Last Modified : 10 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.2 "Dulcet Wind flows Vana-wide".
一週間ほど前に、シーフのレベルが21になっていた。21から新たにビートル系の防具を身に着けられる。防御力を上げれば、当然それだけ敵の攻撃から受けるダメージは減る。パーティプレイの時は、戦士などのより強いジョブの人が盾になってくれるだろう。少ししょぼい装備でもオッケーと言えなくもない。もちろんベストじゃないけれども。しかし私はソロプレイがメインである。当然、自分を守ってくれる盾は自分である。防具をケチるのは愚かなことである。
絹糸一ダースとバストアサーディン一ダースが売れ、所持金は28,971ギルに。レベルが高くなると、装備に掛かるお金も高くなる。三万ほど装備を整えるのに必要かと考えていたのだが、やっと貯まったという訳だ。早速競売所で出物を物色する。
頭部、胴部、腕部、脚部、足部、首部。六ヶ所の装備で合わせて12,500ギル程度。思ったよりも遙かに安かった……盾を除いて、の話。盾が何故だか、抜きん出て高い。7,000ギルもする。もちろん、30,000ギル近く持っているのだから買えない訳ではないのだが、盾以外が思ったよりも安く済んだので盾も安く済ませたくなってしまった。
……もしかして、ウィンダスだから高いのかも。魔法の国だから、ウィンダスは。バストゥークとかサンドリアとか行けば、少しは安く取り引きされてたりするんじゃないかな? そんな風に考えて、取りあえず盾だけ購入を後回しにした。今度バストゥークにでも行ってみよ。
一方、これまで身に付けていた装備は必要が無くなった。取っておいて、のちのち戦士などの別のジョブで必要になったときに使う手もある。しかしそれは相当先の話になるし、その間倉庫を圧迫してしまう。やはりここは競売所に出品して、減った所持金の足しにするのが良いだろう。
……何か寂しい。今まで着ていたリザード系の防具はレベル17から着ていた物だった。この装備を揃えたのは一月の中旬。途中に別のジョブをやっていた時期もあるけれど、かれこれ一ヶ月半も身に付けていたのだ。ブラウンの色合いは好きだが、お尻のぷりぷり具合は好みじゃなかった。ドルシネアの特徴的な髪型や、ピンと飛び出る二つの耳を隠してしまうヘルメットも好きじゃあなかった。でも、やっぱり……愛着は湧くよね。
ドルシネアの匂いが染みついたであろう防具を、名残惜しくも競売所に出品する。考えたこともなかったが、そういえばドル猫がこれを買ったときは、誰の匂いが付いていたのだろう。そしてドル猫の次には誰の匂いが染みつくのだろうねぇ。
さようなら、リザードの防具達。いつか何処かで、すれ違うのかもしれないね。