1. 番長方面
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  3. ドルシネア・ダイアリィ 第二部・目次

Last Modified : 9 JANUARY 2004


出撃! ノルバレン奪回作戦

バッと地図を広げるドルシネア。そもそもノルバレン地方って何処なんだ? その名を地図に求めると、ウィンダスから随分離れた場所にそれを発見した。ジュノの向こう側、ジュノとサンドリア王国の間に位置する地帯だ。ジュノに隣接するということは、それ相応に強い敵がいる筈だ。……これは難しいな。

コンクェストによってノルバレン地方を奪われたウィンダス。これを奪い返すには、ウィンダス所属の冒険者がシグネットを掛けられた状態で、ノルバレン地方の敵を多く倒す必要がある。ただし「練習相手にならない」程弱い相手では意味がない。出来る限り強い相手を、出来るだけ多く倒すことが必要だ。

ドルシネアが倒すことの出来る敵がいる場所は、ノルバレンにはないのだろうか。今度はノルバレンを構成する一帯を分析する。サンドリアに近い程、敵は弱まる筈だ。逆にジュノに近いほど敵は強いだろう。サンドリアからノルバレンへ至る道を探る。

サンドリアを出ると、「ロンフォール」。その次が「ラテーヌ」。ここまではロンフォール地方だ。そしてラテーヌから入ることの出来る「ジャグナー」から先がノルバレン地方だ。ラテーヌがウィンダスから見たタロンギに当たるのだから、その次のエリアならなんとかドルシネアでも戦えるのではないだろうか。……というか、それに賭けるしかない。方針は決まった。

早々に準備を整えると、ドルシネアはウィンダスを旅立った。取りあえず、未だ見ぬ国・サンドリアへ。こんな形で訪れることになるとは思わなかったが仕方なし。一週間ッ! 来週まで待っていてくれ、Possoちゃん! ノルバレンをきっと……きっと取り戻してくるよッ!(ドドドドドドドドドドドド)


サンドリア王国へ

バルクルム砂丘を北東へ抜けると、そこは背の高い木が立ち並ぶ「ラテーヌ高原」だった。

画像・ラテーヌ高原。
紅葉と空に浮かぶ月が美しい。

バストゥーク側のコンシュタットと似たような色合いという印象だ。ただこちらの方が立木の数が断然多い。森といった印象だ。夜の森を先へ進むと、闇に白く浮かぶモンスターの姿を発見した。強さを調べて危険のないことを確認してから、歩み寄ってみる。

画像・キノコバッタ。
キノコバッタ、Grass Funguar。

最悪! なんですか、この気色悪い生命体はッ!? この近辺に来たことのあるFlさんやMhさんにキノコがいると聞いていたけれど、小さな手と大きな足が付いている。キノコというよりもこれはキノコバッタですよ! でかい口をパクパクしているし。白い身体も気色悪い、もうこれは化け物だ! バストゥーク方面のトカゲも気持ち悪かったが、こいつの前では可愛らしく思えるな! 最低!

うんざりしながらラテーヌを先へ急ぐ。のんびりしている暇など無いのだ。木々の間を駆け抜ける。フクロウの鳴く声が、何処かから聞こえた。と、道の先に巨大な影が現れた。ターゲットする。ヤツの名は「Battering Ram」、噂に聞く大羊だ。強さを確認する。……「強い」。レベル20を越えるドルシネアですら「強い」と出るモンスターが、こんな場所にいるなんて。しかもヤツは冒険者に襲いかかる、アクティブな敵であると聞く。この辺で狩りをするレベル10を少し越えたくらいの冒険者が、きっと何人も犠牲になっているに違いない。迂回して先へと進む。

ウィンダスにおけるヤグード、バストゥークにおけるクゥダフ。それぞれの地方にはそれぞれやっかいな獣人が住んでいるが、サンドリア方面にも特有の獣人が存在した。

画像・オーク登場。
袋を被ってる変な人、オーク。

なんで被り物なんだろう。不気味だ……好きになれそうにない。この辺のオークは弱いのでドルシネアを襲ってこない。さくさくと先へ走る。画面暗転。

画像・ロンフォール。
緑豊かな森林地帯、ロンフォール。

サルタバルタからタロンギに初めて出たとき、そしてグスタベルグからコンシュタットへと初めて出たとき、冒険者はその風景の差に驚く筈だ。それまでの景色とガラッと変わってしまうからだ。しかしこのラテーヌとロンフォールは随分似通った雰囲気を持っていた。

バグパイプの静かなBGM。夜が明けて明るい日が差す森の中を、サンドリアに向けて走る。カブトムシがいる。ウサギ、ミミズ、羊、ゴブリン。あの醜悪なキノコバッタもいる。森を分けるように伸びる道を、NPCのエルヴァーンが走っていた。サルタバルタやグスタベルグには見られない絵だ。試しに話し掛けると、彼はパトロールの最中であるようだった。

いいなぁ……朝もやの森を見回しながら、風景を楽しむ。ラテーヌといいロンフォールといい、木が生い茂っているのがとてもいい。私好みだ。ちょっと見通しの悪いのが初心者にツライような気もする。サルタバルタの方が難易度は低いかな、と思う。

やがて、サンドリアの城壁が見えてきた。エルヴァーンの国、サンドリア。……ヌナイで来たかったかなと思ったりする。門に近付いたとき、オーク二匹に追われる冒険者が走ってきた。一人のガルカが追ってきている。ドルシネアが一匹、ガルカさんが一匹、オークを引き剥がした。倒した後で、冒険者にケアル。感謝を受けながら、サンドリアの門を潜った。


サンドリアの風景

エルヴァーンの統べる国・サンドリア王国に辿り着いたドルシネアだったが、残念ながらサンドリアの様子を撮影した画面写真は一枚しか現存しない。それはサンドリア内で撮影しようとしたところ、エラーメッセージが出て写真を保存できなかったためだ。画面写真は99枚まで撮影すること出来る。この時表示されたメッセージは、その99枚に到達したことを警告するものだった。

ところが、この時一旦ログアウトして写真を確認したところ、画面写真は99枚には達していなかった。つまりまだ撮影できる筈の状態であった。では何故エラーとなって撮影できなかったのか……。「私を連れて行けー」という、エルヴァーンであるヌナイの呪いであろうか? 結局、サンドリア国内の写真は次の一枚だけ残った。

画像・木工ギルド。
木工ギルドのエル姉さん。サンドリアの風景は何処にもないですね……。

サンドリア国内をぶらりと廻ったり、幾つかのクエストを受けて進めてみたり……したところで我に返る。いや! 違うし、自分! こんな風に異国を楽しみに来た訳じゃないし! 気合いを入れ直せ自分! ノルバレン奪還! Possoちゃんの為に! ジャグナー攻略!

昼の内にサンドリアを飛び出し、ロンフォールを駆け抜ける。一週間、サンドリアに戻ってこない覚悟だ。競売所でハイポーションも二つ補充した。ジャグナーで野宿、ずっと戦い続けるくらいの勢いで。頑張ろう、頑張ろう……。


ジャグナーに惑う者

ラテーヌ高原を先へ急ぐ。リンクパールを通じて、ウィンダスのRnさんと少し会話。「西サルタバルタからホームへ強制送還ですw」とRnさん。レベルダウンしてしまったそうだ。道中、オークに絡まれる冒険者を救助したり、辻ケアルを数回施したり。ちょっと気分がまた柔らかくなってしまった。気を引き締めよう……。

画像・ラテーヌ高原の湖。
湖を発見、記念撮影。ここで釣りをしてみたいね。

「ホラの岩」でゲートクリスタルを入手した後、いよいよドルシネアはジャグナー森林に突入した。

画像・ジャグナー森林。
そこは想像を超える視界の悪さ。

ジャグナー。そこは鬱蒼とした木々が広がる、密林地帯だった。夜ということもあるが、ロンフォール、ラテーヌが快適に思える程に視界が悪い。先がほとんど見えない。画面のこちら側で首を傾げて、枝の向こう側を仰ぎ見ようとしてしまう。見える訳がないので、じれったくターゲットを左右に振り、敵の存在を確認する。ドルシネアの頭上で、雷が音を立てる。

敵にターゲットしては強さを「調べる」。楽なタマネギ。強いカブトムシ。カブトムシは恐らくアクティブだ、近付くと殺される。丁度良い強さの羊。強いキノコバッタ。「タコヤキ」と呼ばれ、私自身は「おもち」と呼んでいる、円いヒル(Leech)がいる。コイツ等はリンクする。とても危険だ。

これはもう、羊しかいないか。「強い」と出るヤツには敵わないし、「楽」を倒しても得るものは少ない。スキルも上げられないし。羊は「シープソング」という特殊攻撃で眠らされるんだよな……。「丁度良い」強さで眠らされては、致命的かもしれない。ううむ……。

やがて夜が明けた森林。その中、敵を求めて右往左往するドル猫。とにかく視界が悪い。木が多く立っているため、行動範囲も狭められている。不意に木の陰からカブトムシが現れ、慌てて逃げたりする。あの羊はどうか?と近付くと、さっきからこの近辺で狩りをしているガルカさんに取られたりする。更に視界に飛び込んできたのは、「強い」トラ。トラは走るスピードがこれまでの敵よりも段違いに速いという。つまりそれは、狙われたら逃げ切れないということを示すのだ。

現実時間で小一時間、ジャグナーで走り回った。しかし、戦闘は一度も行えず。ため息を付いて、ドルシネアはジャグナーを後にした。とぼとぼとラテーヌを走る。その行き先はホラの岩だ。テレポイントの側に、チョコボ貸しのエルヴァーンを見つけた。

チョコボを借りて、セルビナへ直接向かう。あぁ、今の私には何も出来なかったよ、Possoちゃん……。

本日のまとめ

画像・敢えなく帰途へ。
敗戦の将、戦場を撤退する。

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