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  3. ドルシネア・ダイアリィ 第四部・目次

Last Modified : 29 FEBRUARY 2004


得る者と作る者のサイクル

クリスタルを使って行う行為には、複数のアイテムを素材として新たなアイテムを作り出す「合成」の他に、あるアイテムを失う代わりにその素材を取り出すことのできる「分解」というものがある。風のクリスタルで切り刻んだり、雷のクリスタルで電気分解(?)することで、一つの素材から違ったアイテムを取り出すことが出来るのだが、合成と同様にある程度のスキルがなければ分解自体を行うことが出来ず、またスキルがあっても失敗して何も取り出せないままに、アイテムを失ってしまうこともある。合成の場合はスキルさえあれば大抵成功するものだが、それと比べて分解の方は失敗の確率が高いと聞いている。

分解用の素材には、獣人たちの装備品が多いようだ。私がよく見る物にはゴブリンの落とすヘルメットや鎧、ヤグードの落とす数珠等があるが、カメ獣人・クゥダフの落とす「クゥダフヘルム」からもなかなかいいアイテムが取り出せるらしい。このアイテムはとあるクェストにも用いられ、そちらでもなかなかいい報酬が得られるのだが、その報酬を超える値段を付けられて、競売所で取り引きされている。つまり分解によって得られるアイテムが、クエストの報酬よりもずっと価値があるということなのだろう。

残念ながらクゥダフヘルムを出すクゥダフを、ドルシネアが倒すことは出来ない。その敵はドルシネアにとってずっと強い相手だからだ。クエスト自体は以前タルタルの赤魔道士・Nmさんに戴いたクゥダフヘルムで解決することが出来ていた。

以前クゥダフヘルムの分解を試したことがあったのだが、スキルが足りずに分解の試行すら出来ない状態だった。だから私にとってクゥダフヘルムはクエストをクリアするために使う(件のクエストは複数回クリア可能な物だった)か、競売所に出品するしかできないものであった。だが、それ以降もNmさんはクゥダフヘルムをドルシネアに送り続けてくれていた。Nmさんがお金稼ぎに出掛ける場所でそれが多く取れるからということであったのだが、クゥダフヘルム自体もお金稼ぎに使える筈であり、少々恐縮である。

鍛冶のスキルを上げようと思ったのは、この送ってくれるクゥダフヘルムを分解できるようになりたいからだった。それにより利益を出すことが出来れば、Nmさんへのより良いお礼にも繋がるだろう。そしてただクエストに消費して換金するよりも、アイテムを生み出してそれを世の中に流したいと思う。この世にある物作りのサイクルに加わりたいと考えるのだ。

今日はギデアスにてヤグード狩り。ヤグードの数珠を分解して草糸を取り出し、それを結って草布を作る。ギデアスから帰還して、たまった草布をヌナイに送る。ヌナイでログインし直して、草布を使ってグローブ作りだ。出来たグローブを売りに裁縫ギルドに出掛けたら、その道中にバザーに出していたグローブのハイクオリティ品・グローブ+1が売れた。身に付けて戦ってくれるのだろう。食べ物が売れるのとは別の嬉しさがある。裁縫もいいものだなぁとか思う。

競売所という便利な存在が間に立っているために目立たなくなっているが、ヴァナ・ディールに存在する多くの物は誰かが手間を掛けて入手した物であり、スキルを上げる努力の甲斐あって作られた物なのだ。ドルシネアのポストに届けられた見慣れないナイフを見て、改めて感謝の念を覚える私であった。


モンスターの人助け

「パリーングナイフ」というのが、Nmさんが送ってきてくれたその短剣の名前である。Nmさんがお金稼ぎのためによく出掛けているベドーという場所で、ノートリアスモンスターのクゥダフから得られる物だそうだ。その性能は「受け流しスキル+10」という何とも微妙な特長があるだけで特筆すべき所はない。ドルシネアが以前使っていた「傭兵のナイフ」という短剣を金庫から出して見比べたが、性能差は殆ど見られなかった。

その様なアイテム故、競売所でもあまり流通はしていないようだ。後で調べたところ、このナイフはそのノートリアスモンスターの出す「外れアイテム」で、当たりのアイテムがドルシネアの宝物である「ミスランシミター」であるとのことだった。かたや数1,000ギルで流通するパリーングナイフ、かたや50,000ギルは下らないミスランシミター。Nmさんはさぞかしガッカリしたのだろうなぁと思ったりする。

画像・パリーングナイフ。
かぎ爪上の部分が新鮮なパリーングナイフ。

ドルシネアの主食であるダルメルステーキ用の肉が減ってきた。ヌナイの裁縫のためにサルタ綿花も必要だ。今日はタロンギ大峡谷まで、キリンとマンドラゴラを狩りに行くとしようかな。タロンギでの素材狩りには、それほど強力な武器も必要としないだろう。折角だからこのパリーングナイフも使ってみるか。

タロンギに着く前に、サルタバルタにてミスランシミターとパリーングナイフでどれだけ攻撃力が変わるのかを試してみた。すると当然片手剣のシミターの方が強い訳だが、不意打ち一発のダメージが50も違う。……ちょっとナイフを使うのに躊躇いが生まれた。いやいや折角頂いた物だからと、改めて腰に短剣をぶら下げた

タロンギにて、早速素材狩りを開始する。確かに不意打ちのダメージは低くなるのだが、通常攻撃の間隔の短さは気持ちがいい。久し振りに短剣のウェポンスキル・ガストスラッシュも打ってみる。ズバズバズバーンと切り刻むのが快感だ。

てこてことタロンギを移動しながらの素材狩り。タロンギ北東部にある巨大な建造物・メアの岩周辺まで来て、そこに生息するポルターガイストに目が付いた。タロンギにおいては少々強めのためパーティの狩り対象にもならず、大したアイテムも出さない彼等はすっかり放置された存在だ。私自身も殆ど戦ったことはないが、既に充分戦える相手の筈。「調べる」と強さは「楽な相手」と出た。おお、経験値も貰えるではないか。キリンとかマンドラゴラとか、同じ相手ばかりの狩りにもちょいと飽きた。この辺で少し遊ぶとしよう。

画像・バーサス・ポルターガイスト。
メアの岩をバックにポルターガイストと戦う。

新鮮だ。実に新鮮だ……が、やはりアイテムは落とさない。新鮮だが実利がないのはいまいち楽しくないな! ポルターガイスト同士はリンクしない。つまり、戦っているポルターガイストを別のポルターガイストが発見しても、仲間を助けにやってくることはない。だがドルシネア自身を発見した場合は話が別だ。その場合仲間の存在とは無関係に、ドルシネアに襲いかかってくることになる。この現象は、リンクとは別に「Add」と呼ばれる。このAddには気を付けなければならない。気楽な狩りの中でも少しだけ緊張感を持って、ポルターガイスト狩りを続ける。

ある時ポルターガイストと戦っていると、物陰からすぐ側に別のポルターガイストが現れた。うわっ、やばっ! Addの危険性に身を固くした私。そしてそのポルターガイストは魔法の詠唱を始めた。来たーっ!と身構えた私であったが、その魔法はドルシネアに命中しなかった。それは今、ドルシネアが戦っている相手の体力を回復させるケアルIIだったのだ。そして何事もなかったように、そのポルターガイストは去っていった。……「辻ケアル」だけかよ! キミの善意はそれだけかい!?

まぁ、体力を回復された分の余分な攻撃だけで済んだのは、ドルシネアにとっては幸運であったのかもしれない。


エレメンタルとの戦い

メアの岩周辺をうろちょろとしていると、タロンギに風が吹き始めた。風が吹くとこの辺にはまた強力なモンスターが出現する。「エアーエレメンタル」である。この時も進路にくるくると回るエレメンタルを発見し、すっかり癖になっている「調べる」のマクロを試用したのだが、そこに現れた言葉に目が留まった。「練習相手にもならない」である。

それはドルシネアの方が、相手よりもレベルが充分に高いことを示すものだ。エレメンタルはその性質から物理攻撃が非常に効きにくい。今のドルシネアは、時には「楽な相手」とも気合いを入れて戦わなければならない場面もある。剣による攻撃が効きにくいエレメンタルともなると、「楽」と言われてそのまま受け取る訳にはいかない。だから今までエレメンタルと戦うことはなかったのだ。しかし今回は「練習相手にもならない」だ。幾ら何でも「練習相手にもならない」なら、そこそこ戦えるのではないだろうか。

勝てるか勝てないか、それを見極めることにした。念のため武器を片手剣に変更し、不意打ちを発動させて、立ち止まっているエレメンタルに歩み寄った。んが、そこではたと足を止める。不意打ちは敵の横、または後方から斬りかからなければならない。だがエレメンタルの独特な幾何学的形状のため、何処から斬りかかったらよいのか分からないのだ。どうしようか困っていたら、一分の不意打ち有効時間が過ぎてしまった。うむむむ……。困っていたら、エレメンタルが動き出した。あ、後ろ判明。不意打ちを再発動させてから後を追い、斬りかかった。

画像・バーサス・エレメンタル。
ひゅうひゅうと音を立てるエアーエレメンタルとの戦い。

まず不意打ちの与ダメージが40しか無いことに驚愕する。通常の「楽な相手」なら100から150は与えられる不意打ちがたったの40!? 大きな不安に駆られた。だが戦いの様子を見守ると、徐々に不安は消えていった。確かに剣による攻撃は小さなダメージしか与えられない。だが確実に当たってはいるのだ。対してエレメンタルの攻撃はなかなかドルシネアに当たらないし、当たっても僅かなダメージだ。これがレベル差というものなのだろう。たまに唱える風系の攻撃魔法でまとまったダメージを食らう程度だ。

淡々と続く削り合い。やがてTPがたまったのでウェポンスキルを打つことにする。いつもは二段物理攻撃の「ファストブレード」を打つが、物理攻撃が効かないことはもう充分分かっている。そこで魔法属性を持った「バーニングブレード」を打ち込んでみる。52ダメージ! 通常時と同等のダメージを与えることが出来た。やはり魔法には弱いのか、エレメンタル。実感した。

時間こそ掛かったが、充分余裕を持ってエレメンタルに勝利。「風の塊」を二つゲットした。エレメンタルは倒すと自身と同じ属性のクリスタルの「塊」を必ず落とすと聞いている。塊は使うとクリスタル一ダースになるのだ。風のクリスタルは一ダース1,000ギル程度で取り引きされている筈。これはなかなか大きい儲けになるじゃあないか。

遂にエレメンタルにも勝てるようになった。これは嬉しい。新たな儲け口も出来たということだ。敵のレベル的に、コンシュタット高地のサンダーエレメンタルやラテーヌ高原のウォーターエレメンタルなんかも狩る事が出来るだろう。塊は自分で使ってもいいし売ってもいい。売りに出すときは塊のまま出品するか、クリスタル一ダースに替えて出すかを選ぶことが出来る。その時の売れ具合で選ぶといいだろう。エレメンタル狩りか、なかなか楽しそうだ。

タロンギを走り回り、更にもう一体のエレメンタルを倒す。またもや風の塊二つをゲット、気分がいい。その後、キリンに静寂にされ、殺されかけた赤魔道士のタルタルを助けたりする。トリを狙うパーティの邪魔になっているゴーストを退治して、呪われちゃったりする。二時間半の狩りでサルタ綿花も27個集められた。気分良く、ウィンダスへと帰還した。


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