Last Modified : 3 JUNE 2004
From Dulcinea's diary Part.4 "March for the Dulcet Wind".
ドルシネア、サンドリアに起床。競売所をチェックするとネビムナイトの在庫が空になっている。チャーンス。すかさず手持ちのネビムを出品する。先日より装備を新調したり調理の素材を買い込んだりして、所持金が8万ギル前半まで減っていた。特に大きな出費の予定はないとはいえ、あまり減らしたくはないな。
女ヒュームのTkさんから送られてきたラテーヌキャベツ。これを使ってカラフルエッグを作ることにした。南サンドリアのレンブロワ食料品店に行くと、調理に励む他の冒険者の姿が見られる。それにしても今日はまた特に多い。
カラフルエッグを作っていると、調理スキルの伸びがやけに良い。これは今日が火曜日だからだろうか。満月が釣り日和とか光曜日はハイクオリティ品が出来やすいとか言われるように、月齢や曜日が合成などに影響を及ぼすという話だし。いやいや、きっと……キャベツがTkさんから貰ったものだから、スキルが上がったに違いないね。
続けて今度は「レーズンブレッド」作り。要するにレーズン入りのパンで、アイテムの解説ではお菓子扱いのようだ。スキルは伸びるが、先程のカラフルエッグ程ではない。ほーらやっぱり、材料が違うんだ。出来上がったカラフルエッグとレーズンブレッドを、Tkさん、そして彼女と仲の良い暗黒騎士ミスラのRnさんへ送る。メッセージを添え、貰ったキャベツで作ったことと調理スキルがぐんと上がったことへの感謝を伝えておく。調理スキルは66まで上がった。
チョコボに乗ってジャグナー森林を目指す。その途中、ラテーヌ高原でセルビナミルクを飲む冒険者を見掛けた。ミルクはケアルII一発分程の体力を徐々に回復させる効果を持つ。……サンドリア方面では結構よく見るんだよな、ミルクを飲む人。ウィンダス近辺では自分以外見たことが無かった。まぁ、私自身も昔ギデアスで鍵取りに励んでいた頃しかよく飲んではいなかったのだが。
セルビナミルクはその名の通り、港町セルビナが属するザルクヘイム地方の特産品。ザルクヘイムは大抵コンクエストでサンドリアかバストゥークが取っているから、物産品店がウィンダスで開かれることは殆ど無い。それ故、ウィンダスの人間にとってミルクは余り身近な物ではないのかもしれない。
ぼんやりとそんなことを考えながら、ドルシネアはジャグナーに到達。チョコボを降りて構えるは一本の竿。今日はこの森林にて、釣り場を開拓するのである。
岩場に囲まれた細い小道をくぐり抜け、まず始めにやってきたのは「Mainden's Spring」と名付けられた泉だった。
同じくらいの大きさの池はラテーヌにもあるけれど、こちらは水が青やら緑やらに光って見えるのが美しい。なるほど、Maiden's Springなんて小洒落た名前を付けたくもなるかもね。空からは細かな霧を伴う小雨がぱらつき、釣りをするにはいい感じ。確かここではバスが釣れるんだったかな? 早速糸を垂らす。すぐさまヒット! ザリガニ、ザリガニ、ザリガニ……いかん、どうやら餌をミスったようだ。
お腹が空いたので早速レーズンブレッドを食べる。さてどうしようか。このままザリガニを釣るのもつまらないな。そんな風に迷っているドル猫に、決断を与える出来事が起こる。……背後にボギー出現。尻尾を巻いて逃げる。
ジャグナーの地図を見ると、もう一カ所同じ様な池があるのが見受けられる。まだ餌はあるので、そっちで釣りをしてみようと決める。もしかしたらそっちでは別の魚が釣れるかもしれない。地図を見ながら南東に向けて森を走る。
ジャグナーを東西に仕切る川を渡って東側へ。辿り着いたのは「Crystwater Spring」という名の泉であった。先程の泉と似ていて、やはり色彩が美しい。こぽこぽと泡が浮き上がっている。……それにしても意外だ。ジャグナーには鬱蒼とした森林の不快さの印象を強く持っていたのだが、こんなに美しい面も持っていたのだな。
対岸にボガードというエビルウェポン系のモンスターが彷徨いているのが見えた。彼等には打撃が効きにくい、近付かない方がいいだろう。池を挟んで出来るだけ距離を取って、糸を垂らす。
結局、ここでも釣り上げられたのはザリガニだけだった。とはいえ数回糸切れがあったので、何か別のものが引っかかっているのではないかとは思うのだが。餌も切れたので、釣果のザリガニ1.5ダースを持って戻ることとする。途中ジャグナーでトラと戦ったり、ラテーヌ高原でウォーターエレメンタルと戦ったり。後者から得られた水の塊は、最近ジュースを作り始めたというRnさんの役に立つだろう。
それにしても、ジャグナーという地に興味が湧いてきた。数度の例外を除いてジャグナーでは、ジュノ方面への往復のための道なりにしか景色を見たことがなかった。地図を見ると、まだ行ったことがない場所も結構ありそうだ。そういえばまだ石碑を見つけてもいない。セルビナの爺さんから依頼を受けて、その型を取りに行ってもいいだろう。
再来を心に期して、サンドリアへと帰路に就いた。
サンドリアのレンタルハウスにて起床。ポストを覗くと出品していた三匹のネビムナイトが全て売れていた。競売履歴を消しに競売所へ赴くと、ネビムナイトの在庫が空になっている。またまたチャーンス。更に三匹、出品する。ちなみに前日ジャグナーで釣ったザリガニも売れていた。まぁ、こっちの儲けはたかが知れているので、どうでもいいや。炎のクリスタルが一ダース2,500ギルで落札できたので、ついつい三ダース買い込んでしまう。すぐに必要がないとはいえ、炎クリは幾らでも消費する。その為相場が少しでも下がると買い込んでしまう癖が付いている。でもなぁ、以前は2,500ギルあればニダース買えることもあったのに……。
久し振りにおにぎり作り。一ダース握って、バザーに出した。どうせ売れないんだろうけれど。でも、売れ筋の串焼きやパイばかり作って売るのも、味気ない。この世にはもっと色々な食べ物があるというのに。
一旦ログアウトし、しばらくしてまたログイン。出品したネビムナイトがまたまた売れていた。先程の三匹と合わせて、計12,000ギルの売り上げだ。うはぁ、たまらない。更に出品しておく。
南サンドリアのメインストリートを往復し、素材を調達。レーズンブレッドを焼く。調理スキルアップ! 出来た物を釣り師のCcさんへ送る。栽培で一ダース以上のラテーヌキャベツが収穫できたので、これを使ってカラフルエッグ作り。調理スキルアップ! これは自分の食事用に取っておく。調理している間にまたまたネビムナイトが売れていた。もう大盛況ー! 更に更に出品しておく。
サンドリア港に移動して調理素材を調達していると、Ccさんからスッポンを釣ったという報告が舞い込んだ。スッポンなんているのか! 流石熟練釣り師、私の知らない、釣りの奥深いところまで到達しているのだなぁと思う。追い付くつもりはないのだけれど、私ももう少し、釣りのスキルを上げておきたい。
確保した素材でヤグードドリンクを作り、そのうち三本を世話になっているタルタル赤魔道士のNmさんに送る。よし、本日の調理師としての活動はこれで終了! チョコボを借りてサンドリアを出る。前日に引き続き、ジャグナー森林の探索に出掛けるのだ。
ジャグナーに入り、チョコボを降りる。チョコボに乗っていれば移動速度は速いし、モンスターに襲われる心配も無い。狩りをしに来た訳ではないので、レンタル時間30分の間チョコボに乗ったままであるのが効率はいいのだろうが……未だ見ぬ土地の探検である。観光である。地に足をつけて、より身近な視点でじっくり見るのがきっと楽しいと思えるのだ。
ジャグナーの地図を開き、取り合えず右の山肌に沿ってぐるりと廻るルートを取ることとした。時折進路に現れる黒トラやオークに戦いを挑む。てくてく走るドルシネアの横を、チョコボに乗った冒険者たちがびゅんびゅんと追い抜いていった。この先にあるのはオークの本拠地・ダボイ。恐らくそこで狩りをする方々なのだろう。
南に伸びる川に沿って進んでいくと、その行き当たりで見た光景に息を呑んだ。
足元に転がるごつごつとした岩の黒さが、弾ける水飛沫の白さと透き通る流れを引き立たせる。湿った草木の緑。苔むした岩肌に、今にも足を取られそうだ。なんて瑞々しく美しい景色だろう。しばし見とれ、そして画面写真撮影のシャッターを切る。
滝に近づくと、岩肌にぽっかりと穴が開いているのを見つけた。丁度人が入れるくらいの大きさだ。足を踏み入れてみると浅い洞窟であることが分かった。そしてそこには、例によって石碑が建てられていたのであった。その内容を興味深く読み取る。
洞窟を出て、今度は川に沿って北上する。鬱蒼とした森の中には、あちらこちらでキノコが生えているのを見ることが出来る。そういえば石碑にもキノコに関する話が刻まれていた。これを収穫できればいいのだが、あいにくジャグナーに生えているキノコは調理に使えないようだ。調理用のキノコは、このジャグナーにも生息しているあの不気味なキノコバッタから得るしかない。
合流していた川に合わせて、ドルシネアも進路を変更だ。上から透明度の高い川を眺めつつ、そしてトラから毛皮や牙を剥ぎ取りつつ先へ。その先でもやはり幾つかの美しい滝に巡り合った。
川から離れ、森の奥へ。坂を登り、道を遮るオークをしばいてその向こうへ降り立つと、何やら巨大なキノコの群生地に辿り着いた。見慣れないその景色、楽しく辺りをうろうろする。
まだジャグナーの南部しか見られていなかったが、そろそろ帰るべき時間となった。近場に釣りに来ているらしいCcさんを探していたのだが、致し方なし。サンドリアへの帰路に就く。
サンドリア近くで羊と接戦を繰り広げる黒魔道士ヒュームを発見。援護が必要かと近づいたら、羊の特殊攻撃・シープソングで黒魔道士さんごと眠らされてしまう。そして黒魔道士さんは羊により殺されてしまった。あぁ、迂闊かつ悪いことをした、と反省していると、黒魔道士さんを倒した羊もばったりと倒れる。ひ、羊も死んだ!?
どうやら継続的にダメージを食らう弱体魔法を、黒魔道士さんに食らわされたままだったようだ。珍しい「相打ち」に自らの過去を重ね合わせつつ、眠りから覚めたドルシネアはサンドリアに帰還した。