Last Modified : 22 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.3 "Dulcet Wind to Heaven".
ドルシネア、バストゥークに起床。いつものようにまずポストをチェックすると、Lxさんから送られた光のクリスタルが三つ届いていた。先日こちらから送った族長専用山の幸串焼きのお礼とのこと。お礼を期待して串焼きを送っている訳ではないが、それと引き替えに私が自分で得ることの出来ないアイテムを戴けるのは、相互扶助の現れであるようでそれがとても嬉しいし、楽しい。
この光のクリスタルは、後に折れた釣竿の修理に使わせてもらった。ドルシネアには修理は出来ない。修理したのはいつもダンディなMmさんだ。合成に失敗さえしなければクリスタルは一つで足りるが、依頼料として光のクリスタルを三つ全て送っておく。戦い以外の場で、それぞれのプレイヤーがそれぞれの技術で貢献し合う。それは私がMMORPGに求めていた姿だった。
主食のダルメルステーキを焼くと、一際派手なエフェクトでハイクオリティ品が出来た。ワイルドステーキ。アイテムの説明には「美味しく焼けたダルメルの厚切り肉」とある。
ダングルフの涸れ谷に出向き、ゴブリンを狩ってワイルドオニオンを集める。ワイルドオニオンを出すのは一番弱いゴブリンだけなので、端から見ると完全に弱い者いじめ。ちょいと気が引ける。だが結構高価なオニオンがポロポロと出るのが楽しくなり、いつの間にやらのりのりで虐殺し始める。既に充分な強さ無さがあるのにもかかわらず、ワイルドステーキを食べて更にパワーアップ。涸れ谷をゴブリンの血に染める。
倒したゴブリンだかトカゲだかがポロリと宝箱の鍵を落としたので、オニオン集めから宝箱探しにシフトする。危険なゴブリンの後ろをそっと過ぎ、そのすぐそばの宝箱をこじ開ける。「トロピカルシールド」をゲット! とんずらでゴブリン達の背後を縫うようにして脱出する。涸れ谷のトレジャーハントはいつも命懸けだ。
バストゥークに戻ると、今度はCcさんから骨くずやカエルが送られてきていた。有り難い。骨くずを削り髪飾りを作って、骨細工スキルを4まで上げた。更にMmさんからは修理された釣竿が届く。おまけにいつも使っている物よりもワンランク上の銃弾、ブレットも99発付いてきた。銃のスキル上げをしていると以前Mmさんに話していたからだろう。この銃弾、確か99発で7,000〜8,000ギル程した筈。これは勿体なくてしばらく使えません。
バストゥークを出て、競売所で買ったガルカンソーセージをパクつきながら、のんびり歩いてサンドリアを目指す。たまにはチョコボで急がないのもいいだろう。パシュハウ沼で一人頑張るStさんに、ゲットしたという「モルボルのつる」を譲っていただく約束を取り付ける。これはサンドリアで受けていたクエストで必要な物だ。パシュハウのモルボルにはドルシネアでは敵わないので、とても助かる。勿論、モルボルのつるは競売に出品されている物を買えば手間は掛からないのだが、しかし知り合いに助けてもらって更にそのお礼も出来るのであれば、そっちの方がずっと素敵であると思う。
バルクルム砂丘にて、洞窟の出口にレベル12の吟遊詩人ガルカさんが立ち止まっていた。バストゥークに戻る途中で洞窟の名物、低レベル冒険者を抹殺するコウモリが邪魔で進めないのだろう。特に言葉を交わした訳ではないがそう判断し、ちょいと振り返りコウモリを退治する。ドルシネアにお礼を言いながら、ガルカさんは洞窟を抜けていった。もしかしたら私はこの役目のために、チョコボに乗る気分にならなかったのかもしれない。
競売で買っておいた久し振りの野兎のグリルを頬張って、ドルシネアは砂丘を越えていった。
再びボスディン菜のソテーを作って、調理のスキル上げを行う。やはりスキルは上がらない。これは問題だ。作る物をプレーツェルに戻してみるが、0.1上がるのがやっとだった。三ダースほど調理してたった一度のスキルアップ、しかも0.1しか上がらない。なんだこりゃ有り得ない、どうかしている。ドルシネアは調理の大スランプに陥っていた。
炎のクリスタルの取引価格は、ウィンダスよりもサンドリアの方が安めだ。思い切って四ダース買い込む。バター作成用にセルビナミルクも買い込んで、ウィンダスに呪符デジョンで戻る。……基本に立ち返ろう。調理ギルドで調理師NPCのサポートを受けて、擬似的にスキルを上げた状態で調理をするのだ。成功率を上げていればスキルアップの確率も向上するかもしれない。
ギルドに走り込み、有料の上級サポートを受けた上で再びソテー作りだ。果たして効果があったのか、驚いたことにスキルがメキメキと上がった。一ダースの調理で0.4のアップだ。……一体今までの苦労は何だったのだ!? 材料を大量に持ってきていた。折角なので調理を続ける。二ダース目で0.5アップ。三ダース目では0.7もアップした。どうやらスランプは脱した。嬉しくて泣きそうだ。調理スキルは54まで上がった。
クエストを解くためにギデアスに出掛けたりする。宝箱を開けて1,600ギル入手。クリスタルや食材を買って減っていた所持金は、14万ギルに復帰した。
競売所でクエストに必要なアイテムを落札しながら、それにしても金銭感覚が随分変わったなと感じる。具体的には、今の私は1,000ギル以下の物を安いと感じる。更に例えば薬品の欄を見ると、現在のハイポーションの相場は一本1,600ギルである。それをあまり高いと感じなくなっている。思い返してみると、今の私は大体2,000ギル単位で考えるようになっているようだ。
買う立場からしてみれば、最近の炎のクリスタルは一ダース2,000ギル以上する。売る立場だと、よくお金稼ぎに集める蜂蜜は一ダース2,000ギル、蜂の巣の欠けらは一ダース2,500ギルというところだ。その辺が最近の、私の単位になっているようだ。変わったなぁと思う。
Ccさんに海釣り用の生餌、エビダンゴを四ダース送りつけて一休み。明日は久し振りに、ヴァナ・ディールで公式のイベントが開催される。なんだかイヤーな予感がするのだけれど、大丈夫だろうか……?