1. 番長方面
  2. Dulcet Wind
  3. ドルシネア・ダイアリィ 第三部・目次

Last Modified : 10 JANUARY 2004


帰郷の一日

飛空挺でカザムに行こうと、Tkさんに強く誘われる。今夜リンクシェルのメンバーで行くのだそうだ。だが私は未だリンクパールを外している身、そして戻ることのできる状態とも思えない。ためらって返答を延ばしていると、Ccさんが未だパスを入手できていないとかで、結局リンクシェルの方でも行かないことになったそうだ。正直、ホッとする。

ジュノに寄ってTkさんに会ってから、チョコボに乗ってバストゥークへと向かった。所持金の残りは615ギル。滅多にない金銭的危機状態である。パシュハウ沼でチョコボを降りて狩りをする。珍しく、ドルシネア以外にソロで狩りをしている冒険者を見掛けた。レベル19の獣使いだった。カニを操って仲間としている。

例によってTPを300まで貯めてカメ獣人・クゥダフに殴りかかる。何か強いなこのカメ……とか思って調べたら、「楽な相手」じゃなくて「丁度よい」強さだった。ヤバイ、丁度よく殺される。生命的危機状態をメロンジュースパワーでなんとか乗り切った。経験値72ポイントゲット。一回の戦闘でこれだけの経験値を取得したのは久し振りだが、あまりにも危険すぎる。ちゃんと敵の強さは調べなければ。反省。

翌日、バストゥークの競売所で「さびき針」を購入して港町セルビナへ。久し振りに釣りに興じるのだ。海に釣り糸を垂らすとグリーディが次々と釣れる。釣りのスキルもアップして気分良くなっていると、バキリと乾いた音がしてカーボンロッドが折れた。買ったばかりのさびき針が……そして竿はこれしか持っていないのに……。がっかり。

やって来た定期船に乗り、悔しさのあまり船内の店で値段高めのタルタル式釣り竿を購入する。折角少し貯めたのに、また財布がスッカラカンだ。船をマウラで下りて、ここで釣りを再開する。なかなか釣れない。ヒットはするのだけれど、14回連続で逃げられたりする。更にガッカリしてマウラを出る。

ブブリム半島を横断し、タロンギ近くのアウトポストまでやって来たとき、久し振りにOtさんに出会った。調べるとレベル13のシーフだ。この近辺でレベル上げをしているらしい。

画像・久し振りのOtさん。
NPCミスラの前でOtさんと立ち話。

Otさんとは考えてみればフレンド登録すらしていないのだが、会うといつも楽しく会話してくれる。嬉しいことだ。

遠くジャグナー森林にいるCcさんからTellが届く。危ういところを通りがかりのナイトさんに助けてもらったそうだ。しかもそのナイトさんは、わざわざ乗っていたチョコボを降りてくれたとのこと。正にナイトらしいその振る舞いに「惚れた」というCcさん。いい出会いである。

ウィンダスを目指し、歩きながらメロンジュースを作る。調理スキルは35まで上がった。そしてこの日は再びマウラまで行って釣りに興じた。マウラにて久し振りに出会ったMhさんのお知り合い、タルタルモンクのGzさんとしばしお話し。別れ際にフレンド登録をしていただいた。

画像・これまた久し振りのGzさん。
モンクとしては苦労しているというGzさん。報われますように。

流れ着いたマウラ

ウィンダスで起床すると、Nmさんから雷の塊が二つ、水の塊が一つ届いていた。メロンジュース作りのために、ここしばらくは水のクリスタルを大量に消費中だ。水の塊は割ると水のクリスタル一ダースになる。嬉しい贈り物だ。

この日もマウラまで行って釣りを始める。バストア海のイワシ、バストアサーディンが次々と釣れる。買い直したさびき針の威力が存分に発揮され、少しだけ気分がいい。釣りのスキルが少しずつ上がる。

針には時折、魚以外の無機物が引っかかることもある。足の装備である「錆びたレギンス」などは五つ、六つ、七つとえらい釣れようだ。げんなりする中、「シルバーリング」という指輪が初めて引っかかった。無機物を釣り上げることには定評のあるMhさんに、喜びのTellを送る。「おめで……とう?w」と当惑気味の返事が返ってきた。

釣りの合間に仲間を検索すると、ギデアスにてパーティを組んでいるのが目に入った。Ccさんのカザム行き飛空挺パスのために、鍵を取っているらしい。数少ないドルシネアが手伝うことのできるクエストだったが、関係が悪化したままの方も参加している。手伝いには行けない。寂しく思うが、仕方ない。釣りをしながら、色々と思い悩む。

帰りのタロンギ大峡谷で、いつものように二人で遊んでいるLxさんとMtさんに出会った。少しお話ししてからウィンダスへの帰途に付く。チョコボに乗ったRmさんにばったり会った。Rmさんに、Mtさん達に会って行ってくれないかと頼んでおく。ウィンダス・森の区に入ったところで今度はTkさんに鉢合わせ。これからタロンギ方面に行くというので、TkさんにもMtさんに会ってくれないかとお願いする。

最近私は特にMtさんに会うようにしているけれど、折角リンクシェルメンバー同士なのだから、他の人達とも出会えるとMtさんは楽しい筈だ。いつもはパールを通して声だけ聞いている相手だが、直に会うことでより強く親近感を抱けるだろうと思う。そして私がこのままリンクシェルに戻らなかったとしても、リンクシェルに親しい仲間を作れるだろう。万が一、私がFFXIをやめることになったとしても、Mtさんには親しい仲間が残るだろう。

一人旅がしばらく続き、私は精神的に疲れてきていた。募る孤独感に耐えきれなくなってきていた。丁度この頃、「信長の野望オンライン」という新たなMMORPGがサービスを開始していた。徐々に厳しくなっていくFFXIのソロプレイと比べると、「信長」はソロでのプレイが楽しめるという評判だ。興味を覚え、情報を収集していた。元々ドルシネアは、終わりを探す旅をしていたのだ。予定よりも少し早くなってしまうが、ここでFFXIを終えるのも一つの選択肢であるかもしれない。そう考えるようになってきていた。

消耗した私は、やがてマウラとウィンダスの間を往復するようになった。操作の単純な釣り以外の行動を行うモチベーションを、失ってしまったのだった。


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