1. 番長方面
  2. Dulcet Wind
  3. ドルシネア・ダイアリィ 第二部・目次

Last Modified : 10 JANUARY 2004


未だ見ぬ「白き書」

またしばらくパーティプレイをしていない。本職のシーフでパーティに参加するとなると、やはりジュノに出掛ける必要がある。しかしその覚悟が出来ていない。もっとパーティプレイの経験を積んでおきたいのだ。

連日レベル11のモンクでパーティ参加希望を出してタロンギまで出陣するも、珍しく後衛が不足している。誘われるどころか、こちらから誘いようもない。諦めて両手棍のスキル上げなんかをやる日が続く。

また、いい加減ドルシネアのミッションも進めておこうと、新たなミッション「白き書」を始める。確かシャクラミの地下迷宮に行くのだった。少し前にFlさんとMhさんが探索に行き全滅し、続いてRnさんが一人で行ってクリアしてきたという話だ。難しいんだか楽なんだか見当が付かない。攻略本か何かには「レベル25くらいでアライランスを組む」必要があるとか書いてあったと思うのだが、そこまで至らないRnさんが一人でクリアしてきたのだ。やれやれ、何を信用したら良いんだか。

途中サルタバルタでMmさんに久しぶりに会う。合成やらシーフ談義やら。Mmさんとは合成の話をすることが多い。Mmさんは錬金術スキルをかなり上げており、時々作った釣り道具や使い古しのシーフ装備を送ってくれる。有り難い、いつかこちらも合成で恩返しがしたいと思う。

画像・シャクラミ探索中。
地下迷宮を一人彷徨う。

シャクラミに突入。何処に向かえばいいか分からないので、取りあえずマップを頼りに先へと進む。徐々に強い敵が現れ始める。行きたい先にゴブリンが密集していて少々難儀するも、隙をついて通り抜け奥へ。と、何やら怪しい岩がターゲットできた。その周辺に幾つも同様の岩が存在したが、その中で一つ、特に他と異なるメッセージが出る岩を発見。これだッ! ……でも、何も起こらない。おかしいな……。

ミッションの内容を確かめようと、メニューから受けたミッションを確認する。……ない。受けてない。「白き書」、まだ受けてませんでした。

すごすごとシャクラミ脱出。後日改めて受け直し、シャクラミの探索を終了させた。


迷走、ホルトト遺跡

翌日、やはりパーティを組めそうもないのでミッションの続きをする。シャクラミの探索だけでは、ミッションは終わらなかったのだ。久しぶりにホルトト遺跡に足を運ぶこととなった。

既にレベル22のシーフ。ホルトト遺跡の奥に広がる洞窟には、単体で脅威となる敵はいない。ましてや現在向かっているのは、Flさんと最初にここに来たときに辿り着くことの出来た場所。当時、まだレベルは10に届いていなかったんじゃなかったか。楽勝で行き着くことが出来るだろうと、軽い散策気分で遺跡を潜った。

……行き着けない。行かなくてはならない場所が見つからない。確かにそこはマップに存在しない、隠し通路を通らなければ行けない場所。でもそんなに遠くにある筈はないのだが、記憶が間違っているのか通路を発見することが出来ない。隠し通路を求めて、どんどん奥へと潜っていく。

この遺跡では強い部類になる敵、カブトムシが現れ始める。しかし今や「練習相手にもならない」となる一歩手前の弱さだ。そういえばこの辺で、Zzさんと二人パーティを組んで全滅されられたっけ……。復讐がてらに周囲のカブトムシを殺戮する。ざまあみろ!

する内にすっかり奥に来てしまった。なんか見覚え無い場所のような。何か洞窟の先に見知らぬ建造物が見られるし。その建造物の壁際には、四人のゴブリンがうろついていた。あやつ等は「楽」程度の強さでしかないが、流石に四匹集まってるのはやっかいだ。そもそもホルトトでこんなヤツらがうろついてるところに来たこと無いし。おかしいな、隠し通路は何処だっけ?

とか突っ立ったまま悩んでいたら、ゴブリンに見つかっちゃった。四人まとめて攻撃してきた、こりゃヤバイ。まぁでもケアルIIあるし、大丈夫かなとか思いつつ絶対回避発動。絶対回避が切れたあとでケアルIIを詠唱……したいが、遠くにいるゴブリンの遠隔攻撃で詠唱が止められちゃう。あああ、回復が! 回復が出来ませんよーッ!

画像・遺跡の奥で死す。
ゴブリン四人パーティのコンビネーションは絶妙でした。

ウィンダスに強制送還。500も失った経験値を惜しみながら、再びホルトト遺跡へと足を向けた。


迷える冒険者の結束

しゃがんでヒーリングしていると、「すいません、ちょっとお聞きしたいんですけど」とTellで声を掛けられた。ホルトト遺跡深部、先程戦闘不能となった場所でゴブリンに復讐を果たしたところだった。振り向くと、ドルシネアの後ろに一人の冒険者が立っている。少し前に洞窟の中ですれ違った、魔道士の格好をした女性エルヴァーンだった。

尋ねられた内容は、正にドルシネアが求めている場所のことだった。つまりこのエルさんもドル猫と同じミッションを遂行中なのだった。「ワタシも探しているところなんです」と返し、取りあえずこの洞窟の先を確認してみることになった。新たにポップしたゴブリン達を、お互いにケアルを掛け合ったりして二人で手分けして倒す。一人でやるよりずっと楽で早くなった。

洞窟の先はすぐ行き止まりになっており、小さな空間に一匹、スライム状の敵が蠢いているだけだった。いかにも打撃が効きそうにない相手だ。エルさんに言うと「強いですよ」とのこと。エルさんはレベル25の白魔道士。だとしたらレベル22のドル猫には到底敵わないだろう。

エルさんから「少し組んでやりませんか?」とパーティへの誘いを受けた。同じ目的で出会ったのだ、何かの縁だろう。喜んでこれを受け入れた。二人パーティの誕生だ。

画像・二人でミッション。
迷える冒険者が二人、力を合わせて。

こんな奥ではない筈なんですよ、とエルさんを連れて洞窟を戻っていく。エルさんはヌナイと同じフェイスタイプ。なんだかヌナイとドルシネアが同時に存在しているような感じで、ちょいと不思議な感覚を味わった。走りながら言葉を交わすと、なんとエルさんは既にこの洞窟を二時間探索し続けているという。暗く狭い洞窟に二時間……それはさぞかし苦痛だろう。前に来たのが三ヶ月ほど前なのでよく覚えてなくて、とウケを狙ったりする。

洞窟を結構戻ってきて、道の突き当たりでちょっと広がった空間に足を止め、少し途方に暮れる。戻る途中も注意深く視線を飛ばしたが、隠し通路は見つからなかった。大して広くない洞窟なのに何故見つからないのか。いい加減うんざりだ。

視線をCRT画面から足下へと移す。そこにはいつも用意してある攻略本があった。合成のレシピとか食べ物の効果を調べるのに使っている本だが、きっとこのミッションの解き方……つまり隠し通路の在りかも書いてある筈だ。だが、それを見るのは卑怯であるような気がしていた。ある意味、負けであるように思っていた。

私一人ならもう少し我慢したかもしれない。しかしドルシネアの後ろにはエルさんがいた。もう二時間も苦しんでいたエルさんだ。エルさんはもう解放してあげてもいいだろう……そう思って攻略本を手に取った。

本に書いてある座標を見ながら、マップを開きドルシネアのいる座標と見比べる。おや?と再度確認して驚く。今ドル猫の立っている場所のすぐ隣らしい。というか、この座標だと、今いる広場にあるということになるんじゃあ……? 少しドルシネアを前に歩かせて左側に振り向く。と、その暗がりに奥へと伸びる洞窟があるではないか! すぐそこにあった。暗い岩陰にあったから気が付かなかった。なんてことだ。

さも偶然気が付いたような振りをして、エルさんを導く。果たして、その洞窟の先に目的の場所が現れた。喜んで走る二人。そこで緊迫したストーリーデモを見た後で、二人でホルトト遺跡を脱出、足取り軽くウィンダスへと向かった。自然と会話の内容も軽くなる。ヴァナ・ディール時刻を確認すると月齢が満月だった。釣りをしなきゃと私が言うと、「釣りは楽しいですか?」とエルさん。まだ釣りをしたことがないらしい。「バケツも釣れますよ」と少し極端な例を挙げる。

ウィンダス内を二人で行き来して、無事ミッションをクリア。「やっとですね!」と喜び合って別れた。一人でやっていたら単なる通過点であっただろうミッション「白き書」。エルさんと二人でいたからこそ、より深い思い出となるだろう。

感謝を込めて、調理で作った「キノコの塩焼き」を半ダース送った。エルさんにとってもいい思い出になりますように。

本日のまとめ

画像・辿り着いて。
二人で来られて、良かったです。

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