1. 番長方面
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  3. ドルシネア・ダイアリィ 第二部・目次

Last Modified : 10 JANUARY 2004


おまけ付きの楽しいパーティ

レベル12の白魔道士にジョブチェンジし、少しレベルを上げておこうと東サルタバルタに出る。メインジョブのシーフでレベルが上がると、サポートに付ける白魔道士のレベルが半分を切ってしまうからだ。シーフレベル26に対して白魔道士が13に満たないと、どうにも締まらないと感じる。白魔道士のソロは厳しいが、まぁなんとか頑張ろう。イモムシをぽかぽか叩いていれば、絹糸もたまるかもしれない。あらかじめ焼いておいた野兎のグリルをぱくりと食べ、攻撃力も増強だ。

ところがすぐにパーティに誘われた。タロンギにいる冒険者からのTellである。あら、これは楽にレベルが上げられるな、と喜んで参加する。合流後にモンスターを狩りながら更にメンバーを招集。少々時間が掛かったが、無事六人揃った。ブブリム半島にホームポイントを設定しに行く。狩りの場所はシャクラミの地下迷宮。このレベル帯はミミズがとてもとてもおいしいのだ。

ところで私は当初ソロで狩りをするつもりだった。攻撃用のグリルを食べてしまっていたおかげで、メインの回復役にもかかわらず食べ物によるMPの増強が出来ずにいた。そのため、豊富な召喚士のMPに引け目を感じた。ウィンダスにいたリンクシェルメンバー、RmさんにMP増強アイテム・アップルパイの宅配を依頼。Rmさんはわざわざチョコボで駆けつけてくれた。有り難くも、申し訳なく。

集まったメンバーは侍、ナイト、黒魔道士、召喚士が二人、そしてドル猫の白魔道士だ。前衛が少なかったが、それを意識しない狩りになった。やはりミミズはそれほどおいしいということだろう。侍とナイトが挑発で敵の注意を引きつけ、召喚士が呼ぶ召喚獣が攻撃に加わる。後ろからは黒魔道士の強力な攻撃魔法にドルシネアの弱体、および回復魔法が飛んでいく。召喚士は回復魔法にも長けていて、この時のお二人は回復の補助もしてくれた。久し振りの白魔道士だったが、メイン回復役としてはとてもやりやすいパーティだった。

画像・召喚獣達。
召喚士の元に帰ってくるカーバンクルとガルーダ。召喚獣も大活躍です。

別の冒険者を追っていったゴブリンが、こちらの戦闘中に帰ってきて冷や冷やさせられたり、TPがたまった侍さんが二時間ジョブアビリティ・明鏡止水を用いた一人連携を披露したり。会話も弾む楽しいパーティは、最後に油断した黒魔道士さんがグールに襲われ、更にそこにゴブリンが参戦。一人だけ助かったもののパーティほぼ全滅という終わりを迎えた。レベルはもう少しで14になりそうなところであったが、まぁ文句無しでしょう。ここまで楽しかったのが死によって落ち込んでしまうのが嫌だったので、「これはこれでスッキリと気持ちがいいですねw」と盛り上げる。

ホームポイントのブブリムに飛んだメンバーと、一人生き残ったメンバーがタロンギで合流。皆がウィンダスに帰るということで、じゃあ一緒に帰ろうということになる。のんびりと東サルタバルタを走っていると、崖を降り、川を渡ったところで意外なモンスターとバッタリであった。イモムシのノートリアスモンスター(NM)、Spiny Spipiである。ノートリアスモンスターには最近よく会うものだ!

Spipi発見の報に後続のパーティメンバーが色めき立つ。平均レベル13のパーティで勝てるだろうか?と迷っていると、駆けつけたメンバーが早々に攻撃を開始! 初めてのSpiny Spipi戦が、初めての対NMでのパーティ戦という形で実現した。

画像・VS Spiny Spipi。
念願のSpipi戦には弱体・回復魔法で参戦だ。

残念ながらSpipiは何も出さなかったけれど、何度も逃していたSpipiとのバトルが実現できて大満足。ウィンダスへの道中も、これまでのSpipi戦を語り合ったりして楽しかった。

ドルシネアの白魔道士レベルは、13になった。


形成す不信

ログインしたとき、Ccさんのサポートジョブクエストのための狩りが、バルクルム砂丘で始まったところであった。リンクシェルのメンバー数人と、別の知り合いで構成されたパーティだそうである。その中にRmさんがいるのを見てこの間届けてもらったパイを返そうと、ドルシネアもウィンダスにて出立の準備を整えた。レベル16の赤魔道士にジョブチェンジ。砂丘に辿り着いたときにもしまだ狩りが続いているようであれば、狩りに加わり手伝おうという計画である。

サルタバルタの草原を駆けているとき、リンクパールを通じて砂丘の声が届いた。
「いきなり半壊w」
「いや〜レベルダウンw」
レベルダウンしているメンバーがいるのに、笑ってる場合じゃないじゃん……と思う。そこに不安が生まれた。

砂丘に着いたときも未だアイテムは揃っていなかったため、ドルシネアも駆けつけパーティに合流した。その編成を見てまた不安が生まれる。メンバーのレベルが14〜18と幅広かったのだ。後に確認すると、レベル17〜18が四人いてそれほど低いという訳でもなかったのだが、前衛の一人が特に低かったのに少々過剰な不安を抱いてしまったようだ。

また、狩りの拠点とする場所にも不安を感じた。私から見てすぐ近くに、砂丘最強クラスのゴブリンが居座るキャンプがあったのである。ゴブリンは三匹、いずれかが反応すれば全てリンクするだろう。不安をパーティに表したが、「さっき一体倒せたし」とそれほど大きな問題として捉えられなかった。それがまた不安を膨らませた。

少々危なっかしい場所を拠点としていたのは、この夜の砂丘は狩りをするパーティで混んでいたためだった。グールを求めて、メンバーは広く散らばっていく。グールとパーティが戦闘状態に入った際に、特に遠くまで探しに行っていた前衛が戦闘に加われなかったことも不安を煽った。別パーティが去り、新たに拠点と出来る場所を確保できた。ところがモンスターを捜しに行く者に一部の後衛がわらわらと付いていってしまい、その拠点を失ってしまう。やはり少しの苛立ちを感じた。

後から加わった私は、そのパーティにうまく溶け込めずにいた。僅かずつ重なる不安は、やがて私の中で不信へと膨らんでいった。それは、前衛が後衛への確認を取らずにモンスターに攻撃を仕掛けるに至って、抑えきれないものとなった。

確認無しにモンスターを釣るという行動……というか戦略は、敵の取り合いとなる混んだ狩り場などでは当然のように行われるものだという。一定以上の強さのモンスターを短い時間の間に連続して倒すと、「チェーンボーナス」という点数が経験値にプラスされる。その取得を狙って釣り役に判断を任せ、絶え間なく戦闘を続けるのが効率よい狩りということになる訳だ。

だが私自身はそういう形式の狩りの経験が今までに無かった。釣り役が拠点の後衛に敵の種類とその強さを打診し、確認を取ってから攻撃を仕掛けるのがこれまでの通例だった。だから後衛役となったこの時、MP回復のために座っているのに確認もなく敵に攻撃を仕掛けられることに、非常に大きなストレスを感じたのである。

結局、グールの出すアイテムを得られないままに狩りは終了となった。だが、狩りの終わりから解散してリンクシェルでの会話になってからも、私の不満は口から流れ出た。特定の人物に対する批判をリンクシェルという「他人の聞く場」で行う形になってしまっていたが、それに対する気配りを私は行える状態になかった。そのままセルビナにてログアウトする。

後から考えれば、私が合流するまでうまく回っていたパーティならばそれに合わせて立ち振る舞うべきだったのだろう。そして私はパーティの経験が薄い。より経験を積んだメンバーによる戦いの形式を学ぶ場とするべきだったのかもしれない。

だが、私から一方的に積み重なる不満と不信は、しばらく後で非常に大きな影響を及ぼすこととなる。

本日のまとめ

画像・狩りの終わり。
シャクラミにて、死屍累々。せめて女神の祝福を打てたら良かったね。

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