1. 番長方面
  2. Dulcet Wind
  3. ドルシネア・ダイアリィ 第三部・目次

Last Modified : 10 JANUARY 2004


トレジャーハンターの情熱

ドルシネア、バストゥークに起床。ゲルスバ野営陣でここのところ毎日死んでいるという、シーフのCcさんの嘆きをリンクパールを通じて聞きながら、一路ダングルフの涸れ谷を目指す。以前涸れ谷の奥まで行った帰りに、トカゲから「涸れ谷の箱のカギ」というアイテムを入手していた。それは涸れ谷に出現する宝箱・Treasure Chestを開けることの出来る鍵なのだ。ユグホトの岩屋で宝箱を開ける楽しみを知った私。是非これを使って、涸れ谷の宝箱も開けてみたい。

涸れ谷に到着。サーチを掛けると高レベルの冒険者が二人いる。彼等が何をしているのかは分からないが、ライバルになる可能性はある。むむっと俄然気合いが入る。宝箱の出現地点はWebで調べて知っている。近場から一つ一つ確認しながら涸れ谷を奥へ。途中にゴブリンを何気なく倒したら、鍵がポロリと出る。鍵は一人に付き一つしか持てないアイテムだ。入手できず、自動的に捨てられる。確かに既に一つ持っているとはいえ、なんだか勿体なくて悔しい思いをする。

涸れ谷は入り組んでいて少々狭く、そして奥の方のゴブリンはドルシネアにとっては油断のならない相手だ。出来れば戦いたくはない。ゴブリンの背後を巧みについて奥に入り込み、宝箱が無いことを確認してから再びすれ違い、その場を去る。ドキドキハラハラものである。

あらかた確認し終わったが、宝箱は発見できなかった。もしかしたらライバルが既に開けてしまったのかもしれない。その場合、開けてから30分経たないと新たな宝箱は出現しない。少し諦めかけたが、最後にまだ確認していない、少々厄介な場所を見に行くことにした。

そこは以前ゴブリンと戦い死にかけて、ジュースを即席で絞って一命を取り留めた通路である。その通路の奥にも宝箱は出現する筈なのだ。奥まった場所にあるからこそ、わざわざチェックしに行かなければ開ける冒険者はいないだろう。何げに出た鍵を持ち歩き、通りすがりに宝箱を見つけた……そんな人が開けるのは、別の場所の宝箱である筈だ。もしここに宝箱が出ていれば、誰にも開けられずに残っている可能性はかなり高い。

そっと通路に入り込む。シーフの持つレーダー能力で通路の先にゴブリンがいないことを確認しながら、通路を先に進んでいく。通路の先に曲がり道。そっと覗き込む。ゴブリンの姿は見えない。宝箱があるとすれば、その先の突き当たりか。道を曲がって先に足を進める。その先にターゲットされる物発見……Treasure Chestだ!

ひゃっほー!と歓声を上げながら、突き当たりの曲がり角にある宝箱へと走り寄る。宝箱の側まで来たとき、レーダーに赤い点出現。はっと足を止めようとするがしかし、既に曲がり角の向こうからゴブリンがたったかと歩み寄っていたのだった。油断した! 宝箱に触れられる間もなく戦闘に入るゴブリンとドルシネア。お、落ち着け! こいつさえ倒せば背後にある宝箱は私の物! 焦るドルシネアの目に入る、通路の向こうから加勢に来る新手のゴブリンの姿。ぎゃーッ!

一体だけなら何とかなったが、こいつ等二体を相手にしては分が悪すぎる。ダメだ、ダメ、これはダメ。に、逃げよう……だがお宝は戴いていくぞ!

画像・お宝ゲット。
ゴブリンに殴られながら宝箱を開く。510ギルゲット!

宝箱からギルを懐にしまい込んで、すぐさま呪符デジョンを使用。効果を得られるまでの長い硬直時間をボコボコに殴られながら耐え、ドルシネアはホームポイントへワープ! ウィンダスに血まみれで辿り着いたドルシネアの体力は、たったの9しか残っていなかった。これで510ギルはちょっと……安すぎるんじゃないかしら。


ラテーヌの雨にまつわる一つのエピソード

久し振りにパルブロ鉱山へ行ってみた。事前にバストゥークでサーチを掛けたとき、採掘のライバルと思しき冒険者が見られなかったからだ。パルブロ鉱山では運がいいと白金鉱が出土する。これがとてもおいしいのだ。

だが実際に行ってみるとやはりドルシネアには辛い場所である。ここに巣くうカメ獣人・クゥダフは聴覚索敵、後ろから忍び寄る不意打ちを感づかれてしまう。しかも狭い坑内に密集しているため、リンクされる危険性が高すぎる。採掘以前にクゥダフに遮られ、採掘ポイントまでなかなか辿り着けない。諦めてやはり採掘はユグホトの岩屋ですることにする。チョコボに乗ってサンドリアへ。

サンドリアは調理の素材が豊富である。取りあえずバター作り。そしてそれを使って塩味パンのプレーツェルに初挑戦。調理のスキルをメキメキ上げる。もちろん一つは食べておく。バターを更に作って今度はアップルパイ作り。これでまたスキルを上げる。

チョコボに乗ってセルビナに向かう途中、ラテーヌ高原の湖のほとりで苦戦する二人パーティを見つけた。折しも雨が降り始め、近場に出現した魔法感知の強力なモンスター・ウォーターエレメンタルのために、戦闘中にもかかわらず魔法を使えなくなっているのだ。見過ごせず、チョコボに乗ったまま状況を見守る。

すると近場にいた白魔道士のタルタルがエレメンタルに攻撃を仕掛けた。タルタルのレベルは28、ドルシネアと大して変わらない。攻撃力は決して高くない白魔道士に、果たして勝てるのか? 救援要請が出たときのことを考え、チョコボの上で装備を整えいつでも降りられるように心の準備をする。戦いが続く中、その白魔道士の仲間が駆けつけた。レベル31のナイトだ。ドルシネアと一足先に戦いを終えた先のパーティ、そして通りすがりの高レベルの冒険者が見守る中、エレメンタルと二人の戦いがしばらく続く。そして遂にエレメンタルは退治された。

周りから二人に注がれる、拍手と賞賛、感謝の言葉。談笑が続く中、気分良くその場を離れた。やがて雨は止み、ドルシネアの前には美しい虹が現れた。

画像・ラテーヌの虹。
清々しさを具現化したような美しい虹にしばし見とれる。

ウィンダスにて調理の昇格試験を受けて、ドルシネアは「目録」に昇格した。「今度、婦人会の料理教室の講師も頼むね」とNPC師匠に言われる。タルタルのご婦人達相手に料理の講師か……それもいいかもしれないね。


Record Link