1. 番長方面
  2. Dulcet Wind
  3. ドルシネア・ダイアリィ 第四部・目次

Last Modified : 24 JANUARY 2004


Desire

ウィンダスのヌナイでログイン。土のクリスタルと素材を持って、森の区にある裁縫ギルドへとお出掛けだ。師匠のNPCにサポートを受けて黙々とグローブを作る。ハイクオリティ品が出来たりしながら、スキルは5まで上がった。

裁縫の合間に出来上がったグローブをギルドのお店に売却していると、ヌナイに見知らぬ方からTellが入った。パーティへのお誘いだ。合成だけやってログアウトするんです、ごめんなさい。そうやってお断りすると、「良い合成を^^ ではではー^^」という返事が返ってきた。いい感じの人だ。狩りがうまく運べばいいねと思う。

バストゥークのドルシネアでログインし直す。競売所で材料を補充して、昨日に続きヤグードドリンク、そして雪山のロランベリーを作る。後者は取りあえず二つだけ作り、RnさんとTkさんのお二人に送った。

私は友人全てに平等ではない。雪山のロランベリーを全ての人に送る気はない。それは費用という現実問題もあるし、そして重要なことに、あくまでこの菓子を楽しめる人を相手にしたいからだ。雪山のロランベリーを食べたときのステータスアップ効果は、狩りにおいて余り有効ではない。この菓子の存在自体を楽しめない人にあげても、それは相手にとってアイテム欄を一個消費する邪魔なアイテムということになるだろう。だから送らない。

他のアイテムも同様である。串焼きを焼いて送る相手は、普段楽しくお話ししてくれる人であり、お金の稼ぎに苦労している人であり、パーティの中で役に立とうと努力している人である。充分お金を稼いでいるような人は後回し、こちらから何かを送ってもいい反応を返さないような人にだって、送る気はなくなる。無償ではないが、アイテムなどの対価を求めている訳でもない。何らかの反応でこちらを楽しませてくれることを期待して送っているのだ。

レベル13の黒魔道士にジョブチェンジ。共にデジョン習得を目指しているTkさんが、レベル12の黒魔道士でパーティに参加している。ソロで戦うよりもパーティの方が経験値獲得の効率がいい。これはまずい、抜かれてしまう。競売所でアップルパイを一ダース購入し、ドルシネアは慌ててバストゥークを後にした。


風車脇のゴブリン狩り

ダングルフの涸れ谷での狩りが不調に終わり、ドルシネアはコンシュタット高地まで足を伸ばした。コンシュタットの南部、Aulgung Passと名付けられた峠にある少し拓けた辺りで、またミミズで大儲けを狙う算段だ。この辺の丘にはゴブリンが数体彷徨いていて危険ではあるが、それにさえ気を付ければ美味しい狩りが期待できる。

丘に行ってみるとそこには既に一人の忍者が待機していた。狩りのライバルだ。獲物の数は限られている、取り合いをしてもいいことはない。周りを見回し、その辺にいるトカゲも狩りの対象とすることにした。早速トカゲをターゲットし、まずバインドを掛けようと構えると、いきなり周囲にShoutの声が響いた。
「逃げますー!!(G-12)」
「逃げてますー!!(G-12)」

Shoutの末尾に付いている「G-12」というのは、その声を発する者がいる座標を表す。コマンドの中に<pos>という代名詞を入れることで示すことの出来る情報だ。すかさずマップを開いて自分が居る場所と「G-12」を比べると、それは正に今自分が居る場所であることが分かった。驚いて周囲を見回すと、丘の向こうからゴブリンに追われる冒険者の姿が現れた。

冒険者はグスタベルグ方面へと逃走を図っている。冒険者を追うゴブリンは三匹。彼等を追いかけながら、取りあえずゴブリンの強さを調べる。「同じくらいの強さ」と出た狩人ゴブリンがいたので、すかさず魔法を放って剥ぎ取った。ゴブリンを倒した後で再び後を追ったが、逃げ延びたのか倒されたのか、あの冒険者の姿は見られなかった。

どうにもミミズはもう弱すぎて美味しくない。新たな獲物を求めて峠を越えた。パーティを終えたらしいブブリム半島のTkさんに、メッセージを送ったりする。

コンシュタット中央部では狩人ゴブリンに加え、多く生息する羊が主な狩り対象となった。ただ羊はその羊毛が裁縫の素材として人気があるため、それを求める高レベルの冒険者が羊をあっという間に殲滅していく姿をよく見掛ける。狩られた羊は一定時間で再度出現するのだが、ドルシネアがその内の一匹を相手にしている間に残りをまた根こそぎ狩られてしまい、羊を倒したドルシネアが一息付いたときには既に標的を失ってしまっている。……そんなちょいと悪いサイクルが出来上がりがちである。

120〜140の経験値を得られる狩人ゴブリンを狩りまくり、程なくレベルが14に上がった。羊はいまいちだがこっちの方はいいペースで、なかなか楽しい。しばらくはこの緑豊かな土地での狩りを、楽しむことにしようと思う。

画像・コンシュタット高地にて。
峠を越えた先で、風車を横目に狩りが続く。

Record Link