Last Modified : 9 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.2 "Dulcet Wind flows Vana-wide".
ヌナイでログイン。Rnさんに挨拶をして、そのまま東サルタバルタに出陣する。ヌナイもたまには出してやらないとね。
戦士レベル6のヌナイ。高価な絹糸狙いでイモムシを主に狩る。丘の向こうの川近辺で装備無し、いわゆる全裸状態のヒューム♂レベル60ナイトが、レベル2モンクを援護してパワーレベリングしているのを見掛ける。うんざりする。
どうもヌナイで遊んでいると、パワーレベリングの場面によく出くわす。それはヌナイのレベルが低いこともあると思う。この間などは、レベル1のキャラ数人にレベル40超のキャラが付き添っているのを見掛けた。分不相応なイモムシに攻撃を仕掛けていて、付添人が油断したのか、サポートジョブ無しレベル1のタルタルが撃沈。いわんこっちゃないと呆れていたのだが、真に呆れるべきは次の瞬間にあった。
なんと蘇生魔法・レイズが詠唱され始めたのだ。レベル1のキャラにレイズ! これ程の過保護があるだろうか。レベル1だから死んでも経験値は落ちないし、ホームポイントはすぐそばだ。にもかかわらず、レイズ。心底呆れ果てた。このタルタルが、デスペナルティーを学ばないままにねじ曲がって育たないよう、祈るばかりだ。
さてヌナイだが、ある時川の中から陸地のイモムシに弓矢を撃った。怒ったイモムシが川へと入ってくる。川の中にいるイモムシなんてあまり見られない。楽しくてカメラを操作して、画面写真を撮りまくった。毒を食らったので、すかさず毒消しを使ってその様子も写真に撮った。
画面写真を撮っている間、戦闘状況を示すログやキャラクターのステータスは画面に表示されない。写真撮影を止めて画面を元に戻すと、ヌナイの体力は思った以上に減っていた。こ、これはピンチ! 慌ててポーションを取り出し、これを使用……した瞬間に一撃を食らって、ヌナイのHPは0に。ヌナイ死亡、川の中に倒れ込む。ログにはポーションの使用を示すメッセージの直後に死亡を示す文章が。ポーションが効力を発揮していれば助かったのに……。
ホームポイントに戻り、へこんだ私はモグハウスへ戻る。本当、ヌナイ申し訳ないっ! こんな馬鹿な死に方してごめんなさいっ! ごめんなさいったらごめんなさいっ! イメージ的には、モグハウスの中で腕組みして立つヌナイに土下座して謝ってる感じ。そしてヌナイは目を伏せて、「……まぁ……いいんですけど…………」と言いながらこめかみピクピクさせているという感じ。
反省しています。
ノルバレン物産店のNPCミスラ、Possoちゃんから無意味に買っていたアローウッド原木。これは風のクリスタルで加工して、取りあえず倉庫に取っておいた。ダース単位で競売に出せば、それなりに売れるかなと考えていたのだ。ところがこれを使って「木の矢」を作成できることに気付いた。そしてこれが競売にてそこそこの値段で売れる様子。
これだ!と合成を開始する。木工スキルが上がる。出品する。早速売れる。いいルーチンだ! Possoちゃんから買う口実が出来た! 早速出掛けて、でれでれしながら木材を調達する。私も儲かるし、Possoちゃんも儲かる。素敵だ……結構幸せな気分。
マウラまでジョギングしに行こうかと、東サルタバルタへの門へ向かう。そこにいるガードにシグネットを掛けてもらう。そしていつものように、ブブリム半島のアウトポストへ持っていく補給物資を受け取る。これを配送すれば個人戦績が増える。戦績と交換で貰えるアイテムがあるから、こまめに戦績を稼ぐのだ。補給物資の配達は既に癖になっている。
だが今回はそれがいけなかった。補給物資を受け取ったこの時、現実時間は23時50分を過ぎていた。そしてこの日は日曜日。日曜日の24時、つまり月曜日の0時丁度に、コンクェストの集計が始まるのだ。そして補給物資は、コンクェストの集計開始前に届けなくてはならないのだ。
大失敗! 走っていては間に合わない! こうなったらもうチョコボを使うしかない! とって返してチョコボ厩舎へ走るドルシネア。お金を払ってチョコボをレンタルして発進、大急ぎで東サルタバルタを北上する。突っ走れチョコボーッ!!
MhさんやRnさんの声援も虚しく、タロンギに入る前にコンクェストは集計に入ってしまった。ブブリム半島で補給物資をガードに渡すも、期限切れで無効になってしまった。がっかり……。しかしこの時、私はまだ「真のガッカリ」に気が付いていなかった……!
ブブリムのアウトポストでチョコボに乗ったまま、ガッカリしていたドルシネア。補給物資が間に合わなかったばかりか、コンクェストでウィンダスは最下位に落ちてしまった。ともかくこのままチョコボでマウラまで行くかと思ったが、ふと横を見るとトリと接戦のレベル21戦士がいた。HPが残り僅かとなっている! 慌ててチョコボを降りて駆け寄る。ケアルを打たなければ!
ターゲットするが、もう間に合いそうもない。駄目元でケアルを打つと、それはちゃんと戦士に届いた。間に合った?と戦士とトリを見ると、一つの変化に気が付いた。……トリの名前が、水色表示になっている。それが意味するのは、トリが獣使いのペットになったということ。そう、戦士さんのサポートジョブは獣使い。殺される寸前に、敵を手なずけることに成功したのだった。「お見事です」と声を掛けた。
その後、すぐそばで発した救援要請に駆けつけたりしつつマウラへ。クエスト消化のため船に乗ってセルビナに行き、更にマウラに戻る。ウィンダスにまた新たなリンクシェルメンバーがやってきたとのこと。急ぐため、タロンギのメアの岩でチョコボを借りる。チョコボ使いすぎ、お金が勿体ない。
Flさんが新メンバーの方に色々レクチャーするのを聞きながら、あちこち買物へと走る。競売所から戻って、Possoちゃんの元へと走る。木材を売って貰おうとしたそこで、異変があった。
「海風が気持ちいいのニャー。「ごくらくごくらく♪」なのニャー。ノルバレン物産店は、また次回なのニャー。」
そう言って、何も売ってくれないPossoちゃん。
思わず悲鳴を上げる。取られた! 取られたんだ! 物産店NPCが商売を出来ない理由はただ一つ、物資搬入先のリージョン(地方)が別の国に支配されてしまったということだ。Possoちゃんが商売できないということは、ノルバレン地方が別の国に奪われたということだ!
Possoちゃんからは豆を買っていた。木材を買っていた。それが安価で入手できない。それに何より、Possoちゃんが商売できない。「ごくらくごくらく♪」なんて言っているけれど、いつもは「なのニャー!」と元気そうな声が「なのニャー。」と少し力無い。商売できない寂しさを感じる。Possoちゃんが海を少ししょんぼりとして見つめている……ように私に見える。
ノルバレンだ……ノルバレンをウィンダスの手に……そうすればPossoちゃんが商売できる……元気なPossoちゃんが帰ってくる……!(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ)
ドルシネアの目が燃えていた。