡がずーっと曇りっぱ。



実際はキャンドルロウソクの明かりでいい感 じ。



外は相変わらずの猛吹雪だが、雪洞の中は静かで全然別世界。
ペットボトルの水も凍らないし、雪洞の中は0度というのは、ほんとらしい。


そんなことを言っている間に、どんどん入り口が、吹き溜まりで埋まっていく。

  ↑一度雪をどけたのだけど、またすぐ埋まってしまいそう。

外のあまりの天気に、呑んべぇ達は、外に出たくないと、雪洞の中で用を足し始める。
私はというと、寒さはあまり感じないが、足が濡れて冷たくプルプル震えるので、水分は
摂らないようにしてた。

この雪、どんだけ積もるんだろ?
明日に期待してそろそろ寝ましょうかね。

あ〜、明日スキーの時、靴下濡れていたら困るから、このまま履いて寝て乾かそうか…

おやすみなさい。



俺のスキーウェア、撥水性能が落ちてしまって、雪つきまくりなんだよな〜。
なので、ウェアは脱いで、上は長T、薄いフリース、普通のフリース、ダウンの重ね着。
下はタイツ、ジャージ、フリースの重ね着。

身体があったいかいうちに寝付けば、朝まで寝れていたかもしれない。
ぬくぬくとは行かないまでも、寒くて寝れないというほどではない。

が…

靴下びちゃびちゃで気持ち悪い…
足の冷たさが気になって眠くならない…

それでもいい加減ウトウトしてくると…
誰かのオシッコの音で目が覚める…。

そんなこんなで、ウトウトしながら、ハッと目が覚めるの繰り返しで朝になった。

ちなみに、朝になっても靴下は乾いていなかった。

みなさん、おはようございます。

さて、寝袋を片付けましょうかね。
ちゃんと袋に納まるかな?家でもコンプレッションバッグに入れるの大変だったんだけど。

「適当に突っ込んだほうが入るよ」と、とよぢさん。
えぇ〜??? ウソでしょ???
半信半疑(というかほとんど信じていない)のまま適当にコンプレッションバッグに突っ込み、
ぐいぐい押し込む。
更に押し込む…

あ、入った…

こんなアメリカンな方法でokなんて、やるなモンベル〜って感じ。
日本人ならきちきちに折りたたんで、コンパクトにする設計をすると思うんだけど。

ん、一番奥で寝ていたドクタが、すっかり片付け終わって、小さく体育座りをして、こっちを見ている。
「私、もうやることないんですが、入り口側の皆さんの片づけが終わらないと、
外に出れないじゃないですか」的な無言のプレッシャーを表情と姿勢から発している。

もうちょっと待ってよ〜ドクタ〜


さぁ、片付け終わったよ〜 出れるよ〜
入り口は雪でふさがってるけど。

入り口の雪を崩して空が見えたと思ったら、ドクタは下半身をまったく使わずに、
うねうねしながらすごい勢いで出て行った。

さぁ、雪はどれだけ積もったかな〜



全く積もっていない。全部風で飛んでいる。
周りに何の凹凸もなく、入り口に掘ったところだけが凹んでたため、そこだけ
吹き溜まっただけだったのだ。
風も昨晩とほとんどかわらない強さ。

見るからにピークもガリガリでダメ〜。


焦ってもいいことなさそうなので、ゆっくり朝飯〜


天井が薄いところがわかるかな?
しかし、それにしてもよく見るときったねー雪だな。

なんで、この雪を鍋にいれるんさ!
大丈夫なのか、我々の身体は。

この後、肉体労働(薪積み)をしてから、南富良野のタケノコ山に行くことに決定。

ちなみに、この吹雪で耳が若干凍傷気味。

     続く。

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