Last Modified : 14 JUNE 2004
From Dulcinea's diary Part.4 "March for the Dulcet Wind".
サブキャラのトパーズトパーズでログイン、植木鉢を確認する。ローレルが18で炎のクリスタルが9。あぁ、炎クリがだいぶローレルに化けてしまったようだ。残念。ドルシネアでログインし直し、ネビムナイト、にかわ、エルム原木といった各種素材を競売所に出品する。合成関係の出費で所持金が七万を切ってしまった。苦しい、お金稼ぎが必要だ。まさかりとつるはしを背負って今日もゲルスバ野営陣、そしてユグホトの岩屋を目指す。
ゲルスバには既に多くの木こりがいたのでさっさと諦め、ユグホトに入る。するとそこにはヒュームの白魔道士・Rpさんの姿が。Rpさんには前日もここでお会いしていた。ユグホトにおける採掘は、Rpさんのお金稼ぎの定番なのである。
ユグホトとゲルスバ砦を行き来しながら、採掘と宝箱探しを暫く続ける。二つの宝箱から計2,400ギルをゲット。そして採掘では金鉱を掘り当てた! こいつは大きいお宝ですよ。
ゲルスバを下りて林を覗くと、木こりの数が随分減っていた。早速木こりモードにチェンジ。まさかりを叩き込んだ木の幹から幸先良くエルム原木が出る。これは競売において高額で取引されている良い物だ。他の原木が出たら風のクリスタルで削っておくが、こいつは大切に鞄にしまい込む。そんなドルシネアの耳に「たおれるぞ〜♪」という声が。そばを走っていたタルタルの木こりが、そう言いながら楽しげにまさかりを振るっていた。
また出たエルム原木に頬を緩ませていると、近場で合成のログが流れた。メープル原木を削ってメープルシュガーを作っている方が近くにいる。この、実行した合成の内容が他人にも通知されるというのも、先日のバージョンアップで加えられた変更だった。ドル猫の鞄を確かめてみると、そこにはメープル原木が数本……。
周りを探し、歩み寄って声を掛け、その方にメープル原木をお譲りした。シュガーはお菓子作りに用いられる。それ故ドルシネアにも木工スキルを上げさせていた。「ワタシも作れるようになりたいです」というと、その方は「必要ならば差し上げますが」と言ってくれた。だがここは遠慮しておいた。後になって、貰っておけば良かったかなとは思ったが。
新しく追加された内容は色々楽しいなぁと、好ましく思える。ゲルスバでのちょっとしたコミュニケーションに軽い足取りでサンドリアに戻り、競売所にて金鉱などを出品。「フナずし」を作っている間に出品物が売れ、所持金は一気に95,000ギル近くにまで回復した。全く金鉱様々である。
翌日、サンドリアに起床。原木を削って貯めていたアッシュ材を更に加工し、アッシュクラブという片手用の棍棒を作る。木工スキルは9まで上がった。木工ギルドはこのサンドリアにある。昇格試験を受けようと北サンドリアのギルドまで出向いてみたが、あいにく定休日であった。昇格試験に使う木材を手に入れられず、この日は断念する。
そしてその後、チョコボに乗ってラテーヌ高原に足を運んだ。チョコボを解放し、自らの足であの断崖を降りていく。キノコバッタを狩る冒険者の横を通り過ぎて、ドルシネアは「ラテーヌの底」の突き当たり、石碑の前までやってきた。調べて知ったのだ。この近辺にキノコバッタのノートリアスモンスターが出現することを。
キノコの塩焼きのハイクオリティ品が追加されたのなら、是非それを作ってみたい。作るためにはキノコバッタを倒して、素材のキノコを入手する必要がある。前述のノートリアスモンスターを出現させるためには、彼の代わりに出現している普通のキノコバッタを狩らなければならない。狩られた後の数分後に再度出現する際、普通かノートリアスかのランダムな判定が行われた末に現れるからだ。ノートリアスモンスターを出現させるための狩りと、調理素材を集めるための狩り。これは一石二鳥となる、そう踏んだのだ。
綿毛が風に流れるラテーヌの底で、ドル猫一人キノコバッタ狩りを開始。高い断崖に挟まれた細長い空間を、前後に往復しながら出現するキノコバッタを切り倒す。五分に一回使えるアビリティ「ぬすむ」も駆使するが、どうも今日の手の調子はいまいちな様だ。周辺にはキノコバッタの他にもハチが出現する。ハチミツはそこそこの値段で売れるので、これもきっちり狩っておく。
一時間経過。未だノートリアスモンスターは出現せず。そして盗みも絶不調だ。キノコバッタをしばきながら、エルヴァーン釣り師・Ccさんと合成話をする。私とCcさんは、合成をお金稼ぎの手段としてはあまり用いないタイプだ。基本的に自分で使う派で、特にCcさんはレベル上げで使用するアイテムをいつも自力で作っている。色んなジョブをプレイしているCcさん、今は忍者のレベルを上げているそうだ。
忍者は忍術を使うのに「触媒」と言われるアイテムを消費する。それを自分で用意するのに、それ以前に触媒を作られるまで合成のスキルを上げるのに、現在は苦労しているようだった。この世界を広く楽しんでいるなぁと感心する。特に口にしないでもお互い分かっているが、その過程、その苦労こそがまた楽しいのだから。
狩りのライバルが一度やって来たりしたものの、ドルシネアを見て諦めてくれたようだ。ハチを銃で撃っていたら射撃スキルが29に上がった。ひたすらに、黙々とキノコバッタを狩り続ける。
……二時間経過。そろそろ持って来た食べ物も底をつく。何よりいい加減飽きてしまった。こんな単純作業にこれ以上時間を費やすのも不毛だろう。素材のキノコも随分貯まった。あと数分だけ待ってみて、帰るとするかな……そう考えていたその時。
出やがりましたよノートリアスモンスター、Tumbling Truffleがッ! パールに歓喜の声を喚きながら不意打ち発動、そして突撃! やはり相手はノートリアスモンスターだけあって体力の多さは大したもの。しかしその攻撃力自体は、全くドルシネアの脅威にはならなかった。勝利は確実。問題はこいつを倒した後で、当たりのアイテムを出すかどうかに掛かっているのだ! 鼻息荒く剣を叩き付けるドル猫。
黒い胞子を出してもがくTumbling Truffleを無事粉砕。すかさずログウィンドウを凝視すると、そこには「ファンガスハット」の文字が。出ーたーッ! 当たりアイテムゲットォーッ! 喜びの報告に対して、パールの向こうからは感嘆の声が上がる。ノートリアスモンスターから一発で当たりアイテムを得るのはやはり、かなりの幸運であることらしい。
星降る丘のTom Tit Tat以来、久し振りにやったノートリアスモンスターハンティング。首尾良く終わったその狩りに満足しながら、サンドリアまでの帰路に付いた。
ラテーヌの底でキノコバッタを追い掛け回している最中から、そのことには気付いていた。ミスラのRnさんが、パールを通してCcさんを呼ぶ声がこちらにも聞こえていたからだ。リンクシェルのリストを確認すると、Rnさんともう一人、仲の良いヒュームのTkさんが一緒に西サルタバルタにいて、そこにCcさんが加わろうというところだった。
何故西サルタバルタに? そこの所が腑に落ちない。低いレベルのジョブで集まってレベル上げの狩りをしている風でもない。クエストか? だが西サルタで進められるクエストなど、ウィンダス出身の者ならば低いレベルの内に済ませてしまっているだろう。隣接するダンジョン……ギデアスやホルトト遺跡などに向かうのかとも考えたが、暫く経ってもその様子は見られなかった。サンドリアに向かいながら、首を捻った。
分からない、分からないが……こちらの用事も終えたことだ。仲間が集まっているのなら、そこに行ってみるのも良いだろう。サンドリアに着き、黒魔道士にジョブチェンジしたドルシネアはデジョンでウィンダスへと移動した。
夕焼けの西サルタバルタ。星降る丘を走っていくと、丘の斜面に腰を下ろす三人を見つけた。声を掛け合流する。と、更に草むらの向こうに小さな人影が。タルタルのMkさんだ。彼もほぼ同時に駆けつけたらしい。
丘に座り込んで、のんびりお話しをする。私は先程入手したばかりのファンガスハットを披露しながら、更に持って来た食材でキノコを焼いた。派手なエフェクトと共にハイクオリティ品……「魔女の焼き串」が完成した。以前サーチコメントで見た「魔女の串焼き」というのは、どうやら誤りだったようだ。
日も暮れて夜の帳が下りると、我々は近くにある獣人・ヤグードのキャンプ地を襲撃し、焚き火を奪い取った。焚き火を囲んで座り込み、また会話を続ける。Mkさんが近くをずりずりと這っていたイモムシに攻撃を仕掛け、そのままこちらに引き連れてきた。位置を調整し、イモムシを焚き火の上に置く。「焼きイモ」ということらしい。
キノコを焼くと、思った以上にハイクオリティ品になる確率が高い。次々と焼き上がる「魔女の焼き串」。まだそれほどメジャーではないそれを、皆に一本ずつ手渡した。焚き火にはお似合いだ。
特に何をするとでもなく集まったのだが、ただ会って話すだけにも価値はある。夜が明け焚き火が消えたところで、皆と一緒にウィンダスへと帰郷した。