Last Modified : 10 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.2 "Dulcet Wind flows Vana-wide".
ログインしてモグハウスで倉庫の整理をしていると、Tellでパーティのお誘いがあった。昨夜も誘ってくれた方だ。昨夜は時間がなかったのでお断りしたのだが今日はオッケーだ。喜んでお受けする。相手はまだタロンギの手前にいて、パーティメンバーを揃えている最中だからゆっくり来てくれてよいと言う。競売で武器を新調したりしてちょいと遅くなったかなと焦りながら、サルタバルタを走った。
ドルシネアが合流した時点でメンバーはまだ三人。戦士のドルシネアと、リーダーの赤魔道士さん、そして黒魔道士さんだ。更に白魔道士さんが一人加わってから、取りあえずタロンギへと入った。その後しばらく掛かって、ナイトさんと黒魔道士さんが加わる。なんだかんだで一時間近く掛かってしまった。タロンギ周辺は、前衛が少なくて難儀だ。
ブブリム半島で狩りを開始。ドルシネアがモンスターの釣りを担当した。正直、苦労した。この日は他にも狩りをするパーティや冒険者が多くいて、獲物が少なくなりがちだった。これはと定めた敵を前に仲間のMP回復を待っていると別のパーティに持って行かれてしまったり。特に始めは戦闘と戦闘の間が長くなりがちで、メンバーに申し訳なかった。
少ない獲物を求めて、遠くまで釣りに行くことが多かった。その際、主流の道から離れた場所に獲物を求めることが出来た。ソロでそちらを巡っていなければ湧かなかった発想だ。ブブリムをあちこち歩いていて、本当に良かったと思う。
獲物は主にピクミンとウサギ。このうちウサギはリンクする。以前のパーティにおいてトリのリンクで酷い目に遭った。その教訓は生かされたと思う。私自身がリンクさせることは一度もなかった。ただ一回ウサギを釣ってきたところ、メンバーのそばに新たなウサギが出現(ポップ)した。それを知らされた私はパーティの手前で立ち止まってリンクを回避したのだが、仲間が私の連れてきたウサギに弱体魔法を飛ばしてしまった。ウサギは仲間の元へ走り、その際ポップしたウサギのそばを通り……リンクした。その時はそばのパーティのお陰で事なきを得た。幸運だった。
最も危険だった場面は、心配していたリーダーの回線不調によるものだった。狩りの前にも二回ほど回線切断で落ちていたリーダーだったが、よりによって「とてもとても強」い相手との戦闘中に落ちてしまった。この戦闘は白魔道士さんの「女神の祝福」と黒魔道士さんの「魔力の泉」行使もあって死者無く切り抜けた。私も「マイティストライク」くらいは出しておきたかったものだ。ハプニングにおける冷静さが、まだ足りない。
戦士のレベルは12に、そして片手斧のスキルはほぼ上限になった。今回のパーティもまた、得るところは多かった。この調子でどんどん行きたい。
翌日、体力的にヘロヘロなのでソロでスキル上げをすることとする。あぁ、そうだ。毒消しの材料が減っているから、ついでに草刈りでもしてこよう。草刈鎌と昨夜買った両手槍を手に、西サルタバルタへと足を抜けた。
前にも書いたが、サルタバルタの敵は戦士のドル猫にとって既に物足らない相手だ。両手槍のスキルが低いので外れがちではあるが、それでも余裕を持って戦える。今回は敵を倒すのが目的ではなく、槍のスキルを上げるのが目的。だから相手に弱体魔法を掛けず、ドル猫自身も食事を取らないでステータスを落として戦った。戦闘を長引かせて攻撃回数を増やし、スキルを上げるという寸法だ。
やがて両手槍のウェポンスキル「ダブルスラスト」を習得。その名の通り、槍で二回突く攻撃だ。一回ずつ、それぞれの突きでスキルが上がったりして、ちょっとお得な気分も味わえた。
しかしこのダブルスラスト、金属的な効果音の印象と異なり、動き的にはサッパリ強そうに見えない。二連突きというよりも、二連撫でという感じの優しそうな突き。イマイチ冴えないなと少しガッカリする。
草刈りもイマイチ冴えず、がっかり気味で帰宅。Mhさんとリンクシェルで会話しながら池で釣りしたり、ヤグに追われる人を追いかけたりする。更に暇なので、タロンギまで足を伸ばしたりする。レベルは13に。
帰り道、サルタバルタでヤグが走っているのを見る。っていうか、その前方に冒険者が二人走ってる。追われてるっぽい。岩陰に消える二人とヤグを追いながら検討する。どうやって助ける? ヤグには追いつけない。となると飛び道具(弓矢)だが撃つまでに時間が掛かる、届かないかもしれない。逃げる冒険者にケアルとか、ヤグにディアとか撃ちたいところだが、あいにく今サポートジョブはモンクだ。魔法は使えない。どうする、どうする……?
岩陰から二人とヤグの姿がまた見えたところで我に返る。いやいや。今、自分戦士じゃん。ヤグにターゲットして「挑発」。ヤグはこちらに振り返った。戦士は本当、こういうとき便利だね。いつもシーフだからついつい挑発のこと忘れちゃうよ。まだまだ戦士としては未熟だなぁ。
助けたのはレベル5の戦士とレベル7の赤魔道士、双方サポートジョブは無し。二人はTellで話し合っていたらしく、別れた後で何度もTellの誤爆がドルシネアに届いた。「始めたばかりで慣れてなくて」「すいません」と謝る赤魔道士さんに、Tell相手を固定する方法を教えた。川の向こう、少し強くなる敵に戸惑っていたようだ。頑張れ、駆け出しの冒険者! 応援してから、ドルシネアはモグハウスにて就寝した。