Last Modified : 8 JANUARY 2004
From Dulcinea's diary Part.1 "The Mother Dulcet Wind".
植木鉢からの収穫である「タルタルライス」二ダースが競売ですぐに売れ、1,600ギルになってウハウハだったり、調理スキルを追い抜かれたMhさんに習って、オレンジジュースを作りまくって調理スキルを10まで上げたり。更に新月だったので釣りをしてみたが、釣果はさっぱりだったり。タロンギ大峡谷でのキリン狩りを休んで、そんな日常を過ごしてみた。毎日毎日経験値稼ぎをしていると、殺伐とした気分になっていずれ行き詰まってしまうだろう。豊かな生活を送りたいものだ。
その後、久しぶりに赤魔道士になってタロンギへ向かう。タロンギへ行くときに、心掛けていることが一つある。それはウィンダスから補給物資を持っていくこと。これをタロンギの隣、ブブリム半島のアウトポストまで持っていけば、「個人戦績」がプラスされる。個人戦績とは、シグネットを受けコンクェストに参加した状態で敵を倒すと増えていく特別なポイントで、このポイントと引き替えに国のガード(防衛軍みたいなものか)から武器や防具を配給して貰うことが出来るのだ。
まだ一度も交換してはいないが、競売に出品されていた配給品の剣を買って、一時期使っていたことがある。なかなかに高性能な武器だった。だからいつの日か交換することを考えて、こまめに稼いでいるという訳だ。ただ配達するだけ、何も難しいことではない。やっておいて損はないだろうし、繰り返していれば塵も積もれば山となるに違いない。堅実派・ドルシネア。
補給物資を届けた後で峡谷に戻り、「丁度よい」敵を主なターゲットにして狩りをする。赤魔道士では敵わないイモムシとホネに追われるタルタルをやむなく見殺しにしたり、タルタルのシーフさん(レベル12)に辻ケアルを施し、「(レベル)15目指して頑張って」とエールを送ってみたり。のんびりとした狩り、あまりパッとしない稼ぎで早々に帰途についた。
翌日、モグハウスに起床。起床後はポストを覗くのが習慣になっている。競売の売り上げを受け取って、現在の所持金を確認するのだ。この日の所持金は23,432ギル。うむ、だいぶ盛り返した。取りあえず安泰か。
昨夜、レベル17用の装備を買い揃えたばかりのシーフでタロンギへ向かう。東サルタバルタの草原を走っていると、ふいに大きな声……Shoutが風に乗って響いた。「どなたか、ポイゾナお願いできませんか?」
ポイゾナとは、受けてしまった毒を治療する魔法のことだ。つまりこの叫びは、発信者が毒を食らって死にそうになっているのを意味するに違いない。
シーフのドル猫にはポイゾナを唱えることは出来ない。しかしこのドルシネア、伊達に毒消し屋を名乗る者ではない! バザーの毒消しから一つを取り出し、これを確認しながらShoutの末尾に記されていた座標が示す地域へと足を速めた。一刻も早く辿り着かなければならないッ!
……で、この座標を思いっきり間違えて読んでいたため、ドルシネアが発信者の元へ辿り着くことはなかった。まぁ、しばらく経っても発信者が東サルタバルタにいることをサーチ結果で確認することが出来た……つまり、死んでホームポイントには戻らなかっただろうと思われるので、誰かが駆けつけ、助けたのだろう。ちょいとドジな毒消し屋だった。