Last Modified : 10 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.2 "Dulcet Wind flows Vana-wide".
釣りをしていると、以前とは比べものにならない位よくヒットする。どうやら今回のアップデートからこの様になったらしい。それだけなら嬉しいのだが、悲しいことによく竿が折れるようになった。やはり今回のアップデートからこうなったらしい。何故折れるのかというと、新たに加わった釣れる外れアイテム「錆びたシリーズ」が重いかららしい。「錆びたレギンス」「錆びたサブリガ」など、錆び付いた装備が釣れるのである。
他にも釣りに関しては、釣れた魚を自動的にまとめて(スタックして)くれる機能が無くなったり。一々自分でまとめる操作をしないと、よく釣れるようになったこともありすぐに荷物がいっぱいになってしまう。荷物がいっぱいになると折角釣った魚もリリースしてしまうから、面倒でもまとめなければならない。
この様な釣りの仕様変更は、いわゆる「寝釣り」対策だと言われている。「寝釣り」とは、プレイヤーが介在せず何らかの(ハードウェア的、およびソフトウェア的)装置が自動的にキャラクターを操作することで釣りを行うことをいう。スクウェアは公式にこれを禁止していないが、やはりこれを嫌うプレイヤーは存在するし、私もそうだ。操作する人間がいないキャラクターというのは魂のない、抜け殻のような存在で気持ちが悪いし、それが自動的に動いて何らかの利益を上げるというのはヴァナ・ディールにおいて不自然だと思うからだ。
東サルタバルタの海で釣りをしていると、昔買った高価な「タルタル式釣り竿」が音を立てて折れた。これに取り付けていたこれまた高価な疑似餌「サビキ針」も海の藻屑と消え去った。アイテムと共に思い出を失ったような気がして、少し寂しかった。しかしこの日の釣果はザリガニ×14、バストアサーディン×10、キュス×7、そして海苔が5。かなりの大漁で、スキルも上がった。ウィンダス周辺の寝釣り師も姿を消した。この修正は、いい方向に効果を表すのではないかと思う。
4月17日、「ジラートの幻影」発売日。東サルタバルタに足を運ぶと、そこには召喚士が溢れていた。もちろん傍らには召喚獣・カーバンクルを引き連れて。
Flさんの話では、既に侍や忍者もいるらしい。これらのジョブを取得するためには対応したクエストをクリアする必要がある。何処でそのクエストが発生するのか、そしてどうやったらそのクエストをクリアできるのか……発売日だというのに、既に解明され、伝えられているのである。ネットワークが発達した今だからこそ為し得る攻略の速さであろう。
そんな中、ドルシネアはマイペースにブブリム半島へ。着くなり見掛けた一匹のトリ。よし、今日はトリを相手にスキル上げだ! 戦闘の最中、体力回復のために掛けようとした魔法・ケアル、その詠唱タイミングを誤った。詠唱を攻撃で止められ撃沈。……狩りを始めて一匹目でか……と意気消沈しつつホームポイントへ強制送還。……何故サンドリアに私はいるのですか!?
先日サンドリアに行ったきり、ホームポイントを故郷に移していなかったらしい。がっくり頭を垂れるドルシネア。なーんかやる気がなくなっちゃったよ……。
その後、てくてく歩いてバストゥークまで移動。受けるだけ受けて放っておいたクエストを解きに行く。
チョコボに乗ってセルビナに向かう。グスタベルグに出てすぐ気が付いた。聞いたことのないBGMが鳴っている! それは先日から追加されたという、チョコボ用BGMだった。そういえばそういう話をリンクシェルのメンバーから聞いていた。FFシリーズ共通のチョコボのテーマが、のんびり静かな旋律にアレンジされている。なかなかいいかも。曲を味わいながらコンシュタット高地を駆け抜けた。
セルビナで海釣り。釣りの仕様変更のためか、やはりよくヒットする。気分がいい。一方隣の戦士さんは次々と竿を折っている。逆隣の冒険者の竿もばきりと折れた。なんだか一人で調子が良くて申し訳ないなぁ、なんて思ったりする。
海に機船が大きな姿を現した瞬間、ドルシネアの竿には特別な魚が掛かっていた。「太ったグリーディ」。釣りでしか手に入れられないこのサカナは、セルビナで受けたクエストで必要なアイテムをその腹の中に持っているのだ。思わず感情表現コマンド・/joyで喜びを表す。更にその喜びを、リンクパールを通じて仲間に知らせた。
「カーバンの赤玉げっとーーーーーーー!!!」
「太ったグリーディゲットーー!」
……あれ? なんか別の叫び声も聞こえましたが。
「カーバンクルの紅玉」というアイテムは、召喚士のジョブを取得するのに必要なアイテムだ。これはある種のモンスターが低確率で落とすアイテム。これを求めて、先日から世界各地で冒険者達による激しいモンスター争奪戦が繰り広げられていた。運が悪いと数十体狩っても出ないアイテムだという。そしてRbさんは、遂にそのアイテムを入手したのだ。それも私が「太ったグリーディ」を釣り上げたのと、殆ど同時に!
突然リンクパールに轟いた二つの叫び声に、驚き戸惑うRmさん。その一方で、遠く離れた地で喜ぶドル猫とRbさん。幸運と共に、ジラートはやって来た。