せいいっぱいだった一日に
さよならとありがとう
笑って終えましょう
それは小さな祈り

「小さな祈り」(作詞/作曲・岡崎律子、編曲・村上達哉)より。

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大切な一言

ドルシネアでログイン。野宿していたコンシュタット高地に復帰する。ハチやトカゲを狩りつつバストゥークへと戻る。釣りのスキルを本格的に上げているCcさんに、二本あるカーボンロッドの内の一本を送る。そして残った折れているカーボンロッドを、修理に必要な光のクリスタルと一緒にMmさんに送り修理を依頼する。

リンクパールを外しているドルシネアにTkさんがTellで声を掛けてきた。暫し話し込む。Tkさんは一人でいることを好まないようで、よく仲良しのRnさんと共に行動している。最近ではRbさんやMkさんとも連れだって、ヴァナ・ディールのあちこちへ足を伸ばしているようだ。そんなTkさんだからこそ、リンクシェルの会話に現れず一人で彷徨いているドルシネアを、気に掛けてくれたのかもしれない。

翌日、チョコボを借りてサンドリアへ移動する。ラテーヌ高原で初めて、巨大な羊・バターリングラムを目撃した。ドルシネアの二倍ほどある身長のその羊を、用心深く安全なチョコボの上から見る。強さを「調べる」と「楽な相手」で回避も低いと出た。充分勝てそうだ。しかしチョコボを降りる暇もなく、大羊は駆けつけた冒険者により打ち倒された。ヤツはジュノで受けられるクエストに必要なアイテムを出すと聞く。いつか戦わなければなるまい。

ヌナイでログイン。前回ログアウトしたタロンギ大峡谷に立ち上がった。ヌナイには倉庫業務を行う使命がある。さっさとウィンダスに帰投する。

ポストと倉庫のアイテムを整理してから、ヌナイのままサルタバルタに出撃する。まぁ、ちょいとした気分転換だ。ヌナイはまだ使いこなせない両手剣を背負っている。これをきっちり使えるように、両手剣のスキル上げを行うことにした。再びタロンギまで走ってハチやタマネギ、ピクミンことマンドラゴラを狩る。ウェポンスキルの「ハードスラッシュ」を習得できた。

ウィンダスへの帰り道、サルタバルタでエルヴァーン紳士・Lxさんに出会った。少しの間立ち話。この夜の初めての会話かも。嬉しいものだ。西サルタバルタに移りイモムシを狩る。

当たり前のことだが、私がいなくても時は進む。リンクシェルのメンバーはヴァナ・ディールの各地に散って、各自それぞれの冒険を続けている。見知らぬ人とパーティを組んでレベル上げに努める者、クエストなのかお金稼ぎなのかソロでダンジョンに潜る者……様々だ。

以前ならそういった人達ともリンクパールを通して会話をしていた。それぞれの活動に注力して静かなときもあるが、楽しい話題に花咲くときもある。だから会話が途絶えても、「離れた」感覚は抱かなかった。だがそのパールを外した今、たったそれだけのことなのに何故だかとても距離を感じる。存在を忘れられ、捨て置かれたような孤独を少し感じていた。

そんな思いを、「考え過ぎだ。自意識過剰だ」と抑えながらウィンダスに戻った。もう夜も遅い。そろそろモグハウスに戻ってログアウトしようと、石の区の架け橋にヌナイを走らせる。そびえ立つウィンダスのシンボル、星の大樹を左に眺めながら駆けていたとき、ログウィンドウに一行のTellが届いた。

「おやすみー＾＾」

その一言のTellでどれだけ私の心が揺さぶられたか、送ってくれたRnさんは知らないだろう。

伝えなければ伝わらない。感謝の思いを込めて、Tellを返した。

「どうもありがとう。おやすみなさい」

SIX丸藤 six-heavenscope@memoad.jp