Last Modified : 10 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.2 "Dulcet Wind flows Vana-wide".
ジュノにて、ドルシネア起床。Rmさんに誘われて、「タルットカード」の収集をすることとした。タルットカードとはジュノのとあるクエストで手に入るタロットカード似のカードのこと。王者・隠者・亡者・愚者の四種類が存在し、クエストを受けたときにこの内の一種類を五枚貰うことになる。あとは別の種類のカードを持っている冒険者とカードを交換し、四種類を集めなければならないのだ。
あいにく、Rmさんとは同じ種類のカードをもらっていたドルシネア。二人でジュノ下層にて、Shoutで周りにカードの交換を呼び掛ける。下層は競売所があり、滞在する冒険者が多いのだ。もう一カ所、冒険者の多いル・ルデの庭にも足を運び、一回Shoutする。少しだけ交換できた。残りは後日集めることにして、ドルシネアはバストゥークへと向かった。
チョコボでバストゥークへと向かっていたが、途中のコンシュタット高地で下りることにした。そこらのモンスターを倒してお金稼ぎという算段だ。カメの獣人・クゥダフやハチをボコボコ倒す。ここら辺の敵には、滅多に危険なヤツはいない。ゴロゴロと雷の鳴り響くコンシュタットで、ブーメランを投げて投てきスキルを上げたりもする。
敵を求めて彷徨いていると、同じくソロで狩りをしている冒険者と度々すれ違う。いつもやるように冒険者をサーチして、そのレベルやジョブを確認する。体力を消耗してヒーリングしている冒険者には体力回復魔法・ケアルを、更に魔法が使えないジョブの冒険者には防御魔法・プロテスを掛ける。魔法がないとツライのは、自分でやっててよく知っているものね。
そんな中、戦闘を終えた侍のヒューム♀さんが道端にしゃがみ込むのを見つけた。サーチするとサポートジョブは黒魔道士だ。確かに魔法は使えるけれどそれはあくまで黒魔法、回復や防御の白魔法は使えない。これは魔法を叩き込まねばなるまいて。ケアルぼーん! プロテスがーん!
MPを消費したので、少し離れた場所でヒーリングをしていると、先程の女侍の感情表現がログに表示された。
「○○はDulcineaにほれそうになった……。」
なかなか楽しい反応を見せる方であった。
バストゥークに入ったドルシネアはその後「干し肉」作りで調理スキル上げ。しかし干し肉は食べても思っていたほど効果が無く、お店に売ってもお金にならずで、ちょいとガッカリした。
ジュノに行く。前日のプレイがなんだかスッキリしなかったので、パーティプレイでスカッとしたいと思ったのだ。タルットカードを集めるためのShoutなどをしていたら、嬉しいパーティへの勧誘があった。喜んで加わる。
今日のパーティは竜騎士が三人にシーフのドルシネア、そして後衛が白魔道士二人である。そういえば竜騎士と組むのはこれが初めて。どんな感じの戦いになるんでしょうかね。クフィムに行ってジャイアンを狩るとのこと。おお、遂にあの巨人との戦闘ですか。ワクワクしますね。
クフィムに入るなり、竜騎士達がそれぞれのパートナーを呼び出す。竜騎士の二時間ジョブアビリティ・コールワイバーンによる小竜の召喚である。
竜は各種のブレスで敵に攻撃を仕掛ける。結構派手なので、最初はそれが敵の特殊攻撃かと思ったくらいだ。デルクフの塔の前で、順調にジャイアンを狩り続ける。メンバーのレベルが続々と上がり、ドルシネアもレベル25となる。
ジャイアンはそれほど強くないので、とにかく数多く狩って経験値を稼ぐ流れになった。自然と敵を探すメンバーの数が増える。ドルシネアも率先して先へ先へと敵を探しに回った。どうせそれほど危険な敵がいる訳ではないし……と。しかしそれは少々油断であったようだ。
ある時、敵を探している中で仲間が狩りの標的を発見したとの声が聞こえた。急いで仲間の元に戻るべく、白い障害物の向こうへと駆け抜けようとしたその時、障害物の向こう側にいたモンスターが目に入った。ヤツの名は「Dancing Weapon」、ポルターガイスト系の強い敵だ。そして距離が近すぎる! 自分の迂闊さに気付きつつ、ウェポンに気が付かれないことを願った。だがそれは叶えられなかった。
ドルシネアに攻撃をかけてくるウェポン。すかさず逃走に移る。一人では敵わないし、仲間の元には既に狩り相手の巨人が向かっている筈。こいつを連れて行く訳にはいかない。逃げ切るしかない! 取りあえず仲間に絡まれたことを伝え、クフィム島の岩壁伝いに先へと逃げる。ジャイアンなら、ドルシネア抜きでも勝てる筈。それにしてもシーフのレーダー能力がありながら絡まれてしまうとは、なんて間抜けなことをしたものだ!
攻撃を受けながら走り始め、ウェポンを捲くための障害物を先に求める。その時ふと思い出したことがあった。ドルシネアが先程、レベル25になったときに習得したシーフの新能力! それこそがこの様な場合に発揮すべき能力であった。
まだマクロを用意していなかったので、メニューからそのアビリティを選択する。習得した能力は確かに追加されていた。選択する……「とんずら」! どひゅん!と周りに埃を立てて能力が発現する。「とんずら」は発動後三十秒間、走行スピードが上がる効果を持つのだ。クフィムを覆った雪の上を、一気に駆け抜けるドルシネア。前方に危険な敵がいないことを確認しつつ、カメラを回してウェポンを振り返る。あっという間に視界外へと消えるウェポンの姿。これがとんずら! チョコボと併走できるほどのスピードなのか!
ウェポンには手を出していなかったため、それほど怒りを買っていなかったこともあってだろうが、三十秒でウェポンを無事に振り切った。無事を伝えつつ、心配してくれる仲間の元へと戻っていく。悠々と戻ったドルシネアがそこで見たものは、小竜のいなくなったパーティだった。ドル猫のいない状態での戦闘において、三匹の小竜は全滅してしまったのだという。
ドルシネアの攻撃力が欠けたため、戦闘が長引いてしまった結果かもしれない。パーティから小竜の分の攻撃力が減ってしまった。そして小竜の死を悲しむメンバー。申し訳ないことをした。油断が招いた事態だ、反省しよう。
その後は特に危なげなく、その狩りは終了した。楽しいパーティだった。