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Last Modified : 10 JANUARY 2004


グワッシャ(訳:出発)

プレイオンラインにログインすると、珍しくRnさんからメッセージが届いていた。メッセージとは、フレンドに数百文字分だけ送ることの出来るメールのようなものである。そしてRnさんのメッセージには、「お魚天国〜♪」とだけ書かれていた。

なんのことだろうか? 釣りでがんがん釣れて嬉しいなって話なのだろうか。そんなふうに思いながらヴァナ・ディールにドルシネアで入る。いつもの通り取りあえずポストを確認すると……その中はお魚・バストアサーディンで埋め尽くされていた。あの猫、やりやがったな。ポストがサカナ臭くなっちまったじゃねーか!

競売所で「ファングネックレス」を購入する。STR+2、DEX+2、MND-4の効果を持つ首用防具だ。こんないい物がレベル21から装備できたなんて! 既にレベル22になっていたので、気付かなかったことが少し悔しかった。シーフの不意打ちはDEXの数値で威力が変わる。2も上げられる装備なんてこのレベルではなかなか無い。必携のアイテムと言えるのではないだろうか。

早速、不意打ちのマクロを書き替える。このネックレスを装備するコマンドを入れるのだ。DEXを上げるのは、不意打ちを打つ瞬間だけでいい。一度不意打ちを打ってから、次に不意打ちを打つまではDEXはそれほど必要じゃあない。むしろ敵の攻撃によるダメージを軽減するため、防御力を上げておきたい。ファングネックレスには防御力がないので、これまで装備していた「ビートルゴルゲット」を装備した方が良いだろう。

これまでも不意打ちのマクロで装備を換えていた。不意打ちの際に「アメジストリング」を両手の指にはめていた。これは一つにつきDEXを1上げる。二つでDEX+2だ。不意打ちを敵に打ち込んだ後、すぐに別のマクロを実行する。これで双方の指輪を「サードニクスリング」に換える。こちらはSTR+1の効果だ。打撃力を上げる効果を持つ。

一々マクロを実行するのは、面倒ではある。しかしこれはベストを目指す努力だ。自分の持つ能力を最大限に引き出し、ソロにおいては生き残る確率を上げ、パーティ戦においてはアタッカーとしてパーティに貢献するための、出来る限りの努力だ。やっておいて損になることは決してない、絶対にプラスになるものだ。それはきっと報われるだろう。

早速パーティで、このネックレスを活かそうじゃないか。ファングネックレスを首に掛け、ドルシネアはチョコボに乗った。目指すはジュノ。遂にドル猫、ジュノデビューである。


学びの場、その名はクフィム

パーティ参加希望を出してジュノをうろついていると、思っていたよりも早く声を掛けられた。もちろん承諾してパーティに加わる。といってもこの時点でまだ先方のガルカ戦士さんと私の二人だけ。同レベル帯の冒険者を二人掛かりで更に捜した。パーティへの勧誘をするTellなんて、初めてやったなぁ。なかなか後衛が集まらず、六人揃ったのは、私へのTellから一時間以上経った後だった。

白魔道士さんがどうしても捕まらなかったため、編成は戦士、シーフ、ナイト、ナイト、赤魔道士、黒魔道士となった。片方のナイトさんが回復役を務めてくれるという。ありがたい。ジュノ最下層である港から行ける島、「クフィム」が狩り場ということだ。早速皆で出掛ける。

出掛ける筈なのだが、何故か一人がジュノ下層から動かない。黒魔道士さんだ。どうしたのかと呼び掛けると、しばらくしてから返答が。
「おやにめしくえっていわれた」
「さきいっててー」
……来た。年齢の低いプレイヤーに振り回されたという体験談を、一つ二つ聞いたことがある。今日は我々の番なのか!?

取りあえず五人でクフィム島へ。暗い洞窟をしばらく走ると、その向こうには雪の積もった細い道があった。

画像・初クフィム。
狭い道にパーティがひしめく。

なかなかに混雑している。クフィムは狩り場として定番の場所で、多くのパーティが利用するとは聞いていた。しかしこんな狭い道に複数のパーティがいるとは驚きだ。取りあえず、さっきの黒魔道士さんがやってくるまで、この道でミミズとカニを五人で狩る。向こうのパーティには新ジョブ・竜騎士が既にいる。パートナーである子竜が一緒に戦っている様子が見られた。

やがて黒魔さんが復帰。夜が明けて安全になったということで、クフィム島の中央部を目指すこととなった。何でもそこには池があり、その周辺でカニを狩るのだという。ちなみにクフィムの夜はアンデッドモンスターが出没するため、危険なのでこの細い道に避難するという話である。ふむふむ、勉強勉強である。平野を走っている最中、巨大な人影が目に入った。「ジャイアント」……文字通り、巨人のモンスターだった。もう少しレベルが上がると、ヤツとも戦うことになるそうだ。

画像・ジャイアンを望む。
緑色のでっかいヤツ、通称ジャイアンをバックに記念撮影。

また狭い道を駆け抜けて、島の中央部へ。小さな池の周辺には、カニが多く歩いていた。狩り開始、彼等を次々に釣っては倒していく。カニはリンクもしないし、周辺にいるのはカニとミミズだけ。稀にミミズが絡んでくるものの大した強さでもないので、非常に安心して狩りが出来る。危険度はゼロといってもいいだろう。

楽な分、カニの経験値はそれほど高くない。ドルシネアのレベルは上がらなかったが、しかし流石はパーティプレイ。ソロでは稼げない経験値を得ることが出来た。当初心配していた黒魔道士さんも問題行動はほとんど無く済んだ(ほっ)。何よりジュノでのデビュー、足慣らしにはこの程度の難易度がちょうど良かったのかもしれない。

色々聞いて、色々学んだ。これから先の冒険の、新たなステップの足がかりを、掛けられたように思う。頑張ろう!

本日のまとめ

画像・池の周りで。
凍てついた池の周りを、カニを求めて走ります。

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