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Last Modified : 15 JUNE 2004


ドル猫魔女串皮算用

キノコに塩を振りかけて焼くと、大体二対一の割合でノーマルクオリティ(NQ)の「キノコの塩焼き」、ハイクオリティ(HQ)の「魔女の焼き串」が出来上がる感じだ。HQ品はNQ品よりもステータスアップの効果が高く、一つにつき有効時間……つまり次にお腹が空くまでの時間が倍の一時間に増える。HQ品はNQ品の二倍以上の価値があるといっていい。

魔女串(魔女の焼き串)を一ダース揃え、ウィンダスの競売所に出品しようとしたのだが、魔女串は未だ一品も出品されたことがないようで販売履歴がない。幾ら位で出品すべきかの比較対象がないということだ。自分なりの値を付けて出しても良いのだろうが、やはり他の調理師がどういう値段を付けているかが気になる。下手に安い値を付けると、ウィンダスの競売で買った物を別の競売に流す「転売」が行われる可能性があり、それはそれでちょいと悔しい。

考えた末、ジュノに出品しに行く事にした。レベル上げを止めたドルシネアにとって、ジュノは非日常の都会。ちょいとした出稼ぎ気分である。ジュノにて競売の履歴を見ると、ダースではやはりこちらでもあまり売れていない。それも一ダース12,000ギルとかしている。NQ品の一ダースが3,500から4,000ギルであることから考えると、少々高めだ。初物価格ということだろうか。単品でならそこそこ落札されているが、こちらも一本2,000ギルと更に凄い状態だ。これでは暫く、高回転は期待できそうにない。

HQ品、結構出来ちゃうんだけれどなぁ……売れなきゃ意味がないなぁ。取り合えず、魔女串二本を2,000ギルで出しておく。売れれば儲けもの。余った魔女串を自分のバザーに出しておく。付けた値は1,800ギル。ジュノのバザーには関税が10パーセントも付く。この程度まで下げないと、競売と同じレベルにならない。

もう一つの売れ筋商品、ミスラ風山の幸串焼き。これのHQ品、族長専用山の幸串焼きの売れ行きはどうだろうか。焼き上がる数が増えたのなら、出品も増えている筈だ。チェックするとこちらは単品で1,000ギル、ダースで11,000ギルというのが現在の相場だ。山串一ダースが大体2,500ギル前後であることを考えると、こちらもえらい高い値だ。私なら買わないなぁ……。

諸々の買い物を済ませ、チョコボを借りて一路パシュハウ沼へ。セルビナの村長から粘土を預かっている。このエリアの石碑の方を取って行く事にしたのだ。やって来た石碑の前に、立ち塞がるのは一匹のモルボル。先日の偵察で彼の存在は了解している。そして彼をやり過ごすため、先程ジュノでとある冒険者のバザーからアイテムを購入していたのだ。

画像・モルボルを前に。
モルボル対策のアイテム、サイレントオイルを使用。

調べたところモルボルは聴覚で敵を感知するという。他の感覚はない。つまり音さえ立てなければ、目の前を通ろうがフナずしの匂いを吹き掛けようが触手を尻尾でさわさわしようが、こっちには気付かないということである。いや、流石に斬りつけると拙いが。そこで足音を消すアイテム・サイレントオイルの出番という訳だ。

とはいえオイルを自分で使ったことはなかったため、本当に効いているのか心配で。モルボルの前を通り過ぎるときは冷や冷やものである。石碑の型を無事取り終えた後、オイルの効果が無くなる前に、モルボルの前をとんずらで一気に駆け抜けるドル猫であった。

画像・青空のパシュハウ。
珍しく青空のパシュハウを、気分良く駆け抜ける。

憧れの青

ドル猫、サンドリアに起床。ポストを覗くと、髭でお馴染みのダンディヒューム・Mmさんから「フィッシャグローブ」と「フィッシャブーツ」が届いていた。これらはやはり先日のバージョンアップで追加された、これまでにない方向性の装備群である。

FFXIにおけるキャラクターが着られる装備は、それまではとにかくレベル上げに関する実用的な物ばかりであった。見た目いかにも鎧といった感じの雄々しい物、魔法使い用のローブ、チュニック、胸元ばばーんの攻撃的なエロ装備……そんな感じで、あまり「普段着」を感じさせる物はなかった。今回追加された「チョコボ」シリーズ、「フィッシャ」シリーズは、そこを補填するかのような素朴な見た目の装備……いや、「服」なのである。

それらの特徴は見た目だけではない。今まで見られなかったスキルアップ効果を持つのだ。「チョコボ」の名が冠された山吹色の装備はチョコボの騎乗時間が長くなり、「フィッシャ」と頭に付いた装備は釣りのスキルがプラスされるのである。各部位の装備で一つずつ、例えば胴部と足部にフィッシャ装備を付けると、釣りのスキルは二つ上がるという仕組みだ。

Mmさんに戴いたフィッシャの手、足装備。これらは合成……革細工だろうか……で作られた物らしい。折角なので胴部も揃えることにする。競売所に足を運んでみると、確かに出品されている。……10,000ギル前後もする。初物価格かなぁ。レベル一から着られる装備だが、レベル上げには必要のない趣味の装備、おしゃれ用の服と言っていい。買う人も限られているから、高くなるのも仕方がないのかもしれない。意を決して入札。なんとか9,000ギルで落札できた。

画像・フィッシャ装備。
ドル猫、胴の「フィッシャチュニカ」、足の「フィッシャブーツ」にご満悦。

目に飛び込む鮮やかな青が新鮮だ。青い色をした装備といえばレベル20代前半から着られる「チェーンメイル」がある。だがあいにくシーフでは装備不可能であるため、ドルシネアには着せられなかった。その青に少し憧れを持っていたので、念願叶ったという感じで嬉しい。また過剰な装飾がなく、鎧の様に角張った部分もない。布の表面に流れる滑らかなグラデーションが、ミスラの細く柔らかい身体を形取る。袖の暗い色も、細い腕を一層強調するようで美しい。

画像・チェーンとフィッシャ。
翌日、ウィンダスにてチェーン装備のRnさんにフィッシャをお披露目。

フィッシャにかなりの興味を示すRnさんだったが、やはり初物価格に手が出ない様子。後日、Mmさんから手作りのフィッシャチュニカ(胴部)、アングラーホーズ(脚部のフィッシャHQ品)が届いたので、ドルシネアが袖を通したフィッシャチュニカはRnさんにお下がりとしてお譲りした。


ハロウィン前夜

炎クリがまたダース3,000ギルにまで相場が上がっている今日この頃。そもそも何故ここ数日また値上がり傾向にあるのかというと、それはきっと、もう少しでハロウィンが来るからなのである。

ハロウィンに合わせて、それっぽいイベントが行われるという告知が運営側からされていた。それによるとどうも、お菓子が必要になるらしい。なるべく多い種類のお菓子を用意しておくと良いようだ。その告知を受け、調理スキルを持つ冒険者達がお菓子を用意しているようなのだ。お菓子を焼くには炎クリが必要という訳で……。ハロウィンが近づくにつれ、炎クリ自体が品薄になりつつもあるようだ。

そんな中、赤魔道士エルヴァーンのVnさんから、炎のクリスタルが一ダース届いた。こんなに戴いちゃって恐縮至極。更にトパーズトパーズの植木鉢から、一度に57個の炎クリが収穫。こっちはもう笑いが止まらない。ぎゃははーである。

リンクシェルのメンバーには、調理スキルを上げた者がドルシネアの他にもいた。ただ、幾つかの要因……主にパールに流れる話の内容やその口調に対する違和感……から、私はその方との間に距離を取っていた。ハロウィン用のお菓子……その方周辺のメンバーには、その方がお菓子を配るだろう。だったら私は、私周辺のメンバーに配るとしようか。

その方は他の合成スキルとの兼ね合いで調理スキルを途中で止めているようだった。60より上に上げられる合成スキルは、どれか一つだけと決められている。それ以上は専門職になるのだ。ドルシネアは調理のみ、もう少しで70になるまで上げている。その方が作れないお菓子を作る……そんな考えは、自分自身の存在意義、プライドをかけた、足掻きのようなものであったかもしれない。

画像・チョコボ掘り。
クッキー用の素材・どんぐりを求めて、ロンフォールをほじくり返す。

プライベートの方で、大きな変化があった。担当する業務が十一月から変わることになったのだ。それは多忙が容易に想像できるもので、これまでの様にヴァナ・ディールへ毎日の様にログインすることは困難であるのは確実だった。もしかしたら週末以外にはログイン出来なくなるかもしれない。年内一杯でゲームのプレイを終える予定で、それに合わせたペースで調理スキルを上げていたが、これでちょいと計算が狂ってきた。まずい、対策を練らなければ。

ヌナイでウィンダスの競売所を眺めていて、不意に「見つめ」られた。「見つめた」のは赤毛のミスラ・Otさんである。久し振りのOtさんとは、いつも思いがけない場所で出会った仲だ。話をすると、Otさんも調理スキル68だという。ドルシネアは先日上がって69だ。勢い、調理話に話が弾む。炎クリの栽培には、クリスタル調達に苦労しているOtさんも大いに興味を示していた。「お互い頑張ろう」と励まし合う。

ドルシネアで再ログイン。コカトリスの肉を買い込み、ミスラ風山の幸串焼きを焼く。HQ品の族長山串狙いだ。確かに四本から最低六本に出来上がる本数が増えている。やっとまともなレシピになった。NQ品の山串は競売へ出品してお金への還元を図り、族長山串はなかなかログインできないでいるエルヴァーン紳士・Lxさんと、またオニオンを送ってくれたVnさんに送った。Lxさんにはジュノでのお使いを一度頼んだ。栽培用の種を買い込んでもらったのだが、種代とは別に手数料として種代の二割を付け足して送った。少しでもお金稼ぎのお手伝いになれば、という考えからだ。

競売所、物産店、バザー、そして食材管理のトパーズトパーズの金庫……あちらこちらを引っ掻き回しつつ、ドルシネアは連日お菓子作りに奔走する。刻々と炎クリが高騰していく。ウィンダスの炎クリ、一ダース3,000ギルも迷わず購入。何しろサンドリアでは既にもっとえらいことになっているのだ。所持金がどんどん減っていく。たまらずヘブンスコープが貯め込んでいた、骨くずや獣人銀貨などを売りに出す。調理以外の合成に使うつもりでキープしていたが……今後プレイする時間が減るのだ、使う機会は恐らくないだろう。処分してお金に換えるしかない。少し寂しい。

そしてドルシネアは相変わらず大忙し。クッキー焼いてチョコ焼いて。バブルチョコのハイクオリティー品である「ハートチョコ」が焼き上がった。思わず感情表現コマンド「/joy」で喜びを周りにアピールする。ハロウィンらしいアイテムとして、「ジャックのランタン」を作成する。かぼちゃをくり貫いて作る、飾り物みたいな一応食べ物だ。蜜蝋などの高い素材を使うため、バザーで売るとしたら高額になる。まぁ、知り合いにも送っておこう。

ロンフォールの森にてどんぐり探しの最中に、ミスラモンク・Stさんのサブキャラのタルタルに出会った。というか、必死こいて探し当てた。持って来ていた族長山串と、お菓子のバブルチョコ、ハートチョコ、ジャックのランタン、そして雪山のロランベリーをまとめて渡す。ついでに自分でランタンを食べてみる。本当だ、食べられた。ステータス的には、だいぶ悪化するようだ。

サンドリアに戻って、バブルチョコを知り合いに一気に配る。加えてランタンを追加で作成。一息ついてレンタルハウスに戻ると、Stさんから炎クリが一ダース届いていた。大感謝。

──そして……そのハロウィンが、やって来た。


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