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’00/03/08

夜にベランダで涼んでいると、黒人に話しかけられた。ベランダは各フロアにある共用のものである。黒人は南アフリカ共和国の人だった。「ネルソンマンデラ。はっはっは」とか言っていた。

’00/03/09

このメールはホテルの前にあるカフェで書いている。現地の人が何をしている。と聞くので、日本に手紙を書いている。というと、文面を見て、中国語だ。とかいう。

ノートPCのバッテリが日本にいるときは、目盛り1つしかなかった。AC電源を外すと1分くらいでバッテリ交換のメッセージが表示された。しかし、カンボジアでバッテリを充電すると目盛り6つ(フル充電)になった。カンボジアの電源は240Vで、ノートPCのAC電源は100Vから240Vまでサポートする仕様だが、どうも、240Vでないとちゃんと動作しないようだ。

’00/03/12

南アフリカ共和国の人が部屋に遊びに来た。買い物の帰りに廊下で会い、部屋に入っていいか?と聞くので入れた。名前はANDUI ERICといい、妻と2人の子供がいるそうだ。部屋にあったテキーラを、ライムのスライスを添えて飲ませると喜んでいた。

結婚しているか。いいえ。なぜ結婚しない。うーん。と考えていると再度、なぜ結婚しないのか?と聞いてきた。ホモセクシャルだから。と答えるのは、しゃれにならないかもしれないのでやめた。

仕事の話になり、ANDUIはクリーニング店を経営しているとのことだった。だが、しきりに、内緒だぞ。といっていた。

メールアドレスと電話番号を交換し、帰りぎわにANDUIは100ドルをおれに渡そうとした。お金を彼に返すと、お金が必要ならばいつでも俺に言ってくれ。と言っている。どうやらクリーニングは衣料ではなくて、お金で、マネーロンダリングか何かをやっているらしい。

カンボジアへの入国もタイから陸路で入国したと言っていた。見たところバックパッカーでもないのに陸路で入国するのは変だと思った。陸路で入国するのは空路で入国するのに比べて、ビザの取得が面倒なのと入出国地点に制限事項が付くので、国境マニア以外はあまりしない。

’00/03/13

カフェでメールを書いていると、子供が寄ってきて、PC画面をじっと見ている。かわいいので写真にとった。名前を聞いたら、恥ずかしがって逃げてしまった。

’00/03/15

今朝CATVで犬神家の一族をやっていた。豊川悦司が金田一耕助を演じている映画だ。ここはカンボジアだが、中文字幕でやっていた。なんとなく全部見てしまった。おもしろかった。番組紹介では、「犬神家の一族」が「入神家」となっていた。

カンボジアで放送される日本のTVといえばアニメと格闘技をよく見る。アニメは子供が見るからか、きっちりクメール語に吹き替えられている。日本語から直にクメール語へ吹き替えているのではなく一旦、中文にしたものをクメール語へ吹き替えている。そのため、タイトルなどは漢字になっていて、原題が分からないものがある。

格闘技はK−1やプロレス、女子プロレスをやっている。夕食時に、おばあちゃんが女子プロをものすごい形相で見ていることがある。女性の戦う姿が珍しいのだろうか。

サイバーカフェへ行く途中に小学校がある。その小学校の塀沿いに、金魚の屋台がずらりと並んでいる道がある。最初は子供向けの屋台が並んでいる。と思ったが、よく見ると大人の男が沢山いて、奇声を発している屋台もある。のぞいてみると、闘魚をしていた。縄張り意識の強い魚を、小さいビンの中に2匹入れて争わせる。

ギャラリーの1人である、アヒルのゆで卵売りから卵を1つ買って食べながら様子を見る。うまい。ゆで卵は1個400リエルだった。(1ドルが3800リエル)

魚が相手の尾びれを口で突つくと、おー。とか盛り上がってる。しかし、なかなか決着が付かないので立ち去る。

(闘魚:東急ハンズのペットショップにも売っている魚。小さなビンに入れられ、綺麗な色とヒレを持っている。)

’00/03/16

夜にパブへ飲みに行く。このパブは白人がよく使う怪しい場所らしく、情報収集に行った。すると、南アのANDUIに会った。パブはホテルから4キロほど離れている。つけられていないのならば、なかなかの偶然である。しかもANDUIはトイレのそばにあるベンチで仲間と話している。その場所は売人のいるところである。ますます怪しい。

あいさつをすると、自分のいるホテルから別のホテルに移ったそうだ。連絡のために携帯の番号を教えてもらう。ANDUIのカンボジア滞在は2週間と聞いていたが、携帯が必要かなあ。と思う。まわりの人にドラッグのことを聞いたら、ここではやっていないようである。ANDUIは売人ではないようだ。

’00/03/17

朝、シャワーを浴びていたら停電になった。この国で停電は珍しくない。しかし復旧後に過電圧がかかったらしく、ノートPCのAC電源とCDラジカセの変圧器が壊れた。分解してみると、AC電源はヒューズが飛んでいた。変圧器はどこが壊れたか分からなかった。ヒューズと新しい変圧器を買ってきた。AC電源のヒューズを取り替えて、電源を入れてみた。また、ヒューズが飛んだ。ヒューズ以外の部分も壊れているようだ。

フロントに行ってみると、フロントの兄ちゃんが使っている携帯の充電器も壊れたらしい。フロントの兄ちゃんに修理屋を教えてもらって、行ってみた。小太りのおっさんが小さな基盤に囲まれて、はんだごてを使っていた。AC電源を見せると、年季の入った検電器で基盤を検査してくれた。おっさんは中国系カンボジア人らしい。終始、鼻うたを歌いながら、時折、うひひとおれに笑いかけてくる。

トランジスタも壊れていたようで、途中トランジスタを買いに出かけた。ヒューズのソケットも壊れてしまったが、それは、おっさんが作った。2時間くらいかけて修理は完了した。おっさんに礼を言い、修理代の10ドルを払ってホテルに戻った。

ノートPCにつなぐと、バッテリを付けている状態では動かなかった。バッテリの充電が失敗してノートPCが起動しない。ノートPCからバッテリを外すとうまく行く。カフェでノートPCが使えなくなった。屋外で文章を書くのは、いい気持ちなのに残念である。

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