Last Modified : 10 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.2 "Dulcet Wind flows Vana-wide".
トパーズトパーズが管理する植木鉢二つから、合計42個の「カザムがらし」が収穫された。いらな過ぎる。そしてドルシネアの所持金は4,911ギル。大ピンチだ。ヌナイの所持金を幾らか送っておく。赤魔道士用の装備と、攻撃魔法「エアロ」を購入する。
レベル14の赤魔道士に黒魔道士のサポートを付けて出撃。タロンギ大峡谷で狩りをしていると、パーティへのお誘いを受けた。意を決して参加する。パーティスキルを身に付けなければ……! 揃ったメンバーで、ブブリム半島のアウトポストまで出撃する。
今日集まったパーティの構成は、戦士が二名、白魔道士が二名、黒魔道士が一名、そしてドルシネアが赤魔道士だ。ドル猫を含む前衛がレベル14から15、後衛の魔道士がレベル13である。レベル的には望ましい構成だ。というのも、前衛よりも後衛のレベルが高いのは、狩りの効率を考えるとあまりよろしくないからだ。
FFXIでは、パーティ内でレベルの高い者を基準として獲得経験値が算出される。直接的なダメージ源となる前衛を基準として狩り対象を選ばなければならないので、前衛のレベルが低い場合、前衛に合わせたレベルの低い敵と戦わざるを得ない。前衛が頑張って敵を倒しても、後衛から見た場合の敵のレベルは低いので、パーティ全体で獲得できる経験値は低くなるのだ。
さて、今回のパーティ、構成は悪くなかったが、あまり安定した狩りにはならなかった。
後から思い返してみると、最初から最後まで強い敵(トリ)を相手にしていた。「とてもとても強い」……通称「とてとて」の敵ばかりを相手にしていたと思う。それ故、私を含め四人もいた魔道士のMPは毎回すっからかんになっていた。ドルシネアはその場でジュースを作ってよく飲んでいた。調理スキルが上がって、その点に関しては嬉しくもあったのだが。
何より、敵をメンバーの下へ連れてくる「釣り」で失敗が多かった。トリはリンクする。一匹だけ連れてくる筈のトリが、来てみたら二匹になっていて到底敵わずパーティ壊滅……というのが頻繁に起こった。
ドルシネアはこの狩りで、計三回死んだ。しかしある白魔道士さんに至っては四回も死んだのだ。良い経験になった。それは反面教師にする、という面が多い狩りだったが。
翌日、また赤魔道士でタロンギへ。ある時、近くにいた黒魔道士さんのレベルが上がったのが見えた。拍手して祝う。その黒魔道士さんはドルシネアに照れてみせると、その場で瞬間移動魔法「デジョン」を習得した。ドル猫へのサヨナラの挨拶と共にデジョンを詠唱。手を振って見送る中でデジョンが発動、黒魔道士さんは姿を消した。
ほんの一、二分後、すぐそばにさっきの黒魔道士さんが姿を現す。すぐ近くのホームポイントにワープしたらしかった。「取りあえず使ってみましたw」と笑う黒魔道士さんに、「初めてのデジョンを見られて光栄です」と微笑んだ。
パーティ参加希望を出したところ、すぐに誘われた。直前にRnさんが加わったパーティに、私も加わることになった。知り合いがいるのは、少し心強い。戦士二人、シーフ一人、白黒赤の各魔道士が一人ずつだ。シーフさんは既に不意打ちが使えるレベルで、充分戦力になるだろう。ブブリム半島を横断して、マウラの西にある海岸でカニ狩りをすることとなった。
隠し海岸に続く短い洞窟を拠点にしようと向かうと、そこには先客が既にいた。断りを入れてこの場所を使わせてもらうこととする。夜の海岸には危険なボギーが出現するが、この洞窟ならボギーに襲われる心配もないのだ。
ところがここでハプニング。こちらが狩りを始める前に、隣のパーティでオモチ(ヒル)がリンクして死者の出る大惨事になる。こちらに助けを求められたけれど、こっちのパーティはレベルが低く、とてもオモチの相手は出来ない。魔道士陣が数回ケアルを飛ばすくらいしかできなかった。オモチは隣のパーティの誰かが、海岸の先へと運んでいったようだった。
「今のはどうしようもないよね」「でも後味悪いよね」とか仲間内で話していると、一匹のオモチがひょこひょこやってきて、ウチのメンバーに攻撃を仕掛けた。さっきのオモチだ! 回復させたのを根に持っているらしい! 慌てふためくこっちのメンバー。私もケアルを飛ばしていたので、攻撃対象になっているみたい。ばらばらと海岸に逃げ出すメンバー。
結局、バインドで少しの間オモチの動きを止めたりしていた黒魔道士さんが撃沈。ドルシネアも死の手前まで行ったが、なんとか助かった。狩りが始まってないのにいきなりこれかと、前日の狩りを思い出して少し暗くなった。
しかしその後は問題なし。安全で順調な狩りが続いた。それほど強くないカニを相手にTPを稼ぎ、貯まったところで「とてとて」へ。前衛が連携を決めてダメージを与える、というパターンでさくさくと狩っていった。死者は狩り前の黒魔道士さんのみ。昨日とは正反対で、こちらはいい意味でとても参考になるパーティだった。
Tkさんと、Flさんたちのお知り合いのRmさんのお二人が、サポートジョブ取得クエストを受ける頃合いになった。リンクシェルの仲間内でアイテムを集めることになり、またまたブブリム半島へと出陣する。なかなか出ないウサギのアイテムに苦戦したが、やがて無事入手できた。あとは問題の、ボギーの出すアイテムである。ここは高レベルのRbさん頼み。おまけでシーフ・ドルシネアの、トレジャーハンター能力を期待する。
マウラ西の海岸へ移動し、隠し海岸でボギーをボコボコにしたり。この際ボギーの特殊攻撃で、ドルシネア達数人が「呪い」状態に陥る。これがまたやっかいで、歩行速度が低下してしまった。重い荷物を背負ったかのように、非常にゆっくりとした歩きになってしまったドルシネア。砂浜の先でボギーと戦っている仲間を追いかけるも、やっと辿り着いた瞬間に倒されてしまったりする。ト、トレジャーハンター能力が……。
残りは最後の一つ。しかしここで、近場にレベル不詳のタルタルが一人いて、この人もボギーを狩っていたりする。あぁ、取り合いになっちゃうのかなと思っていたら、アイテム集めを手伝ってくれるとTellで仲間に連絡があったという。
タルタルさんが相手するボギーの体力が減っていく。タルタルさんから「早く入れて」との呼び掛けが。サポートジョブ取得クエスト用のアイテムは譲渡不可で、同じパーティに所属していなければ入手できない。ボギーを倒してしまう前にタルタルさんを仲間に入れなければ、そのアイテムをゲットできないのだ。しかしこちらのパーティの人数は既にマックスの六人。タルタルさんを入れられない。戸惑うメンバー、そして迫るボギーの死。
一瞬の躊躇の後、パーティを離脱するドルシネア。リンクパールを通じて、代わりにタルタルさんをパーティに加えるように促す。そしてボギーは倒された……どうなった? かくして無事タルタルさんはパーティに入り、更にボギーからアイテムが出たという。アイテムは全て集まった!
タルタルさんに礼を言い、別れる。やがて呪いが解けたドルシネアは皆と別れ、毒消しの材料を仕入れに一人バストゥークへと向かった。……正直、少し寂しい形でアイテム集めは終わった。トレジャーハンター能力を発揮するどころか、それを放棄する「パーティ離脱」という手段を使ったからだ。もちろん、それでうまくいった訳で良かったのだが……。
今日のところは最善を尽くした。いつか、本当にドルシネアの手で、ドルシネアの能力で協力できたらなと思う。