1. 番長方面
  2. Dulcet Wind
  3. ドルシネア・ダイアリィ 第四部・目次

Last Modified : 29 JULY 2004


サブキャラ達の新たな旅立ち 〜 ヌナイの場合

エルヴァーンのヌナイ、サンドリアのレンタルハウスに起床。ドルシネアからの贈り物をポストより受け取る。多くの知り合いに最後の贈り物を送るには、ドルシネアだけの配送枠では全く足りない。サブキャラ達の最後の仕事として、これらを送る任務が与えられたのだ。

レンタルハウスを出て、南サンドリアの競売所を訪れる。ここの宅配NPCに、ヌナイ担当分の贈り物を知り合いへと送り出した。魔道士の人には主にアップルパイ+1と、別のあまり食べられない料理をセットで。キノコで作られるのは大抵塩焼きだが、スープなんかもあるのを知って欲しかった。前衛陣にはやはり族長専用山の幸串焼を。ただ、ある人にはノーマルクオリティのミスラ風山の幸串焼を、八ダースまとめて送ったりもした。お金稼ぎとかあまり得意そうじゃあなかったから、普段の食べ物を多く送った方がいいかなと思ったのだ。余った分は売ればお金になるし、知り合いに分けるのも良いだろう。

タルタルモンクのGzさんには、ノーマルとハイクオリティの海の幸串焼を。先日のサーチコメントには、レベル上げに誘われない辛さを嘆く言葉が記されていた。彼のことは心配で、少し後ろ髪を引かれる思いだ。

画像・サンドリアのヌナイ。
北サンドリア、ドラギーユ城前の広場も派手な飾り付けを施されていた。

北サンドリアにある木工ギルドに立ち寄って、幾つかの家具を購入する。そしてそれをドルシネアとトパーズトパーズに送った後で、いよいよヌナイ最後の目的地へと足を運んだ。北サンドリアからロンフォールの森に繋がる石造りの門。そこにこの国を守るガードのNPCが立っていた。彼に頼み、ヌナイの所属国をウィンダスからサンドリアに移籍するのである。

予定していたサポートジョブを取ることは叶わなかったが、サンドリアへの移籍はヌナイの最後の目標だった。誇り高きエルヴァーンの国を、ヌナイの新たな故郷と定めるのだ。私がこのFFXIというゲームを止めても、彼女達の存在は無くなる訳ではない。きっと彼女達は彼女達で、新たな生活が始まるのだ。それが私のイメージであり、このゲームへの参加における定義付けである。

移籍の手続きを取る。ガードの長い説明を受け、移籍の意志が堅いことを一つ一つ確認される。問題はない。ウィンダスからの長い道のりを、この為にこそ歩いてきたのだ。そしてエルヴァーンとして恥ずかしくない行動を、その道中で取ったつもりだ。胸を張ってサンドリアの一員となろう。

手続きは最後の段階に進んだ。一言一言に頷くヌナイに対して、ガードが事務的にこう告げた。

そして、移籍の手続きには
40000ギルのお金が必要になります。

…………は?
目が点になるヌナイ。

ゼロが四つ……四万ギル!? なっ……何、その値段は? 何でそんなに必要なの? そんなお金……ド、ドルシネアですらそうポンと払えないよ! ヌナイが持っている訳ないじゃない!

手続きを進めてもお金が足りず、ヌナイの移籍はならなかった。ガードに背を向けて、ヌナイはとぼとぼと歩き出す。四万……四万ギルってそんな……レベル11、サポートジョブ無しのヌナイがどうやってそれだけ貯めろっていうんだ。これから、どうしよう……。

見えない未来にどんよりと暗い顔で、ヌナイはレンタルハウスに戻っていった。

フェードアウト。


サブキャラ達の新たな旅立ち 〜 トパーズトパーズの場合

タルタル娘のトパーズトパーズ、ウィンダスのモグハウスに起床。毎日のログインが不可能となった12月、それ故彼女の担当していた植木鉢による栽培は運用不能となってしまった。基本的に毎日植木鉢の様子を確認しなければ、作物は枯れてしまうからである。栽培が出来ないため、彼女でのログインは極端に減ってしまった。トパトパには悪いことをしたと思っている。

私との生活を終え、フリーになるトパトパが歩む新たな道は、やはり植木鉢を用いた栽培家業だろう。これまでの様に調理素材を作って売ったり、クリスタルを栽培して儲けたり。あまり役には立たないけれど、お花なんかも作ったりするかもしれない。だからこそ、彼女が持っていたアイテムの多くは処分したが、栽培で肥料として使う各種クリスタルは売らずに残したままとしておいた。

そんな彼女に、ちょいとしたプレゼントを用意しておいた。ヌナイから送ったそれをポストから受け取る。

画像・作業台と植木鉢とトパトパ。
作業台の上に植木鉢を並べてご満悦のトパトパ。

これまでトパトパが管理していた多くの植木鉢は、部屋の床の上に直置きされていた。部屋の中で過ごすことの多いトパトパに、部屋を彩る家具を送ったという訳だ。大きな作業台の上には、ずらりと鉢を並べることが出来た。

もう一つ、部屋の反対側に置かれた特別扱いされている植木鉢がある。それはずっと以前に知り合いのCcさんから頂いた、Ccさん手作りの植木鉢である。これに対してはこれ専用の、花台という家具を用意しておいた。早速設置して、その上に植木鉢を置いてみる。

画像・花台と植木鉢とトパトパ。
花台の上に植木鉢を載せて更にご満悦のトパトパ。わーいわーい!
画像・花台と植木鉢とトパトパ、その二。
……って、ちょいと待って。これって……。

花台を振り返って思う。これって……植木鉢に手が届かないんと違う? 大切なCcさんの植木鉢……これじゃあトパトパが世話出来ないんと違うかな? いや、まぁ、部屋にはパートナーのモーグリがいて、ヤツも鉢の世話してくれるし、ヤツは羽根があって飛べるから問題ないけれど……ええと、でも、でも……。

フェードアウト。


サブキャラ達の新たな旅立ち 〜 ヘブンスコープの場合

ガルカのヘブンスコープ、ジュノのレンタルハウスに起床。改めて金庫を整理すると、所持金が17,217ギルにまでなった。海串の売上げなどが貯まっていたようだ。今度こそ最後となる売上金をドルシネアに送り出す。これにて彼のお役目も全て終了だ。

フリーとなる彼は今後どうするのか。思うにやはり彼の名前が示すように、天国を探す旅に出るのだろう。ガルカは死んで転生する際に旅に出るというがそれとは違う。天国とは何か、そしてそれは何処にあるのか。それらの答えを求めてこの世界を彷徨うのだ。

ジュノ港の門を抜け、ソロムグ原野に足を踏み出す。少し進んで、少し段差になった場所に立って周囲を見回した。

画像・ソロムグのヘブンスコープ。
見渡して思う。この世界はなんて広いのだろう、と。

ここから南下すると生まれ故郷のウィンダスに辿り着くが、彼が向かうのはそこではないだろう。この後ヘブンスコープが目指すのは何処だろうか。……そうだなぁ、恐らくまずはブブリム半島じゃあないかな。何となく、そう思える。

ヘブンスコープがその場にしゃがみ込む。ヒーリングではない。最後のログアウトである。モグハウスやレンタルハウスでは一瞬で終了するログアウトであるが、その外で行う場合は三十秒のカウントダウンが必要となる。これは主に、敵との戦いで不利になったときにログアウトで瞬間的に脱出するという、都合のいい回避手段を取らせない為の仕様だ。三十秒を利用してカメラを回し、ヘブンスコープを通して見る最後の景色を観察していた。

と、遠くに居たモンスターが目に入った。未だ小さくしか見えないそれは、青い色をした二足歩行の竜を思わせるモンスター・Sauromugue Skinkだ。彼がこちらに向かってたったかと走ってくるようだ。ふーん……という感じでぼーっとそれを見続ける。ラプトル系のモンスターは足が速い。その姿は見る見るうちに大きくなっていった。……お、おいおい。ちょいと近づき過ぎてやいないかい、君。

数秒後、それはヘブンスコープのすぐ横まで到達していた。そしてヘブンスコープを一瞥するなり、息を呑む私の前で、
がぶり
と彼を一噛みした。

ぴゅーと血を噴いて、ばったり倒れるヘブンスコープ。幾らガルカとはいえ、ジュノ近辺の強力なモンスターの攻撃を凌げる訳は無い。何しろ彼はまだレベル4なのだから。とか思っていたら「ぷしゅ〜ん」という萎むような音と共に、ヘブンスコープのレベルがダウンした。おいおい、レベル3になっちゃったよ!

仕方が無いのでホームポイントに戻る。ジュノかそれともウィンダスかと思っていたその場所は、なんとメリファト山地のアウトポストだった。ああ、ジュノへの上京の際に、念の為ここでホームポイントを設定していたのか。

図らずしも、よりブブリム半島に近いところまで一瞬で移動出来てしまった。だがその格好の悪さに、何とも言えない後味の悪さを感じる。レベルまで落ちちゃったしなぁ……。すぐ隣に立っているガードのNPCに、冷たい目で見られているような気がする。メリファトがこんなに居心地悪く思えるのも初めてだ。

まぁ、それでも行くしかないのだろうねぇ。今後もやはりばったばた倒れるぞ、きっと。そんなことを考えながら、改めてその場でログアウトした。

フェードアウト。


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